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2/17 チャンピオンズリーグ千葉使用デッキ ジラーチサンダー デッキレシピ&対戦レポート&解説

寒天と申します。自己紹介や今まで書いていたブログについてはこちらです。
2/17に参加したポケモンカードゲーム チャンピオンズリーグ(CL) 2019 千葉のレポートと、使用したデッキについて書きたいと思います。

結果はとてもいいとは言えないものでしたが、この記事自体はなるべく読まれた方に有益になるように努めましたので、前半部や過去のブログで興味を持たれた方がいらっしゃったら購入していただけると嬉しいです。

使用デッキはジラーチ+サンダー(以下ジラサン)です。
基本闘エネルギーとマッシブーンを複数枚採用した、闘弱点の多い環境を意識した構築にしました。

当日の対戦は、
1回戦 カラマネロ+ウルトラネクロズマGX+ギラティナ(以下ウルネク) 後攻○
2回戦 フェローチェ&マッシブーンGX(以下フェロマッシ)+サンダースGX 後攻×
3回戦 ルガルガンGX+アローラペルシアン 後攻○
4回戦 ウルネク 後攻○
5回戦 ピカチュウ&ゼクロムGX+ゼラオラGX他(以下ピカゼク) 先攻○
6回戦 ピカゼク 後攻○
7回戦 ピカゼク 後攻×
8回戦 フェロマッシ単 先攻×
の5勝3敗でした。

なお、詳細な部分については有料とさせていただいています。
個人的な動機付けのために、CLの記事はどんな結果でもこの形式にしようと考えていました。結果として今までの無料のものと比べて有料としたぶん内容も充実したものになったと考えています。

今までポケモンカードの有料記事は好成績を残したデッキが多く、5勝3敗という成績での有料公開はあまりないと思います。説得力を持たせるのには結果を残すことが大事であり、その面では他の方の記事に見劣りするのは仕方のないことだと思います。そこで私の記事について少しアピールさせていただきたいと思います。

1:あまり記事になっていないタイプのジラサンのデッキである
ジラサンの記事はすでにいくつか公開されており、読ませていただいたものもそうではないものもありますが、私の知る範囲内では今回のレシピは大まかな傾向も細かい配分も少数派のものだと思います。
すでにこれらのジラサンのデッキの記事を購入された方もいらっしゃると思いますが、実績があったとしても似通った内容では得るものがないかもしれません。この記事はその面では独自性があると思っていますので、比較していただければと思います。

2:様々なレベルの読者を意識した内容である
今回の記事では採用カードやプレイング・相性等についての自分の考えをなるべく丁寧に書くようにし、合計二万字超の内容になりました。
私が読んだ有料記事の中には上級者向けに基本的な前提を省略して簡潔にまとめられたものも多く、それらと比べてポケカを始めたばかりの方やこのレギュレーションで遊ばない方、5-3という結果も難しいという方にもわかりやすいように書くことに努めました。
もちろん本戦進出は当然というトッププレイヤーにも読む価値のある内容にはしたつもりです。できれば肯定的な意味で参考にしてほしいですが、標準レベルのプレイヤーの思考はこんなものか……という参考の仕方でもありがたいです!

3:敗戦や反省点にもスペースを割いた内容である
良い実績を挙げたデッキは敗戦自体も少なく、デッキの課題点等も結果として書かれないことは自然なことです。
この記事ではうまくいった所もそうではない所もあって、その原因も詳しく触れていくことを目指しました。トーナメントの結果としては当然ながらよくなかった点を感じたプレイヤーの方が多いはずですが、現状では成績の良かったものほど記事にされることが多く、言及されにくい点だと感じています。

有料部分は次の内容になっています。
・デッキ選択理由
なぜジラサンというデッキを使うことにしたのかを、何点かに分けて書いていきます。
・ジラサンのデッキタイプ
ジラサンの中でもどういった種類のものがあって、それぞれの利点やどのような結論で今回のレシピのものにしたのかを説明しています。
・使用デッキと解説
実際に使ったデッキと各カードの採用理由、採用しなかったカードについても触れていきます。
プレイング
ジラサン全体として思うことと、今回の私の構築についてのプレイングについてです。
対戦相手との相性と戦い方
デッキごとに有利か不利かと、どのように戦えばよいかを書きました。
・対戦レポート
当日の予選でどのような経過だったかについて書きました。
・反省点
CLの結果を受けて何が悪かったのかをデッキ構築やデッキ選択など、何点かに分けて考えました。

※文章が無駄に長くなってしまうので、カードやデッキの略称や漢字変換なども使っています。なるべく1回目は表記通りで2回目以降は適宜変えていますが、統一感がなく読みづらかったらすみません。
※書き終わった後に読み返しましたが、誤字脱字やわかりにくい表現がありましたらお手数ですがご一報ください。それを受けて後から修正することもありますが、ご了承ください。

無料部分はここまでですが、購入にかかわらず読んでいただきありがとうございました!
また次の記事でもお会いできればと思います。



デッキ選択理由

大きく分けて3点あります。
1:環境への要因
今回のCLのカードプールでは、「ピカゼク」「ウルネク」「ジラサン」の3種類のデッキが人気で数も多いと考えていました。
そのためこれら3つのデッキタイプに総合的に有利に戦え、かつできれば3つのどれにも大きな不利にならないデッキを使うべきだとも思いました。
これらのデッキ同士でも他の2タイプやミラーに勝てるように多くのプレイヤーが調整を行うことになると思います。
私の見解ではジラサン対ウルネクは序盤でマーイーカを倒してサイドを稼ぎやすいためジラサンがやや有利で、ウルネク対ピカゼクは非GXを倒しにきたGXやGXを倒しに来たピカゼクを返せるという取るサイド枚数の優位性でややウルネクが優位と考えています。
3すくみの考えではピカゼクはジラサンに有利かな?と思うところですが、これらと比べてピカゼクはジラサンの対策になるようなまんたんのくすりやアセロラ・じゃくてんほけんの採用率が低くなっており、ジャッジマンやアブソルはよく採用されるものの他のマッチアップよりは有利に戦えると判断しました。

