コロナへの備え 検査に繋がる電話問診内容と、対応医療機関の調べ方

今日、新型コロナウィルスCOVID-19(以下、コロナ)感染の可能性がある場合、どのような流れで検査が受けられるのかを主に電話を用いて調べました。(2020年6月2日現在)

この記事は、コロナに感染したかもという時に、必要な連絡先やプロセスとして、

1.電話で受けられる問診の連絡先と内容
2.PCR検査までの運び
3.近くの受け入れ病院の調べ方
に関して、今日聞いたことを書きます。

上記の箇条書きにのみ関心のある方は、まとめだけでいい場合、つぎのまとめブロックが最短なので、それだけ読んでください(約500文字)。どのように調べたかを知りたい人は、印の所をよんでください。時系列に沿った記事があります(約1500文字)。

_________まとめ_________
1.電話で受けられる問診の連絡先と内容

連絡先
厚生労働省電話相談窓口 0120-565653 
9時00分~21時00分(土日祝も含む)

各県もそれぞれ担当窓口を設けており以下のサイトから調べられます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

本記事は、福島県をケースとして話を進めます。

福島県の担当窓口
海外帰国者接触者センター:0120567747
一般相談センター:0120567177

問診内容
・現在の体温。測っているのであれば体温の履歴
 →熱がある場合、解熱剤の服用しているか
・呼吸の困難があるか
・強いだるさがあるか
 →あると答えると、起き上がれない程であるか聞かれます。
・味覚嗅覚の異常があるか
・せきがあるか
・咽喉のいたみがあるか
・吐き気があるか
・腹痛や下痢があるか
・頭痛があるか
・65才以上かどうか
・現在服用している薬に免疫抑制剤や抗がん剤があるか
・基礎疾患、心不全、呼吸器疾患、糖尿病があるか
・人工透析を受けているか
・かかりつけの医療機関名があるか
・現在の症状で病院での受診はしたか
・2週間以内にコロナ感染者(もしくは疑い)との濃厚接触があったか
・2週間以内に海外、県外への滞在があったか

2.PCR検査までの運び

・上記連絡先に、電話して問診を受ける
・(感染の疑いある場合、電話を受けた担当者が、電話対応を行っている部署の責任者に電話を保留してその場で取り次ぎ、責任者が判断し、保留解除後、)受診依頼を作成
・近くの保健所にて一時受付
・保健所での面談後、PCR検査を行える医療機関を指定され、検査を受ける

3.近くの受け入れ病院の調べ方

厚労省のホームページの対応医療機関リストから調べる
キーワードは「コロナ 厚労省 対応医療機関リスト」で検索
(2020年6月2日現在)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/rinsyo/index_00014.html

___まとめ、おわり___

*行政組織とのやり取り(時系列)

記載内容に誤りがあるかもしれませんが、参考になればと思い、可能な限り正確を期して書きます。誤りをご指摘頂ければ、必要に応じて、更新したいと思います。関心を持つ人の集合智になればと思います。コロナ感染対策にあたっているコールセンターの貴重なリソースを使って得た情報なので、公開することで有事の備えとなればと考えています。

まず、福島県のサイトで感染症対策をしている部署を調べ、電話しました。午前08:57
地域医療課:024-521-7238

基本的に、まず、初めにコロナ対策を担当しているコールセンターに電話して下さいと、連絡先を伝えられました。福島県での入院が必要となった場合の病院のキャパシティを尋ねると、現在あるとの回答。

コロナ対策をしているコールセンターの連絡先を、二つ紹介されました。
海外帰国者接触者センター
0120567747
一般相談センター
0120567177

海外帰国者接触者センターに電話すると一発で繋がり、少し驚きました。(午前09:01)
まず、問診が始まるのですが、担当される方は、医療従事者では無いため、問診内容以上のことは応えられないとのことです。

問診内容は、以下の通りです。ここは、最初に書いたまとめの内容の重複です。

・現在の体温。測っているのであれば体温の履歴
 →熱がある場合、解熱剤の服用しているか
・呼吸の困難があるか
・強いだるさがあるか
 →あると答えると、起き上がれない程であるか聞かれます。
・味覚嗅覚の異常があるか
・せきがあるか
・咽喉のいたみがあるか
・吐き気があるか
・腹痛や下痢があるか
・頭痛があるか
・65才以上かどうか
・現在服用している薬に免疫抑制剤や抗がん剤があるか
・基礎疾患、心不全、呼吸器疾患、糖尿病があるか
・人工透析を受けているか
・かかりつけの医療機関名があるか
・現在の症状で病院での受診はしたか
・2週間以内にコロナ感染者(もしくは疑い)との濃厚接触があったか
・2週間以内に海外、県外への滞在があったか

以上の問診の後、
住所、年齢、職業、家族構成を聞かれます。

ここで、いったん電話を切りました(通話は15分程度)。しかし、PCR検査の予約に進むプロセスを聞き忘れていたことに気付き、再度電話するも二つの連絡先ともに、繋がらず。

