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【PCG1-PCG9】ニドクインの概要とピジョット複数型のレシピ

今回はニドクインδとPCG1のニドクイン2種類をメインにしたデッキについて書きます。他の似たようなものは概要で触れる程度になります。

概要

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2種類のニドクインはそれぞれPCGシリーズのカードの中でも高いスペックを持っており、この2種類を状況や相手のタイプに合わせて使い分けていくことになります。基本的には序中盤は闘を前に、終盤は鋼の方をメインに使っていくことになります。

今回は闘タイプのニドクインをメインに使うことを考えたデッキを扱います。他にもδの方をメインにし闘のものを全く入れないデッキも十分デッキになりますが、上で述べたように優秀なカードなので他に闘タイプのアタッカーが入っていない場合は闘クインを入れるか検討してみていいでしょう。

「インピテーション」でサーチでき、「パワーラリアット」の条件を満たすために他にも進化ポケモンを多く採用します。
今回のレシピでは入っていませんが、ニドキング(PCG1)も入っていることが多いです。他のポケモンを優先しましたがこの環境でも候補になります。

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これで攻撃力をあげることでパワーラリアットや復讐で一撃で倒せる範囲を拡げられます。進化前のニドラン♂もニドラン限定の「なかまをよぶ」を持っているので強い初手になることもメリットです。
当時は入っていることが前提になりかけていたので合わせて「ニド夫婦・ニド夫妻」と呼ばれることも多かったです。

加えてニドクインラインは進化ポケモンも優秀な点が特長です。他のポケモンなら別に展開用カードが必須になることも多いですが、「なかまをみつける」「しんかそくせい」だけで場を揃えられることも期待できます。PCG1のものには見劣りしますが、δ種のものも普通の進化前ポケモンの性能はあるためどちらの採用も検討できます。

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当時の状況

大きな公式大会としてはPCG2までが使える大会が最初で、この地点で闘クインとeのニドラン♀とニドクインを使ったものが有力プレイヤーに使われて入賞を果たしています。レックウザex(ADV3)などのニドクインを一撃で倒してくるカードや、ジュカインexなど弱点の草デッキもある程度いましたが、マグマ団のグラードンやルンパッパ等のHP100近辺で120は出せない中打点のメインアタッカーも多く、「お互い2回程度の攻撃で気絶、こちらは場合によっては1回で倒せる」という状況を作りやすく殴り合いで有利になれました。

eシリーズがレギュ落ちし、最新の強いカードが登場してくるPCG3-4からは少し使用率が落ちたもののある程度は使われました。わるいバンギラスやケッキングなどの流行に合わせて闘タイプであることのメリットは大きく、ルンカルにタッチされるなどサブポケモンとして使われることも出てきました。

その後ホロンシリーズに入りどんどん使用率が減ってきましたが、δ種のニドクインが登場します。PCG1に引き続きかなり強力なカードのためこれを使ってまた使われるようになりました。闘ニドクインがメインのデッキはシニア・マスターでは地区入賞こそできませんでしたが、当時から年月の経った今の検討では闘弱点のカードで有力なものが多く、活躍が期待できると思います。
クインδの方はアタッカーとしても使える展開カードとしても人気で、こちらだけ1~2ライン入っているデッキは大会で入賞しています。
DP2では新しいニドクイン・ニドキングが登場し、こちらはまた別のデッキタイプになっていきます。

デッキレシピ1:ピジョットδ型

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ポケモン:22枚
4:ニドラン♀(PCG1)
1:ニドリーナ(PCG1)
1:ニドリーナδ
2:ニドクイン(PCG1)
2:ニドクインδ
3:ポッポδ
1:ピジョンδ
2:ピジョット(PCG1)
1:ピジョットδ
1:キモリδ
1:ジュカインexδ
1:ディグダ(PCG1)
1:ダグトリオ
1:ジラーチ

サポーター・サーチャー・トランシーバー:17枚
4:ホロンのトランシーバー
2:ホロンの導師
1:ホロンの冒険家
1:ホロンの研究員
3:ロケット団の幹部
3:ダイゴのアドバイス
1:ハギ老人の思いやり
2:バトルサーチャー

トレーナー:13枚
1:勝利のリング
4:ふしぎなアメ
4:暴風
2:ポケモン回収装置
1:逆転!マジックハンド
1:そっくり!テレポーター

エネルギー・ホロンのポケモン:8枚
1:闘エネルギー
2:Wレインボーエネルギー
1:スクランブルエネルギー
1:ワープエネルギー
1:ホロンエネルギーFF
1:ホロンのビリリダマ
1:ホロンのマルマイン