2:先攻・後攻とミラーの要因
上の話題とも少し重なりますが、先攻と後攻の差が少ないデッキを選びたいと考えていました。
例えば3人チームで先後が2:1になるようなルールであればこの差は少し小さくなりますが、今回の形式で決勝トーナメント進出を目指すのであれば8回のうち1回しか負けられないと言ってもよく、後攻で大きく不利になる状況は避けたかったです。
上記の3デッキではフルドライブやアサルトサンダーを後攻1ターン目に使えるピカゼクとジラサンは比較的後攻でも戦えるデッキと言えます。
また、先後について特に大きな差がありそうなものは同じデッキタイプによるミラーマッチです。
この記事はジラサンについてなので簡単な説明にとどめておきますが、他の2つのトップデッキについて考えてみます。
ピカゼクミラーでは後攻1ターン目にフルドライブを決めつつ相手のポケモンを倒せれば比較的戦えそうですが、フルドライブは高確率で成功できたとしてもエレキパワーやこだわりハチマキを複数枚合わせて引くのは難しく感じました。
また、自分が先攻だった場合もジャッジマンややぶれかぶれ等で妨害する程度しかすることがなく、事前の構築とその時の引きの良し悪しで勝敗が決まることが他のデッキ以上に多いと思いました。
チームで組んでいたピカゼクは長い期間使い続けていたメンバーもいたため高水準なものにも思えましたが、直前に自主大会やシティリーグで上位の結果だったレシピや記事が掲載されたこともあって余裕を持てるほどの差は作れないと感じました。
ウルネクミラーは構築・プレイングどちらの要素も比較的重要に思いますが、進化ポケモンを使い基本的に1ターン目にワザを使わないデッキなので先攻が大きく有利な部分が気になりました。
構築面でも直近のシティリーグでチームメイトの葱がウルネクで優勝したようにミラーで後攻でも戦える要素は考えられていましたが、この地点で同じような要素を持ったウルネクも多くいて、CLまでに広まっているであろうと考えるとやはり後攻を覆すのはかなり難しいと感じました。またミラーは時間制限の問題もあって、慣れている相手でないと引き分けになってしまう恐れもありました。
ジラサンミラーも理屈では後攻1ターン目からサイドを取り続ければ先攻が勝てないように思えますが、サイドを1枚ずつ取っていく関係上ピカゼクミラーよりは止まることが多く、他の要素で覆せる可能性があります。

3:構築・プレイング精度の問題
ここまで長く主要3デッキについて書いてきましたが、実際に自分がこれらのデッキを使うか、これ以外のデッキのどちらにするかを考えました。既存のデッキの強化に並行して新しいデッキも何個か試してみましたが、「それピカゼク/ウルネク/ジラサンに勝てるの?」という課題をクリアできるようなデッキは作れませんでした……。この3デッキは以前からあるデッキタイプで、これ以前の大会の練習にも使っていたので構築・プレイングともにある程度は蓄積されていて、新しいデッキタイプを考えるよりはこれらを調整していった方が勝ちやすいと判断しました。CL数日前からはほぼこれらのデッキを使うことにしていました。これらの3点からすでに有名なデッキタイプであっても強いものを使うことにし、その中でもトップメタとの相性や後攻のことを考えてジラサンを使うことにしました。フェロマッシやサーナイト&ニンフィアGXの存在は気になるところでしたが、他のデッキも相性の厳しいデッキはあるので当たらないことを祈りました。

ジラサンのデッキタイプ

ジラーチの「ねがいぼし」でカードを集めてサンダーの「アサルトサンダー」でゲーム開始直後からサイドカードを取っていくのが基本となるジラサンデッキですが、このコンセプトは同じでもいくつかのタイプが生まれながら環境に存在し続けています。これも認識した上でデッキを考えたほうが良いと思うので振り返っていきます。

1:いわゆるウルトラビースト(UB)型
最初にこのデッキがよくみられるようになったのは四天王戦とシティリーグシーズン1のころです。
これはサンダーの他にはマッシブーンやウツロイド、GXワザ要因としてカミツルギGXが入っていて、エネルギーはユニットエネルギー・レインボーエネルギー・ビーストエネルギーといった特殊エネルギーが中心で、基本エネルギーはこれらの延長やデンジュモクGX対策として極わずかに入っている程度でした。
他にはマグカルゴのじならしとリーリエやククイ博士といったドロー系サポーターで展開していくのも特徴です。
エネルギーの構成上様々なカードを採用でき、基本的に非GXしか場に出ないのでサイドもとられにくいためデッキパワーは高いですが、進化ポケモンや特殊エネルギーを使うためやや事故率が高いのはデメリットです。
自分でも練習用に作ってみましたが、うまく回らないことが多くあまり大会等では使いませんでした。

2:基本雷型
この後よく使われるようになったのは、基本雷エネルギーを全部またはほとんど使ったタイプです。
これによってデンジが無駄なく使えるようになったり、ゼラオラGXやカプ・コケコGX、カプ・コケコ◇といった強力な雷ポケモンを採用できるようになりました。
UB型と比べて安定性が高く、ポケモンGXを多用するため相手のGXを一撃で倒しやすいのもメリットといえるでしょう。
これはUB型ジラサンが広まることで特殊エネルギーをアンチするカードの採用が増えたことと、中盤以降にまんたんやアセロラで回復して粘る動きが増えてきたことも影響していそうです。
反面最後までGXを出さないで勝つということが難しくなっていて、相手から見てもサイドを取りやすいことは欠点です。

3:サンダースGX、ピカゼク採用型
新発売のカードによって、雷型のタイプも変化していきました。
まずサンダースGXが採用されます。イーブイのエナジー進化によって構築に負担なく使うことができ、サンダーよりも高い攻撃力を持っています。ミラーのサンダーに強く、序盤であればGXワザやHPの都合でかえって倒されにくくサイドを取られにくかったという側面もあったと思います。
タッグボルトの発売後はピカゼクを採用する例も多く見られました。これは倒されない相手や自分の引きがいい時に出して、フルドライブで自身につけて直後にタッグボルトGXを狙います。3枚とられてしまいますが、4枚以上取れれば十分利用価値はあるでしょう。
私はピカゼクを知った時にまずどの相手にもフルドライブから入るような専用デッキを考えましたが、このジラサンとピカゼクの中間のようなデッキは発売時から現在までかなり広く使われています。

4:これまでのハイブリッドタイプ
上に挙げたタイプを組み合わせたものが現在では特に増えています。
具体的には1のUBを中心にしたギミックと、2と3の雷エネルギー周辺のギミックを組み合わせたものです。また今までエネルギースピナーとマッシブーンと闘エネルギーが1~2枚ずつ入っていてスレッジハンマーを1回使う程度のタッチ採用が、ビーストリングを使ったふりまわすを視野に入れたものもよく見られるようになります。
2や3のタイプのジラサンや、ピカゼクの増加によってあらゆるデッキでマーシャドーGXやマッシブーンの採用が考えられた結果、サンダースやピカゼクを前面に出す構築では不利になるという面が大きいと思います。
当然これまでのいいとこどりをしているためデッキパワーは高いですが、代わりに安定性も悪くなっています。UB側から見るとユニットエネルギーもなかったり、レインボーエネルギーの枚数が以前よりも少なかったりするため雷以外のワザが使いにくくなっており、雷側から見ても総枚数の都合ピカゼクが使えないことや、自然にせんじんのまいができるようにならないなどのリスクがあります。