しばらくして(AM10:18)、連絡すると繋がり
・PCR検査の予約に進む方法
・コールセンターの電話回線数
を尋ねました。

・PCR検査の予約に進む方法
先の問診後、受診依頼表を作成し、コロナ対応を行う病院で検査という運びだそうです。
私が発熱した本人ではなかった為、受診依頼発生しませんでしたが、コロナ対応を行える病院の調べ方を尋ねると、厚労省の対応医療機関リストのサイトを紹介されました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/rinsyo/index_00014.html
この対応機関でも、電話での初診を行うそうですが、基本的には、まずコールセンターに連絡し、保健所での一次対応後に受け付ける対応をとるそうです。ケースバイケースで、状況に応じて変わるようです。

問診の内容で、当てはまるものが少なくても、発熱、せきが4日以上続いている場合、保健所での対応となるそうです。

・コールセンターの電話回線数
コールセンターの回線数は、「不安に思う市民の方もいるかもしれないのでこたえることが出来ない。繋がりにくいという意見があったことは、システム管理に反映します。」との回答でした。

*行政組織とのやり取り(時系列)おわり

以上は、私がアカデミックキャリアで在籍している福島県におけるコロナ感染の可能性がある場合の、ケーススタディです。

以下に、なんでこの記事を書くことにしたかの理由や、その背景を書きます。

私のバックグランドです。

・歓藍社(かんらんしゃ)という、福島県大玉村で、藍を育て、東電原発事故後の農を考え、衣食住にまつわるモノ作りを行う10数名からなる協同に参加しています。
・高山建築学校という、夏の10日間、飛騨高山で行われる、モノ作りの原点から、モノが朽ち果てるところまでを考える、建築学校に参加しています。
・わすれン!という、せんだいメディアテークにある、「コミュニティアーカイブをつくる」プロジェクトに、参加しています。2011年3月11日の津波被災地域、三陸における木造舟「さぐば」、山形県小国の熊猟「小国春熊猟2016」などの記録を、せんだいメディアテークで公開しています。
・日本学術振興会特別研究員PDとして、(科研費研究課題18J02249)「専門知とモノ作り実践知を融合した集落復興支援構築:放射線測定調査の社会的応用」を行っています。
・かつて京都大学吉田寮に4年住みました。アカデミックキャリアは、農学部森林科で学部、地域環境工学科で修士を終え、東北大学大学院医学系研究科(加齢医学研究所)で博士を取得。博論のテーマは「東京電力福島第一原子力発電所事故被災動物の被ばく線量評価研究」です。現在は福島県立医科大学災害看護学講座の博士研究員。

この記事を書く理由

今、コロナ感染時の対応を調べているのは、人の集まる場所を開き、来訪者を受け入れて、共に学び、遊ぶ日常への回路を恢復するためです。
友人が昨日、熱が出たことを契機に、ルールや制度を実際に必要と感じ、調べました。現在は、熱も下がり、元気になり、念のため自宅隔離で外部との接触を断ち、必要な物資は別な友人が必要に応じて、自宅前まで配送する対応を取り、様子を見ています。プライバシーの観点から、友人の情報や、その場所の情報は、記載しません。
こうしたことを、調べることは、コロナ禍の社会情勢に対し、なんとなく忖度する(自主規制)ことなく、実際の起きた事象から経験知を積み重ね、そのプロセスの共有を通して集団での判断材料をつくり、共有した者それぞれの相場観を産みだすことで、自己からルールを外在化させる意義を持つと考えています(分かりにくい文章で済みません)。自粛を要請された緊急事態宣言下の数ヶ月で、よくわからないまま、ルールが内在化し、「遠慮」「自粛」することは、人と人が出会うことの持つ可能性を損ねるという危機感を持っています。この辺りは、詳しく書くと長くなるので、またの機会にします。

では、最後に今日の調べたことから、考えたことを書きます。

コロナ感染の可能性がある状況に備えて考えたこと

実際にコロナ感染の疑いがある場合、15分に及ぶ電話での問診の時間を少しでも短縮することは、体への負担を減らすことが出来ると考えられるので、以上の問診内容への回答を用意し電話するのがいいだろう。回答が用意できていれば、代理での電話連絡も可能であるため、頼める人に頼んで、電話がつながらないストレスを感じないで済むような対策を考えてもいいだろう。そのために、平時に、問診内容を把握しておくことは大切です。

実際にコロナ感染の疑いがある場合、入院先を調べるには、ネット環境を必要とし、検索にも時間を要するため、体への負担を減らすことを考えると、近くのコロナ対応を行える医療機関を事前に調べることは大切だと考えられます。また、全国のコロナ対応を行える医療機関のリストがあることを知っていれば、頼める人に調べてもらうことも可能なので、そうしたサイトがあるということだけでも、把握していることは大切です。

以上です。

はやしごうへい


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