デッキレシピ2:ピジョット(羽ばたき)型

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ポケモン:23枚
1:ブラッキー☆
4:ニドラン♀(PCG1)
2:ニドリーナ(PCG1)
2:ニドクイン(PCG1)
2:ニドクインδ
3:ポッポδ
1:ピジョンδ
2:ピジョット(PCG1)
1:ピジョット(PROMO)
1:キモリδ
1:ジュカインexδ
1:セレビィex
1:ジラーチ
1:エイパム

サポーター・サーチャー・トランシーバー:17枚
4:ホロンのトランシーバー
2:ホロンの導師
1:ホロンの冒険家
1:ホロンの研究員
3:ロケット団の幹部
3:ダイゴのアドバイス
1:ハギ老人の思いやり
2:バトルサーチャー

トレーナー:12枚
1:勝利のリング
4:ふしぎなアメ
4:暴風
2:ポケモン回収装置
1:逆転!マジックハンド

エネルギー・ホロンのポケモン:8枚
3:Wレインボーエネルギー
2:スクランブルエネルギー
1:ワープエネルギー
1:ホロンのビリリダマ
1:ホロンのマルマイン

デッキ解説

共通

序盤はジラーチやニドランラインで展開していきます。ニドリーナのしんかそくせいやアメですぐにニドクインを立ててどくどくやインピテーションを使っていくのも強い動きです。今回はニドラン♀の強さを優先していますが、δ種にしてホロンのポワルンを入れる方も考えられます。
展開ポケモンとしてピジョットを入れています。このデッキは次のカードにつながるものが多く入っているので素引きでどれかのラインが揃っていることも多く、事故率が低いのも強みといえるでしょう。クインδが先にそろうこともあるのでピジョンも入れています。

サポーターはホロン構築を採用しています。クインδを立てれば次のターンから手札が増えるので研究員も入れています。手札を捨てる効果もインピテーションでいらないカードを用意し、復讐のダメージアップに使えるのでぴったりのカードです。
その他高いHPを利用するためハギ老人も入れています。一撃で倒してくる相手には使えないのでサーチャーと分けて入れていますが、基本的には全部ハギに使うつもりで戦いたいです。

メインポケモン以外にダグトリオとジュカインexがタッチされています。これらは有効な相手が多い万能のタッチカードで、置いておけばパワーラリアットの威力も上がるので刺さりそうな相手にはぜひ出しましょう。


レシピ1の個別解説

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ピジョットδが入っていて、ソルロック(PCG5)などマッハサーチがそもそも使えない相手や、比較して自分の展開よりも相手が止まったほうが有利と判断した場合はデルタの方を立てます。こちらはインピテーションでも展開できるので止まりにくいです。

この構築では基本に忠実に闘クインにエネルギーを付けて次々攻撃していきます。終盤はクインδの復讐も強いですが、ジュカインの攻撃力も高くなっているのでエネルギーをつけるテンポの余裕があればエキストラリキッドが効くかどうかにかかわらず出したいです。残りサイド1ならexを出すデメリットもありませんし、このレシピは他にexが入っていないので競合しません。

エネルギーが選択の結果少なくなってしまったので、レシピ内で不要に思えるカードがあったら抜いてエネルギーを追加しましょう。
ポケモンとしてとれるホロンのポケモン、ピジョットの条件を満たすホロンエネルギー、一部のポケモンにつけてばら撒き対策になる鋼エネ、攻撃につける基本エネのどれも欲しくて迷いどころです。
ただしニドクイン5体が全部攻撃すると思うと足りないように思えますが、実戦ではベンチを狙われてサイドを取られることが多く場合によって回収装置で拾う程度で間に合うことが多いです。リムーブができるデッキ相手を考えるなら増やしたいというくらいです。

レシピ2の個別解説

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このデッキにはプロモのピジョットが入っています。前のポケモンがきぜつしたときやワープエネ、ハギ老人などを使ったときにバトル場に出しておおきくはばたくでベンチを整理できます。
これでダメージを受けたポケモンを回復させたり、ブラッキー☆やセレビィexの出した時にだけ使えるポケパワーを繰り返し使うことができます。劣勢の時も幹部とブラッキーで相手の手札を0にしたり、セレビィでマジックハンドを何度も使って場を乱したりして逆転を狙えるでしょう。
エイパムもこのデッキにはとても相性のいいカードで、単にインピテーションの組み合わせだけでもポケモンが不要なときに疑似的にな1ドローに変換できますし、セレビィで山の上に置いたカードをすぐに引くことができ、羽ばたくでエイパムを出すベンチを空けることができます。