細かく言えばレインボーエネルギー採用型とビーストリング採用型も別にも思えますが、デッキの思想としては近いと思うのでこの記事ではひとまとめにします。

現環境ではピカゼクの要素がやや太くなっている3の型や、4の型が多いと思います。
私もジラサンを使うなら4の型がいいと思いました。レインボーエネルギーを入れた型も作ってみたのですが安定した構築を作ることができず、トップ3のデッキやリザードン、ルガゾロといったその次にいそうなデッキにはなくても勝てると考えたのでビーストリング型を使うことに決めました。
フェロマッシにはどちらにしろ勝てないと思った面もあります。

使用デッキと解説

当日はこの画像のレシピを使いました。

 ポケモン 13枚
・ジラーチ 4枚
初手がジラーチかどうかで展開に大きな差があるので確率を上げるために最大枚数採用しました。また複数体出して回す方が強く、ボード付きジラーチが狙われることも多いのでこの枚数でも腐ることが少ないとも考えています。
・サンダー 2枚
一般的なジラサンは3~4枚採用されているので少ない配分です。
初手ジラーチの確率をあげること、逃げる2のためサンダー単独でスタートするのはあまり強くないこと、3枚目のタンカの枠を作るために削りました。
・マッシブーン 2枚
色と軽さが優秀なメインアタッカー2匹目です。
サイド落ちを警戒しているのと、この構築では相手によってはサンダーよりも多用するため少なくとも2枚採用したいといったくらいの感覚です。
・カプ・コケコGX 1枚
主に相手のポケモンGXを一撃で倒すために必須のカードです。このカードがサイド落ちすると厳しいですが、初手に来るのも避けたいので1枚になるのが自然でしょう。
・マーシャドー(リセットホール) 1枚
主に特性を意識した採用で、フラダリラボやプリズムスターのスタジアムを壊します。ポケモンなのでボールでサーチできて、タンカで回収できるのが強みです。マッシブーンやアーゴヨン相手には攻撃にも使います。
・アブソル 1枚
ジラーチを多用するミラーと、バルキーウィニーやカウンターコケコ等に使います。
・カプ・コケコ プリズムスター 1枚
コケコGXを使うために入っていますが、それ以外にもアブソルに対してジラーチに1枚つけて逃がしたりサンダーやマッシブーンの攻撃を安定させるためにも役立ちます。
・ディアンシー プリズムスター 1枚
後にも書きますが、序盤にスレッジハンマーを50ダメージするのにも120のスレッジハンマーや振り回すを強化してGXを倒すのにも使います。

 グッズ・スタジアム 25枚
・ネストボール 4枚
手札消費のないサーチ手段として大変重要なのでジラサンでは4枚必須と言えそうです。
・ハイパーボール 2枚
ネストボールの5枚目以降として、またコケコGXを用意するために入っています。マグカルゴ等の進化カードや、やぶれかぶれマーシャドー等の登場時効果のカードもないためあまり多く必要ではないと思います。
・レスキュータンカ 3枚
普通のジラサンよりも多く入っています。
これもあとで書きますが、サンダー以外のカードも何度も使うことを視野に入れています。願い星やデンジで取れるため実物のサンダーを増やすよりも継戦能力も高いのではないかとも思っています。
・エレキパワー 4枚
サイドを毎ターン取るために打点を調整できる4枚必須のカードです。
・こだわりハチマキ 2枚
エレキパワーの延長で、このデッキではマッシブーンにも使います。
できればあと1枚欲しいですが使わない相手もいるため妥協したところです。
・エスケープボード 3枚
一般的な枚数と思います。
私はジラーチを複数立てるのを重要視しているので素早く2体体制をつくるのに多いほうが引きやすいですし、ジラーチが狙われたときの復帰や初手のポケモンを逃がすのにも使います。
・ポケモンいれかえ 2枚
序盤の立ち回りやアサルトサンダーを安定させます。ジラーチを複数使うデッキでは余分になっても願い星1回分に還元できるので腐りません。
あなぬけとの配分は難しいところで、ピカゼクやルガゾロには入れ替えが強いことがほとんどです。今までは全部入れ替えか入れ替えの方が多いことが多かったですが、今回は2枚ずつにしました。
・あなぬけのヒモ 2枚
入れ替えとの互換カードで、うまくいけばグズマに近い役割が果たせますが倒したいポケモンが下がってしまうリスクもあります。今回はウルネクやジラサンミラーに有効に使えることも多いと思ったので2枚入れました。
・エネルギースピナー 1枚
闘エネルギーを用意しやすくします。最近ビーストリングになっていることも多いですが、このデッキでは序盤からマッシブーンを使うことも視野に入れているので併用しています。
・ビーストリング 1枚
マッシブーンを2枚加速させます。スレッジハンマーをサイド4の時に使うと思えばリングの制限はないようなものですし、振り回すを使うことも視野に入れられます。さらにこれ以外に別に手張りができるので、場にエネルギーが溜まりやすくコケコGXも使いやすくなります。
・サンダーマウンテン プリズムスター 1枚
主にコケコGXのために入っていますが、うまくエネルギーを付けられないときには0エネサンダーの方にも使えます。抜く理由はないでしょう。

