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2011年3月ゲートボールのすゝめ

どうも、寒波亭の寒波です!
今回は、我が寒波亭がメインで行っている2011年3月ゲートボールの魅力を伝えるために紹介記事を書いてみました!
拙い文章ですが最後までお読みいただけたら幸いです!

そもそもゲートボールとは?

ゲートボールとは、昔の禁止制限とカードプールで行われる遊戯王のことを指します。

遊戯王のゲートボールは日本だけではなく海外でも流行っており、日本では2011年3月制限、海外では2005年3月(GoatFormat)が人気レギュレーションです。非公式になりますが、2005年3月(GoatFormat)は世界大会も開催されるほど人気な遊び方です。

我が寒波亭では定期的に2011年3月制限+マスタールール2のゲートボールの大会を開催していて次回で第四回目の開催になります。
今回は寒波亭でメインで行われている2011年3月制限のゲートボールの魅力についてご紹介します!

・禁止制限から読み解く環境の傾向

まずは、レギュレーションである2011年3月の禁止制限リストを見ていきましょう!

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※寒波亭では現在馴染みのある特別ルールとしてかもめ亭様と同様に血の代償を制限にしています。


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大嵐、大寒波といった2枚以上の伏せに対して有効なカードが禁止されている影響で有効札を気軽に伏せやすく、序盤は平均2,3枚の魔法罠が場に存在するため序盤の大きなアクションは制限されています。

その伏せられている魔法罠の中でもひと際強力なカードが神の警告でほとんどのデッキのメイン戦術であるシンクロ、エクシーズ召喚に対して1:2交換を行えるため準制限に規制されています。
しかし、強欲で謙虚な壺がメイン搭載されているデッキも多いため準制限ではあるものの複数枚の伏せカードに含まれている可能性はそこそこ高く、ほとんどのプレイヤーは神の警告で1:2交換されないようなプレイングを意識しています。

なので環境をざっくり言うと
いかに相手の魔法罠を乗り越えてエクシーズorシンクロ召喚を通すかという環境です。


・2011年3月環境の魅力4選


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ではそんな環境の一体何が魅力的なのか?
2011年3月環境の楽しめるポイントを4つに分けて紹介していきます。


① 多伏せ環境での読み合い


伏せカードが多いということは一見難しいように感じますが
伏せなかったカード、伏せたのに発動しなかったカード、前のターンからずっと手札に持っているカード、引いてきてセットしたカードなどなど
対戦相手の挙動一つ一つから様々な情報が読み取れます。
これらの情報を読みとりながら手札やセットカードを予想し、効率的に発動させていくというのがまず1点目の面白い点になります。

とても簡単な例で言えば

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1、カゲキ召喚→影武者特殊召喚
2、相手が月の書を発動、影武者を対象にし裏守備へ

一概には言えませんが本来セットに神の警告があるならば、真六武衆シエンのシンクロ召喚に召喚無効を当てられるので効率的な対処が可能です。にも関わらず月の書を発動したということは神の警告がセットされている可能性は低いと読み取れる場面です。

では残りのセットカードを少しだけ予想してみましょう。

・セットカードが奈落の落とし穴などの召喚時誘発系
奈落の落とし穴などの召喚時誘発系の場合、シエンの特殊召喚に対して成功時→月の書→シエン効果→チェーン奈落の落とし穴でシエンを処理することが可能なため可能性は少し低くなります。
(※ シエンの身代わり効果を狙ったキザンor師範の追加の特殊召喚であれば、その召喚成功時に月の書を影武者に発動すれば間に合います。)

・セットカードが次元幽閉やミラーフォースの攻撃反応系
こちらも上記同様で特殊召喚後、攻撃宣言に対して月の書→シエン効果→チェーン攻撃反応罠で処理できるため可能性は低くなります。

つまり残る可能性としてはサイクロン、砂塵の大竜巻、トラップスタン、盗賊の七つ道具などのバック干渉系かリビングデッドの呼び声や諸刃の活人剣術、リミットリバースなどの展開補助カード、もしくはブラフとなるわけです。
これは近年の遊戯王にありがちなセットされた魔法罠が専用カード故に明らかに読みやすい遊戯王とは違い、汎用魔法罠が採用されがちな2011年環境だからこその読み合いの魅力だと思っています
(※ その代わり近年の遊戯王では手札誘発の読み合い、ケアと言う別の駆け引きが重要になっています。)


②じゃんけん勝つと凄く嬉しい先攻ドロー

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先攻ドロー有りのゲームでは相手の先攻展開確率が非常に高いので構築段階である程度カウンターができるシステムの採用が必須です。
逆に言えば、そのカウンターシステムが決まれば後攻でも非常に有利に展開することが可能なのでマッチ全体を通しても試合を有利に進めることが可能です。
なので先行ドロー有りルールでは”構築力”に勝敗の比重が寄ってるため、構築段階からすでに駆け引きが始まっていることが魅力の一つです。


