kintoneにモノ申したい、クラウドデータベース①~貿易商社の現役社内SEガ綴る中小企業がDXで失敗しないための記事~

中小の貿易商社でDXを推進しているオートメーションエンジニア・つのはたです。※2021/09から元貿易商社勤務になりました

みなさん、会社のデータベースには何を使っていらっしゃいますか?今時であればkintone、会計であればFreee、DBaaSレベルまでいくとCRMのSalesForceZohoといったものが主流じゃないでしょうか。

ただ、ちょっと待ってください。それらよりもすごいツールがあるんです。(いやSalesForceは別格で、難易度も全然違うかな?) その名も、

Airtable!!

じゃない!!

じゃないんです。ZohoやAirtableをご存知でしたらそれだけで情報感度の高い方だと思います、が、実は個人的にAirtableよりもすごいと思っているツールがあります。日本では一つも記事が見つかっていませんのでこれも日本初だと思い書きます。その名も








Ragic

台湾発の企業のようで、今は拠点をアメリカに移しているようです。なので中国語と英語が主な使用言語で、日本語は最近ようやく機械翻訳されるようになりましたが、はっきり言って微妙です。日本語だと表示されないボタンなどもあり(笑)、資料も英語しかないので英語が読めることが使用条件になると思います。が、UIについては一つ一つ設定して好きなワードにできるので、日本の方向けにセットアップすることは可能です。

正直、今風に洗練されたAirtableと比べてRagicは見た目もいまいちだと思います。最近のSaaSによくある活発なコミュニティや充実したカスタマーサポートチームが提供するコースなどもありません。

でもそれでも使い方が分かる、というのがミソで、何がいいかという特徴の一つ目が、Excelライクだということです。

ExcelライクかつExcel以上

何だかんだAccessやExcelに頼って仕事をされる方、やっぱり自由度の高い数式と、情報のアクセス性のよさがいいですよね。ただ、エクセルは何かの拍子でだれかの操作で、情報や構造が壊れる権限のコントロールができない情報が多くなってくるとマネージがきかなくなる
それにリモートワークが進んでる昨今、やっぱりオンラインデータベース必要かな~、Accessオンラインがあればな~、なんて思って一時Microsoftが出したAccess Webを喜んだ方は朗報ですRagicがあります

オンラインのデータベースにも関わらずVlookupやNETWORKDAYSも可能であれば、下の写真のように基本的なエクセルの関数はほぼ網羅しています(これら以外にもまだまだあります↓リンク)。
Ragic Formulas

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書類作成するのにどうしてもエクセルでLOOKUPかけたい、そういう時もGoogleスプレッドシートのImportData関数やエクセルのPower Queryを組み合わせて簡単にシート上にデータを持ってこれる

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いや、そもそも帳票機能が標準でついており、テンプレとなるワードやエクセルをアップしておけるんです。
↓↓こんな風に、データのフィールド名をマッピングしてUpしておくと、ワンボタンでこの通りにデータが配置されたエクセルやワードがでてきます。

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便利機能がてんこ盛りで、とても一つの記事で書ききれないのですが、何より中小に重要なのはその安さ!

データ数が少なければ無料から、有料プランが$5(約550円)から始められるというのが素敵!!しかもその$5プランからすでにレコード数が無制限になるという太っ腹ぶり。

kintoneさん、あなたはっきり言って金喰い虫です。
そもそも最低780円 or 1500円 * 5ユーザーからスタート、データベースのとてもコアな部分のみ提供し、単体ではどうも役不足。
ディベロッパーがこぞってそれに寄ってたかってあんな機能があれば、こんな機能があれば、というのは500円/月やら1,000円/月やらがユーザー数ごとに追加発生したりします。
試しにデータベースを構築してみたことがあるのですが、ものの一週間で「使ってられるか!!」という結論に至りました。学習難易度もちょっと高いです。

その点Airtableは最低ユーザー数の制限がなく、使いやすく、様々な機能も標準でついていて、kintoneから切り替えるユーザーが増えていくんじゃないかな~と予想しています。

それでもなおRagicが勝ると思う点は、今後の記事をお楽しみください。

見た目が自慢ではないのであまり写真は載せませんでしたが、徐々にご紹介していきます。

以上、つのはたでした。

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