 サポート 13枚
・デンジ 4枚
ジラーチをすぐに2体用意するのと、アサルトサンダーを最速で使うのを安定させられます。中盤以降もエレキパワーやタンカ、マッシブーン関係のパーツを用意できるので無駄になりにくいです。
引きによっては雷エネルギーが余分になってしまいますが、グズマを使うときはエネルギーが引けないため最終的にはちょうどいいくらいになることも多いです。
・リーリエ 2枚
初手では強いですが中盤以降はあまり引けない場面も多く、初手はデンジを使いたいことも多いのでこの枚数で妥協しました。
デンジを減らす場合や、マグカルゴを入れる場合は逆に4枚採用を前提にして考えたほうがいいでしょう。
・エリカのおもてなし 2枚
中盤以降にグズマを使わないターンではもっとも強いカードと思います。
エレキパワーやグズマをキープしながら手札を増強しましょう。初手では弱いカードですが、ある程度デンジやリーリエが入っているため大丈夫と判断しました。
意識しているピカゼクやウルネクはベンチを並べることが多いですし、エリカが弱いフェロマッシはこのカードに関係なく厳しいので無視できるところもちょうどいいです。
・ルチア 1枚
4枚のプリズムスターカードから選んでサーチできます。
特にビーストエネルギーをサーチできる点が大きく、闘エネルギーを増やしているようにも扱えます。ビーストエネルギーとディアンシーを持ってくることが多いですが、他の組み合わせでも強い動きを繰り返せる期待が持てます。
テテフGXがいないので素引きや願い星でしか使えませんが、序盤にくるのはもちろん中盤に使っても無駄になることがほぼありません。
・グズマ 4枚
願い星を効率よく使うのと、HPの低い進化前を狙っていくのに4枚必須です。

 エネルギー 9枚
・基本雷エネルギー 5枚
デンジのサーチ先として山に残すのと、先人の舞を無駄なく使うのにこのくらいの枚数は入れておきたいです。
・基本闘エネルギー 3枚
1枚サイド落ちすることを警戒すればリングが無駄にならない枚数ですし、相手によってはスピナーや素引きで使った後にさらにリングで使うことも考えられます。一応コケコGXを使うときも手張りで1枚使う分には色事故が起きないので多すぎることはありません。
・ビーストエネルギー プリズムスター 1枚
+30効果は非常に大きく、ルチアで取れる闘エネルギーとしても十分な役割を持っています。

 採用しなかったカードについて
「レインボーエネルギーを入れた構築が回らなかったから採用をあきらめた」カードと、
「場に出したらめつぼうのひかりGXやファイナルコンボでの負け筋になってしまうので採用しなかった」カードが非常に多いです。
特に後者はこれらが出てしまうと逆算してジラーチを出せる枚数が少なくなってしまい、途中でやりたい動きができなくなってしまいがちです。
ほとんどのカードがこのどちらかの理由かデッキに合っていないで済ませられそうですが、特に入れるか迷ったカードや、よく入っていそうなカードを挙げていきます。

・マグカルゴ(じならし)
このカードがスムーズに入れば苦労しなかったのですが、練習ではなかなか立てられず、滅亡の光やサワムラーの的になってばかりでした。
したがってこれとレインボーよりはサーチしやすい基本闘で安定を高めて組もうと考えました。

・フェローチェ&マッシブーンGX
サイドカードを毎ターン取るのが狙いのデッキで、2枚取るチャンスが生まれることはとても大きいです。ビーストの70とレインボーの50だけでも十分チャンスになるでしょう。レインボーを入れるなら真っ先に入れたいカードです。
・ウツロイド
主に狙っていきたいのはプラズマフィストやデスローグGXです。一撃にはハチマキやビーストが必要なことも多く、必須とは言えませんがレインボーを入れるならこれも入れようと思っていました。
・カミツルギ(ダイキリ)
これもレインボーを入れるならという所ですが、理由2の低HPのためどちらにせよ入れなかったと思われます。
・ビクティニ(Vビート)
フェロマッシを弱点を突いて倒すつもりなら思いつくカードですが、実戦をしてみると相手の攻撃ペースが速くこれで1回相手を倒せたとしてもサイドレースで負けてしまいがちです。
また1回で倒すには炎を含む2エネ・ベンチ4体・ハチマキが必要で、単にタッチした程度では意外とこれを揃えるのが難しく、相手がジャッジマンやルザミーネ◇で妨害してくるのも加味すると対策になっていない気もします。
低HPも気になります。

・戒めの祠
ダメージを底上げできますが、すぐに割られるとして10ダメージしか与えられないことと、スペース上多くても2枚程度しか入れられず効果が薄いのではないかと考えました。
・バリヤード
アセロラを止められますが、一般的なピカゼクには入らない傾向が強く、ウルネクには滅亡の的にされる等役に立たなそうに感じました。
相手のアセロラを止められないためGXはなるべく1回で倒します。祠を入れていないのもこことの兼ね合いがあります。
・ツンデツンデ、デンジュモク
ビーストリングの選択肢が増え、どちらもトップ3デッキのどれかに強い動きができるカードですが、他のカードとの優先度を比較して見送りました。
・サンダースGX
上の方に書いたように最近はメリットよりも簡単にサイドを2枚取られるデメリットの方が大きいと思います。
ただし、ラフレシアを対策するのにはもっとも適しているカードとは思います。
・カプ・テテフGX、デデンネGX
終盤にグズマやエレキパワーを引きに行くのには悪くはありませんが、初手に余計なカードを引きたくありませんでした。
・マーシャドー(やぶれかぶれ)
強い部分はわかりますが、理由2でした。

・シロナ
基本的にあとで使うカードをキープしながら戦うので手札を戻すカードを入れたくありませんでした。序盤を強くしたい場合もデンジ4、リーリエ4、ルチア1が優先されそうに感じます。
・ロケット団のいやがらせ、ジャッジマン
ミラーを考えると入れたいカードでしたが、自分が回すのが精いっぱいなので諦めました。
またミラー以外には有効そうに思える相手でも、ピカゼクやルガゾロのジャッジマンと違ってHPの低い非GXが前にいるため結局倒されていくことが多く、1回耐えるかどうかのチャンスを狙うこれらのデッキよりも使い勝手が悪いです。
・メタルゴーグル
主にウルネク対策で、滅亡の光を使われる少し前に張ることで1枚取られるサイドを減らせます。相手の構成上ブロアーが入っていないことがほとんどで、アセロラと違って他のサポートを使えます。
他にもカウンターコケコやカポエラーに使えそうですが、ある程度有利がついていそうな相手が多かったので見送りました。
・ポケモン通信
ハイパーボールで捨てるカードもほとんどないのでこちらも候補になりますが、初手でポケモンが1枚で1枚目のジラーチを出したいときに何もいないということは進化ポケモンが入っていない分ありがちだったので入れませんでした。サンダースを入れるときは手札に来ても戻してエナジー進化ができるのでぜひ採用したいです。