ジュカインはこちらのセレビィが止まってしまうので出さないと負けてしまうような相手以外は出さないで戦いたいです。一部の相手にはかなり厳しくなってしまいますが抜くことも考えられます。
エネルギーもジュカインが攻撃せず、構築上場の完成までに時間がかかり気味なのでW虹やスクランが多めになっています。セレビィで特殊エネルギーも回収できるのは強みです。

このレシピはこれでも比較的ワザによるダメージでサイドを取る性格のデッキですが、もっとコントロール寄りに組むこともできます。ポケパワーロックに弱くなってしまいますが対応力はますますあがるでしょう。ニドクインデッキではなくニドクインが入っている別のデッキになってしまうので今回は振れませんが機会があれば記事にしたいです。

ちなみに明治ピジョットはeシリーズの再録なので、PCG前期のレギュでも使うことができます。有効なポケパワー持ちのカードは減ってしまいますが、ニドクインの回復目当てならどの時期でも有効活用できます。

得意なデッキ

多くの相手でHPの高さを活かして勝つことが多いです。

・バンギマイン
弱点のためベンチが不十分でもパワーラリアット1回で相手を倒せます。バンギ側はかみちぎるの追加もないため倒すのがなかなか難しいです。
無理なく入るダグトリオやハギ老人でスピンテールのケアもできるのでかなり安定して勝てると思います。

・ナッシーライチュウ
封印で止まったりパチパチでほとんどのポケモンがダメージを受けたりもしますが、どの相手もパワーラリアットで大体一撃でこちらはばら撒き1回+通常攻撃1回はほぼ耐えられるので有利には戦えるでしょう。

・その他中打点の相手
サーナイトδやフライゴンδはexの攻撃を1回耐えられ、お互いに2回攻撃すれば倒せる関係です。こちらは非exなのでサイド1:2なので基本的には戦いやすいでしょう。ヒーリングダンスなどの対策もされますが、こちらもジュカインなどのタッチやハギ老人が使えます。

・封印マグマ
ポケパワーは止まってしまいますが直撃弾+すりつぶすも耐えられ、こちらは場が揃えば100出せるのでハギ老人の打ち合いでもやや有利といえます。どくどくやニドリーナでテンポよくダメージを与えるのも有効です。ただしヌオーは弱点を突かれる上に相手の封印の結晶を切らしにくくなるのでやや苦手です。

苦手なデッキ

一撃でクインを倒してくる相手や、こちらの攻撃を回復や軽減で通さないものは不利になってしまいます。

・グロスカイリュー
お互いに1回の攻撃が1撃になるかどうかぎりぎりくらいの相手ですが、攻撃ペースは向こうの方が早く、鋼エネやカイリューをうまく活用されるとサイドレースで負けてしまいます。また対策しにくいのが厄介で、ポケパワーを止めたりベンチ展開を阻むようなカードが自分自身にも刺さってしまいがちです。

・カメルギア
単純に攻撃し合った場合はかえってこちらがサイドが有利になるくらいですが、ほぼ相手からの攻撃になり、すぐに次のアタッカーを出されるので息切れしやすいです。ジュカインδやピジョットδでエナジーレインを止めればフーディン☆相手でもだいぶ違うのでぜひ活用したいです。ベンチ攻撃でジュカインを突破してくるタイプもダグトリオで防いだりインピテーションですぐに立てたりすればいいのでかなり安定していて、よほど対ジュカインに特化していなければ有利ではあると思います。
ジュカインが出る前の世界レギュではヘルガー(PCG4)も対策に使われていたようです。パワーラリアットと相性が悪いですが、カメ側の方がベンチを使いたいためロンリーハートが働きやすいです。

・ハッサム単
1回で倒すのは難しく、序盤の速攻や危険色+振り下ろすの120ダメージでリードされやすいです。使うエネルギーやポケモンの都合上キュウコン(ADV4)と相性がいいので対策する場合は入れやすいと思います。

まとめ

今回はピジョットのラインを厚くした構築2種類を載せましたが、色々なポケモンの採用が考えられるのでぜひ他も試してみてください!
特に進化ポケモンはなかなかタッチしにくいデッキも多いのでニドクイン特有のメリットといえます。
まだあまり使われていないデッキタイプなので構築しがいもあります。


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こちらの「PCG」「PCG(デッキ)」タグにもNoteに書いてない記事が多数あります。

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