③デッキの選択肢が豊富


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2011年3月環境の魅力の一つとしてデッキの選択肢が豊富なことが挙げられます。
デッキ分布は、遊戯王の歴史の中でもトップレベルにシェア率がバラけている環境で、過去3回の寒波亭の統計でもTOPシェアですらシェア率20%以下で1位と5位までの開きはわずか9%しか無く、自分の好みのデッキで楽しむことが可能です。
そこに前述した構築力が合わさり
各々が”自由に”好きなデッキを”カスタムし”持ち込むわけですからカードゲーム本来の楽しみ方で言えば誇張無しに最高レベルの楽しみ方が出来るルールとなっています。

④メタゲームの研究が盛んに行われている


2011年3月環境ルールでは10年以上経った今でもメタゲームの研究が盛んに行われています。
というのも、各々が好きなデッキを持ち込み独特なアプローチを行い続けているため強力かと思われたデッキ、戦術に対して次大会ではしっかりと対策しきったデッキが入賞します。
これはたった3回しか行われていない寒波亭の中ですらはっきりとメタゲームとして表れていて
第一回寒波亭で手数の多さで入賞したTG代行天使に対し、第二回では兎ラギアが魔法罠の手数でそれに対抗。
そして第三回では同一大会内で読み合いの応酬が繰り広げられ、大多数の方がメインから兎ラギアを意識してスノーマンイーターやライトロードハンターライコウなどの効果破壊モンスターをメインから採用、それを読んだかのように兎ラギア側はメインからスキルドレインを採用していて、そこをトラップスタンをフル採用したカラクリが入賞を果たしました。

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たった3回の開催でここまでメタゲームが進んでしまうと次回は一体どうなってしまうのか?
各々の考察、読み合いが参加しない側から見てもとても楽しみになるという素晴らしい環境で行われているのが2011年3月のゲートボール環境です。


★2011年3月ゲートボールの魅力まとめ

①多伏せ環境での読み合い
②先攻ドローによる構築段階での駆け引き
③豊富なデッキ選択
④今だに研究されているメタゲーム



・デッキ紹介


では一体どんなデッキが人気なのか?
今回は、過去3回の寒波亭デッキシェア統計TOP5を簡単にご紹介したいと思います。

Mrワンターンキル、TG代行天使!

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代行天使と言えばやはりワンターンキル。
「TG+代行者+マスターヒュペリオン」など1ターン内での攻め手の数が多いのが魅力!!! 
2011環境と言えば?と言われれば一番に挙がるほど人気なデッキです!
手数の多さで相手の罠を踏み越えるのが好きな方におすすめです!


環境最強エクシーズ エヴォルカイザー・ラギア!

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エヴォルカイザー・ラギアはモンスター効果を無効にできる神の宣告のモンスター版!
「エヴォルカイザー・ラギア+複数枚の伏せカード」で相手の展開を妨害する、メタビート寄りのデッキです!
ビートダウン系のデッキが好きな方におすすめザウルス。

環境最強先攻展開!?真六武衆-シエン

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先攻シエンからの圧倒的制圧力が非常に強力です!
「六武の門、六武衆の結束、諸刃の活人剣術」などによる盤面強化もでき、
先攻イージーWinを狙いたい方におすすめです。

環境最高打点無限連打編!暗黒界!

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手札から墓地へ送ることによって発動する暗黒界効果のドロー、サーチ、ボード破壊などを駆使してアドバンテージ差をつけるデッキです。
エースモンスターである暗黒界の龍神 グラファは専用フィールド魔法である暗黒界の門の影響下では打点は3000まで上がり、墓地に居る限り半永久的に蘇生可能です。
アドバンテージ差によるコントロールが好みの方におすすめのデッキです。

墓地リソースからの大量展開!デブリダンディ

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墓地リソース+デブリドラゴンorジャンクシンクロンから気軽にシンクロ展開するデッキで、同じ墓地リソースを利用して展開できるため構築上必須カードが非常に少ないです。
その恩恵を活かして、延命力を上げる素早いビッグハムスターやキラートマト、気軽な盤面干渉+墓地肥やしの出来るライトロード、カオスソーサラーやダークアームドドラゴン等のパワーカードも採用されることが多く、構築の自由度が一番高いことが魅力の一つです。
また、ジャンクシンクロン+ドッペルウォーリアーやワンフォーワンを絡めた先攻展開は非常に強力で、TGハイパーライブラリアンによる大量ドローや環境史上最強シンクロであるシューティングクェーサードラゴンの着地も十分に狙えます。
プレイ中の分岐ルートやデッキ構築を考えることが好きな方におすすめです。


寒波亭ではその他にもカラクリ、ガジェット、ドラグニティ、HEROなど今回おすすめしきれないほど様々なデッキが活躍する多様な環境になっています。
自分の好みに合わせて好きなデッキを選び、2011年3月ゲートボールに参戦していただければ幸いです!


最後に

今回の記事いかがだったでしょうか?
今後もゲートボール系の読み物をどんどん執筆していこうと思うので、ゲートボール人口増加に貢献できたら非常に嬉しいです!

さて、そんなゲートボール大会ですがこちらが今後の開催予定になります!


2/5 第4回寒波亭 個人戦@横浜西公会堂

3/5 第5回寒波亭 チーム戦@横浜西公会堂


5/4(仮) 第7回寒波亭 個人戦(開催日が前後する可能性があります)


またこちらのチャンネルで大会動画も載せております!
ぜひご覧ください!


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