プレイング


・ジラサン全体について
1:ジラーチをなるべく最大回数使う

ジラサンを使う上でまず意識していることは、願い星をなるべく多く使うことです。これによってエレキパワーやグズマをキープすることで動きを安定させ、相手に手札を流されても復帰できる可能性を高くすることができます。逆にボード付きジラーチが願ってからすぐにグズマでアサルトサンダーを使うといった本来もう1回願い星が使えるのにしないことを続けていると、徐々に手札が弱くなってきて相手のサイドを引けないターンが生まれてしまうことが増えてしまいます。具体的にはボード付きジラーチで願い1回目→逃げて願い2回目→グズマでサンダーやマッシブーンに交代という動きを基本とし、これにポケモンいれかえやエアロトレイルが入る場合はさらに1回多く願い星が使えることになります。そのためジラーチはベンチ攻撃があるため出してはいけない相手を除き、最低2枚、場合によっては3枚出しても良いと考えています。2体しか出さない場合もグズマを撃たないタイミングで余った入れ替えを使い、無駄なく願っていきたいところです。ジラーチのHPが低く倒されやすい、アブソルやアローラベトベトン、フラダリラボで止まる、2枚置くベンチがない、あるいは時間制限があって願い星を連打したくないといった理由でジラーチを1枚しか置きたくないという考えならば、よくあるジラーチとボードがそれぞれ3枚以上入っている構築を使うのはデッキスペースが無駄になっているのではないかと思います。ジラサン以外の思想が近い非GXデッキを使ったり、ジラーチとボードを大胆に削って他のカードを入れたりした方がいいのではないでしょうか。あくまでジラサンを使うのであれば、これらの妨害カードに対してジラーチを控えるよりも対策カードを入れてロックを解除する方針の方がいいと考えています。

2:取るサイドを考える
ジラサンは相手よりも早くサイドの取り合いを制するタイプの他のTCGでいうアグロデッキで、相手の攻撃を1回以上耐えることや、反撃されないように盤面で勝つことはそこまで意識しなくてもいいことが多いです。

3:サイド落ちを意識する
出来ればすべてのサイド落ちを知っておきたいですが、制限時間のあるゲームではそれも難しいため最低限確認しておきたいカードを考えます。少なくともこれらは見るようにして、余裕があれば他のカードも把握するようにしましょう。序盤はプリズムスターのカードとコケコGX、サンダーやマッシブーンがすべてサイド落ちしていないかを確認します。落ちているカードによっては使えない組み合わせがあるのでデンジやルチア、ネストボールをジラーチで無駄に取らないようにします。中盤以降はグズマとハチマキとエレキパワーを加えて残りサイドをどうとるかを考えればいいでしょう。闘タイプが有効な相手の場合は他のカードよりもマッシブーンや闘エネ、スピナーやリングなどを他よりも優先して確認します。これだけでもだいぶ違うので、覚えるのが難しい場合もこれらの数種類だけはチェックするようにしましょう。

・今回の構築について
1:太いマッシブーンと闘エネルギーによる闘弱点を活かした戦いをする

ジラサンを対策するのにあたってよく使われるのが、アブソルでジラーチを制限する方法です。これを放置していると徐々に手札が少なくなってしまうし、エレキパワーとアサルトサンダーで倒していくと後半リソースが切れるという負け筋はよくあります。
これに比べてマッシブーンとディアンシーかビーストエネルギーを使うことでサイド6のスレッジハンマーでもアブソルを倒すことができ、効率よくサイドを取りながら自分を動きやすくすることができます。枚数もサーチできるカードも多く入っており、サイド落ちやうまく特殊エネが引けずに負けるといったことも起きにくく、確実な役割遂行が期待できます。
個別の説明はこの後行いますが他にも色相性がいい相手が多く、強化した振り回すがアサルトサンダーよりも少し攻撃力が高いためエレキパワーを温存させることができ、後半の息切れを防ぐことができます。HPも20の差ですが高く、非GX同士での戦いではサンダーと比べて倒されないチャンスを生みやすいです。サイド4枚時のスレッジハンマーをケアすればよいと考えている相手の対策の上を狙います。

2:レスキュータンカ3枚によるコンセプトの維持
マッシブーンやアブソルが苦手な相手でも、早いうちにこれを倒してしまえばそこまで出遅れることはなく、やりたい動きをされてしまうということは起こりがちです。このデッキはそれを防ぐためにレスキュータンカを3枚採用しています。これによって自分だけアブソルを出し続けられたり、フラダリラボを何枚も出してくる相手へリセットホールを繰り返すことができ、コンセプト通りのことがしやすくなっています。

3:展開ポケモンの効率的な処理
他にはデデンネGXへも強く、ハチマキを含めた強化カード2枚と1エネで倒すことができるのでよりサイドをリードしやすくなっています。
カプ・テテフGXもサイド4枚時のスレッジハンマーなら強化カード2枚で倒せるため狙っていきたいです。サンダーにエレキパワー3枚はややカード消費が重く、コケコGXを飛ばすのは最後以外では取られるサイドが多いため、成功率・消費リソースともに最も効率がいいと思います。ディアンシーはUB型には入っていることもあったカードですが、最近のジラサンは闘エネルギーのみの構成が多いため相手が意識していないケースも期待できます。

対戦相手との相性と戦い方

今回のCLにいそうなデッキに対してどう戦うかを考えます。対戦相手の構築については、自分が考えている標準的なものを想定しています。
非常に有利=予想勝率85%超、有利=65~85、どちらかといえば有利55~65、互角45~55 の7段階評価で載せていきます。
不利はこの逆の数値で、優劣不明なものは互角にしておきます。

・対ピカゼク 有利
元々は優劣が微妙なマッチアップですが、闘の要素が多いこの構築では有利と考えています。タッグボルトでサイド4枚をスキップしてくることが考えられますが、ビーストリングと攻撃力をあげた振り回すでもピカゼクやゼラオラを倒せる可能性が高いです。他にもデデンネを30のスレッジハンマーから倒せたり、コケコGXのカプサンダーも有効なため色々なところから相手を一撃で倒せてサイドでリードを奪えると考えます。
サイドカードはできれば非GX、GX、ピカゼクを1枚ずつ倒して6枚取り切りたいですが、そのように出してこなかった場合はピカゼク2体やGX3体といった倒し方も考えられます。場合によってはグズマを引くよりも自分のカードを揃えて前のポケモンを倒す方が楽で、結果的に7枚ぶん倒して勝つこともよくありますが、いずれの場合も1回の攻撃でなにか1枚倒した方がいいと思います。
他にはジャッジマン対策も兼ねてジラーチを複数出すことや、フラダリラボやエーテルパラダイス保護区をマーシャドーで壊すことも有効です。また、コケコGXから先制するのも有効で、これをフルドライブやプラズマフィストで倒されても120のスレッジハンマーでペースを握れます。後攻1ターン目に相手に倒されずに済んだ場合にはこれも意識しておくといいでしょう。


