”失われた世代”が『VRおじさんの初恋』を読んで感じたこと
ごきげんよう〜♫かんたーです♫
また1冊読み終えて、心に沁みる作品がありましたので、ご紹介させて頂きます。
『VRおじさんの初恋』
暴力とも子 著
あらすじ
40歳。独身。男。派遣社員。そんなナオキが初めて恋をしたのは、VR世界で出会った天真爛漫な美少女ホナミだった。自分自身も可憐な少女の姿でVR作品を楽しんでいるナオキは、少女の体で惹かれてゆく…。現実はもう駄目。この世界(VR)ももう終わり。でも最後の最後にあなたを見つけた。 「VRおじさん」裏面参照
感想
共感できる部分というか、ナオキの設定が今の自分とシンクロする部分が多く、すっと入れる作品。”現実”でも”VR”でも居場所がない。
そんな時に現れた人”ホナミ”は”ナオキ”にとってかけがいのない存在になる。
ホナミの1話でのセリフで
「ここは静かで………どこか詩的です
それに 誰かと日暮れを 見届けるなんて
私の現実ではもうない ことですから」
ずっと続く切なさと温もりと、垣間見えるホナミとナオキの人柄にどっぷりと浸かっていくうちに、私自身の今後も考えるキッカケに。
終盤明かされる”ホナミ”の正体であったり
真実から目を背けず、突き進む”ナオキ”の心と行動。
読了して、私自身も「まだ私はやれる!」と感じさせてくれました。そして…この作品に出会えたのは実はこのnoteだったのです。
”note”の記事がキッカケ
地方書店コミック担当である私”かんたー”
配本で足りない新刊コミックを、追加で注文を出している時に、目にした作品『VRおじさんの初恋』
物凄く気になるタイトルであったものの…
小規模な当書店では絶対に売れる! といった自信が私にはなかったのです…。
その瞬間は発注を見送り、帰宅後にたまたま見かけたnoteの記事。
”編集部のおすすめ”にUPされていたのが暴力とも子先生本人のnote。最後まで読み終え、次の日に発注をかけ。
こういった小さなことでも「なんだか繋がっているんだな〜何かの縁だし購入してみよう♫」という気持ちにもなり、私の分も含め、注文を出しました。
最後に
暴力とも子先生が
〜あとがき〜で触れた”ロスジェネ”のことについて…
先生の描いた作品は
39歳 独身 男 にも十分に響きました。
この場を借りまして「ありがとうございました」と言わせていただきます♫
物語の最後がハッピーエンドでは無かったのかも知れませんが
そこがまた個人的には良かったのかも知れません。
ラストの”ナオキ”と”ホナミ”の孫の顔は、当分の間、頭から離れそうにありません。
〜それではまた〜
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