・対ウルネク 有利
基本的にこちらからサイドを先制できるため有利と思います。ただし、最後に滅亡の光でジラーチがまとめて倒されることは考慮して展開する必要があります。序盤は余計なベンチを出さず、ゲーム展開から逆算して出すカードを決めていくのがよいでしょう。

例:こちらの後攻、相手は前にジラーチ、ベンチにテテフGXとマーイーカ3枚、自分はアサルトサンダーがすぐに使える
比較的よくありそうな展開です。こちらは後攻1ターン目からサイドが取れて、相手もギラティナで毎回サイドを取ってくることが予想できます。このまま進めばお互い残りサイドが3枚の状態で自分のターンに回ってくるはずで、1体倒して4-3としグズマでテテフGXを倒して勝つことができそうです。
この返しに滅亡の光を耐えればいいので2枚までなら気絶してもよく、ジラーチは2匹出すことができるといっていいでしょう。この例のように最後は自分がGXを出さなくても滅亡で2枚取られてしまうので、カプコケコGXを3-3の地点で出しても大丈夫です。特にテテフを最後に倒す必要性もないので、ここまでの倒せそうなところで倒してしまって5-3としても全く問題ありません。滅亡でジラーチがいなくなったりエレキパワーがなくなったりして終盤の方がかつかつになりそうなので、むしろ早いうちに倒してしまった方がいいかもしれません。
今回はテテフがいる例を出しましたが、初手にウルネクやあかつきネクロズマ等のGXがいる場合も同様です。また先攻2ターン目にこちらが倒されなかった場合はサイドが1枚浮くので滅亡で3体倒されていい場で構わないことになり、逆に後攻1ターン目にこちらが出せなかった場合はジラーチは1枚しか出せないことになります。

このようにお互い理想の回りをすれば勝つことができますし、実戦はGXを一切出さずに最速で攻撃に映る負担は相手の方が大きいため余裕のあるターンが生まれやすく、やはり有利になると思います。
ちなみにカプ・コケコのかいてんひこうで最終的に滅亡でやられる数で増えてしまう場合がありますが、この場合は回転飛行のターンはサイドを取られず、ジラーチはどちらにしろ耐えられないので新たに2体滅亡の範囲にならなければ大丈夫です。
この記事の構築はHPが100以上のポケモンとジラーチ、トキワの森を壊しながら退場できるマーシャドーしか入っていないため初手に来て無駄に滅亡の的になるようなカードがありません。
グズマの使い方も重要で、序盤は相手の攻撃開始ターンが遅れそうならマーイーカ・カラマネロを狙いますが3体以上マーイーカがいるなど倒してもギラティナが出てきそうな場合はあえて呼ばずにジラーチを倒すほうがいいと思います。ギラティナを倒すと破れた扉を多く使われてしまい、HPが100でも滅亡の光できぜつする範囲に入ってしまうこともあるためこれを防ぎたいです。ギラティナが1匹のうちはあなぬけが有効な場合も多いため意識しておきたいです。
今回はこれで十分として臨みましたが、これでも不安な場合はメタルゴーグルをジラーチにつけて2体で回したり、フェロマッシをタッチしてビーストゲームで2枚とるチャンスをうかがったりする必要がありそうです。

・対ジラサン どちらかといえば有利
ミラーなのでお互いに毎ターンサイドを取りながら息切れを狙う展開になりそうです。
前の方にも少し書きましたがこちらはマッシブーンでアブソルやミラー対策のライコウやサンダースを倒すことができ、タンカで何度もアブソルを出せるため多少は有利に進められるのではないかと考えています。マグカルゴが入っている相手は最優先で狙います。


・対フェロマッシ 非常に不利
このデッキのような1回で相手を倒せず、回復や回収を繰り返される相手はとても苦手です。
ハチマキ1枚とサンダー、マッシ近辺のカードを使って2回で倒せるように殴って1体倒して、エレキパワーと2枚目のハチマキを使ったコケコで2匹目を1回で倒すようにするのが最もまともな勝ち筋でしょうか。

対サナニンフ 非常に不利
これも似たように基本的に勝てない相手です。あなぬけを使ってなんとかサナニンフ1匹か周辺ポケモン3匹を倒して、コケコと大量のエレキパワーでもう1匹倒すしかありません。

対ルカリオメルメタル 不利
道具落としのタッチからHANDまで様々なタイプがありますが、総じて一撃で倒すことが難しくなり、回復回収カードが入る場合も多いため厳しい相手でしょう。

・対ルガゾロ 有利
基本的には進化前をサンダーで、ゾロアークもマッシブーンで簡単に倒せるため有利な相手です。
ただしアローラベトベトンの有無によって大きく異なり、いなければ非常に有利、いたらどちらかといえば有利くらいまでの差がありそうです。
序盤からメタモンとアローラベトベターはすぐにグズマで処理しておきたいです。逆にベトン対策に全力を傾けたいので、多少倒せるポケモンの質が変わってもグズマ無しで倒せる場合は残しておいたほうがいいでしょう。
他にはアセロラが入っていることが多いのでルガルガンやルカリオはカプサンダーでの一撃以外は基本的に放置し、ジャッジマンもほぼ入っているのでジラーチは複数準備します。
ややポケモンや傾向が異なるルガルガンペルシアンや、これらとルカリオの組み合わせも同じように戦えば有利に戦えると思います。ゾロアークを的にはできませんが、代わりにデデンネやテテフがいることも多いです。


・対バルキーウィニー どちらかといえば有利
サンダーだけだとエレキパワーが不足しそうなマッチですが、マッシブーンで序盤はアブソル、中盤はどのポケモンも倒せるようになるので毎ターンサイドを取ることができそうです。
こちらが2から1になるタイミングは前に大きなダメージはあまり出ないので、コケコGXを使ってもいいでしょう。
1回目のファイナルコンボが来るまでは最低限のベンチしか出さないようにします。

対リザードン 有利
アブソルでジラーチを妨害しながらヒトカゲを倒していきます。お互い一撃で倒せるとして、こちらは種ポケモンでいいため基本的には先行できます。
GXを使ってくる場合はそれも狙えるためより有利に戦えます。リザードンはそのままではHPが高いので、たけるとうきでHPが減ってから倒したりマッシブーンが強いタイミングで倒します。

・対クワガノン 有利
メインポケモンが闘弱点で、GXを使われることも多いため有利と思います。
ただし、ウルネクと同じでギガトロンを使われるまではベンチを絞って戦います。非GXがメインの場合も十分戦えますが、弱点が消せるのでマッシで殴るときには忘れずにリセットホールをしておきます。

・対ゲンガー&ミミッキュオムスター 不利
この相手は練習不足であまり検討できていなかったのですが、役に立たないマッシブーンが多く入っている分普通よりも不利になっています。
オムスターのロックが厄介ですが、これにエレキパワーを使いすぎるとゲンミミを2回倒すのが非常に難しくなってしまうので明らかに事故っていると思われるとき以外はゲンミミを2回倒しての勝ちを狙いたいです。
アタッカーとジラーチ2匹だけを出してやられた返しにグッズを使い次のアタッカーをだして攻撃としていきたいですが、回復を積まれているケースもあって厳しい相手だと思います。初手ゲンミミの場合はこれかウルネクの場合がほとんどで、いずれにしろ不要なベンチ展開をしてはいけないのでそこは一貫したプレイングをします。

・対カウンターコケコ系 有利
こちらは相手を一撃で倒せて、対してHPの高めな非GXが多いためサイドが取られにくく戦いやすいと思います。
サンダーが弱点を突かれつつ回転飛行でばら撒かれるのが負け筋になってしまうので、ビースト付きや3エネのマッシブーンを用意すればコケコを1回で倒してエレキパワーを節約できるし、受けるダメージも減らせるので活用したいです。

・対ズガドーン 有利
ベベノムをサンダーで、アーゴヨンも含めてマーシャドーで倒せるため有利に戦えます。お互い1枚ずつとるシーソーゲームを続けて最後にズガドーンを倒せば最も厳しいバーストGXスタートでも勝てると思われます。実戦ではテテフがいたり、素のアーゴヨンがサンダーもジラーチも倒せなかったりしてさらに優位に立てることができると思います。ただし、アローラベトベトンだけは注意して真っ先に片づけたいところです。

・対ロストマーチ 非常に有利
ほぼすべてのポケモンをサンダーで倒せて、後攻1ターン目に相手が倒してくるケースも少ないので楽な相手です。

対戦レポート

前置きが長くなりましたが当日の結果を詳しく書いていきます。
1回戦 ウルネク 後攻○
こちらは初手にジラーチは引けず、相手の初手はあかつきネクロズマGXでした。ミステリートレジャーを使われますが、テテフGXがサイド落ちか入っていないかで出されず、サポートを使われずにエンドされます。チャンスなのでぜひ攻撃に移りたいところですが、元々サポートがなくネストボール願い星でも引けなかったのでこちらも攻撃ができません。
次のターンに相手にリーリエを引かれてジラーチで展開されてあかつきネクロズマを前に出されてエンドされます。こちらもようやくデンジが引けて、あなぬけでマーイーカを倒して先制できました。
その後は上の手順通りにサイドを取り合ってグズマであかつきネクロズマをカプサンダーで倒してサイド5-3とし、滅亡でジラーチがやられるもののエレキパワーを重ねて勝ち。テテフGXはサイド落ちだったようですが、これを出されてもサイドを2枚引けるターンが増えるのでいずれにしろうまく進められたようです。

2回戦 フェロマッシサンダース 後攻×
今回もジラーチスタートができずにサポもありません。ボールで願い星をしますが5枚のうち1枚もトレーナーズがなく、ククイビーストゲームで2枚先制されてしまいます。次のターンも攻撃に移れずに相手の場が完成してしまい、逆転する目はなかったので投了。

3回戦 ルガルガンGX+アローラペルシアン 後攻○
今回はジラーチスタートでデンジもある理想的なスタートです。まず相手にテテフリーリエから展開されますが、サンダーでイワンコを倒します。次にアローラペルシアンが出てきますがマッシブーンとディアンシーで倒して、ルガルガンGXもスレッジハンマーとアサルトサンダーで倒します。この間相手のディアンシーがサイド落ちでマッシが1回耐えたのもあってサイドでかなり優位になって、その後もイワンコを倒していって勝ち。

4回戦 ウルネク 後攻○
またジラーチが引けずサポートもないスタートです。1ターン目もボールでジラーチを出すもののサポートも引けずサイドを取る動きもできなかったので、マッシブーンを前にしてジラーチに30与えてターンを渡します。返しにテテフGXからさらに展開されますが、倒されずに済みデンジをトップで引けたのであなぬけからアサルトサンダーで先制できました。
この後は手順通りにテテフを倒しながら5-3まで進めて、フォトンゲイザーでコケコGXがやられますがタンカでもう一度出してウルネクを倒して勝ち。
お互いに微妙な序盤でしたが、回転コケコも入っている相手でも想定通りに勝てたのはよかったです。

5回戦 ピカゼク 先攻○
今回はジラーチが初手で、1ターン目にデンジからもう1枚ジラーチが出せる順調なスタートです。相手の初手はデデンネで、電磁レーダーも使われますがサイド落ちのためかもう1体デデンネが出ることはなく倒されずにすみました。前のターンルチアが引けていたのでビーストとディアンシーをサーチしてデデンネを倒して、次にフルドライブを使われますがカプサンダーで返して、コケコGXが倒されますがビーストリングとスレッジハンマーで勝ち。

6回戦 ピカゼク(ジラサン)後攻○
初手はコケコ◇で、サポートはグズマしかありません。
ボールでジラーチを取って願い星を使いますがサポートはなく、あなぬけとグズマ、先人の舞(1枚)を使ってサンダーでジラーチを倒します。
返しに保護区とサンダーで1枚倒されて、有効打がなかったので願い星とサポートに専念してターンを渡します。この次もジラーチが倒されたのでマッシブーン、闘エネ、ハチマキ、グズマを出してピカゼクをスレッジハンマーで保護区の上から倒します。次のこのマッシブーンがピカゼクに倒されて、確実ではありませんでしたがサイドに余裕があったためビーストリングとディアンシーを出してリセットホールで保護区を割って、振り回すで1枚表が出せて勝ち。

7回戦 ピカゼク 後攻×
リーリエはありましたが他のポケモンがマッシとコケコGXで、エネルギーとタンカが重なっている微妙な初手です。仕方ないのでエアロトレイルでコケコを前に出して、マッシブーンに雷エネルギーをつけてリーリエをします。
これである程度はジラーチを出して展開できるようになりましたが、カードが揃わずサイドを取れないままサンダーで2枚先攻されてしまいます。
マッシブーンとビーストリングはありましたがグズマが引けず、このままではサイドで負けてしまうので先人の舞でエネルギーをつけてボードジラーチを逃がすといった強引なプレイングをして、エレキパワーつきのサンダーでサンダーを倒します。
手札が揃ってきてこのままいけばなんとか勝てそうでしたが、グズマでコケコGXを呼ばれてマーシャドーの破れかぶれで流されてしまい、サイド1-4になります。この4枚も微妙な手札で、ピカゼクを倒せるカードはそろっていましたが、アブソルのせいでジラーチを使って逃げると次のターンにコケコが殴るエネルギーがなくなってしまうので使えなかったのも響きました。振り回すでピカゼクを倒して4-4になります。
返しにピカゼクにマッシがやられて、タンカとエネルギーとエレキパワーは持っていてサンダーマウンテンも残っていたので願い星でグズマが引ければデデンネを倒して勝てる場面でした。
山は残り二十数枚で、グズマは残り3枚、入れ替えやあなぬけを引ければ2匹目の願い星も使えるのでどうかなと思っていましたが、1枚目でそのどれも引けずに負け。

8回戦 フェロマッシ単 先攻×
ジラーチが初手で先攻といういいスタートでしたが、相性の悪い相手に当たってしまいました。しかもエレキパワーが2枚サイド落ちしています。
後攻1ターン目にポケモンキャッチャーとククイ博士のビーストゲームでジラーチがやられてしまいます。その後スレッジハンマーで半分以上削り、回復か回収されてジェットパンチを受けるという流れが繰り返されます。
ジラーチがパンチの30の積み重ねでやられたころに回復が途切れたので1体倒せましたがエレキパワーをサイドから引けませんでした。返しにマッシがやられてサイド3-4となり、ルザミーネ◇も加味するとあと1ターンしかありません。
この次のターンにコケコGXセットとエレキパワー2枚、ハチマキまでは揃っていたのですがカプサンダーの150+90までしか出せず、残りのエレキパワーはサイドなのであと1枚カードが足りずに負け。

反省点

結果として5-3で一応ニンフィアがもらえるラインではあり、目立ったミスをしなかった点はよかったですが、本戦に進めなかったという点では悔いの残るものになってしまいました。

1:大会結果を見て
特に上位のデッキを見て思ったのは、長期戦向けのカードを採用したデッキが多くあることです。
フーパやラフレシアの有用性は大会前にも少しだけ思いましたが、25分以内に終わらないだろうと思い、これらやアンノーンを使うことを視野に入れていませんでした。
しかしこれらのデッキで何人もの本戦進出者が出ているため、プレイング速度や構築を高めることで通用するようになったこと、またこのような相手が増えることは今後意識していきたいです。

2:好成績だったジラサンの情報を見て
他にジラサンを使った方で、自分よりも好成績でレシピが載っているものもいくつか拝見しました。
ビーストリングを使った自分に少し近いものもありましたが、レインボーエネルギーとフェロマッシ、フーパを入れたものが多い点は気になりました。
自分もこのようなタイプを使うならマグカルゴを使おうとは思っていましたが、それでもいいバランスで組めなかったので何が違ったのかはよく考えたいです。現地点で思ったのはデンジが少ないか、全く入っていないケースです。代わりに他のサポートが多ければ特殊エネルギーを引けることも多く、コンセプトにあった組み合わせに思いました。自分はデンジは4枚入れる前提で考えていたので色々な配分で試してみたいです。
またフェロマッシのタッチは考えていましたが、フーパをジラサンに入れることは考えていませんでした。
これは1点目の時間内に終わらないと思ったというのもありますが、フェロマッシにはウルトラフォレストのかみつかいが入っている方が多数派と思っていたところもあります。自分が対戦した二人のフェロマッシに入っていたかどうかは定かではありませんが、今回の形式ならフーパは諦めてデッキパワーを高めるためにかみつかいを入れていないことは考えられます。
一方でこれらのジラサンも予選でのフェロマッシ等の耐久系デッキへの勝率は高くはなく、本戦でもこれらに当たって敗退されているケースが多いことは気になります。
同じ不利でもまったく勝てないのとある程度は勝てるのでは大違いなので今後検討したいところではありますが、耐久系デッキに勝つつもりなのか、捨てるのかは今後も課題になると思いました。

3:自分のデッキ選択について
今回は8戦中6回じゃんけんに負けたので、後攻を意識したデッキ選択をしたことはよかったです。仮にウルネクを選んでいたら後攻のミラーが2戦あり、もっと悲惨な成績になっていたと思います。
しかしながらジラサンにしても後攻1ターンにアサルトサンダーを使えなければ後攻のメリットはないので、課題の残るものになってしまいました。
より後攻1ターン目にワザを使う強さを活かすならフェロマッシやゲンミミといった選択肢もあったと思います。

4:自分のデッキ構築について
自分が負けた2戦目は論外でしたが、7・8戦目はもう一歩というところまでは行けたようにも思うのでジラサンを使うとした場合もどうすればよかったかを考えてみます。
まず思ったのは初手の事故が多いことで、期待したジラーチスタートがあまりできず、サポートが1枚もないケースが多かったことです。願い星を使えばサポートのどれかを引けるだろうという目算もあったのですが当日はうまくいかないことも多く、理想的な動きはしづらくなるもののジラーチよりもサポートを増やしてその素引きや引いたボールでジラーチを出すという方が総合的にはよかったかもしれません。
他にはミラーやウルネク以外の進化デッキに全く当たらず、アブソルやマーシャドーをタンカで繰り返す動きがあまり活かせなかったことです。これはあたり運もあるかもしれませんが、ウルネクやフェロマッシが増えると想定してリザードンやジラサンの使用率が予想以上に低かったことも考えられます。
他には後攻での動きをもっと意識したほうがよかったかもしれません。事前の練習では先攻で強いことも同程度意識していましたが、サンダーや入れ替え系カードを増やして1ターン目にアサルトサンダーを使いやすい方に調整したほうがよかったかとも思っています。

終わりに
このたびは私の記事を購入してくださり本当にありがとうございました!
また最後まで読んでいただいたことにも御礼申し上げます。
一部分でも今後のポケモンカード活動に役立てる部分があったか、時間つぶしとして楽しめたかすれば嬉しく思います。
これからもnoteで記事を書くつもりですので、また見ていただければ幸いです。

デッキレシピ画像はポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト様のものを使用させていただきました。

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全てに返事ができるかは確定できませんが、不明点はなるべく答え、次回の記事に活かしたいと思います。

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