【業績改善力】 :Prologue(無料)-01
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● 【大不況時代の高効率経営】
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1)「世界的な流行病」の先にある経済社会
「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉があります。風が吹けば砂が舞い上がり、砂が目に入り、目が悪くなる人が増え、そのため三味線弾きで生計を立てる人が増え、三味線が売れる。
三味線には猫の皮が必要だから猫が捕られ、それによってネズミが増え、桶がかじられて、桶屋が儲かる。一見,関係のないところに因果関係があることを示す「ことわざ」です。
【 円安 】という言葉を聞いたことがあると思います。ドルやユーロに対して、円の価値が下がると「インフレ」が起こる。インフレが起こると「物価(モノの値段)が上がりだす」・・・
こうなると「銀行」の貸し渋りが起こり、結果的に「リストラ」が あちらこちらで起こり始め「就職氷河期時代」がやって来る。働く場所がドンドン減って、世の中がタイヘンなことになる。
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その目安が「円安」です。「1ドル=125円」がボーダーライン。「1ドル=126円」を越えてしまったら、日本中の企業でリストラの嵐が始まり、就職氷河期時代が始まるサイン。
「円安」の代表的な時期は、2002年ごろ、1992年ごろ、1983年ごろ。日本中がタイヘンなことになりました。そして 今、間もなく そういう「大不況のスタートスイッチ」が入ろうとしている。
まず、この「円安=125円」という言葉だけ 記憶に留めておいてください。「1ドル=126円」になったら、大不景気、大リストラ、就職氷河期時代が来る。そのことだけ覚えておいてください。
それがわかれば、なぜ、私が 慌てて このシリーズを書こうとしているのか?も 見えてくると思います。このマガジンは2週間ほどで 一気に書き上げました。今、それほどの緊急事態が迫っているからです。
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世界中で「流行病」が猛威を奮っています。世界中の経済が停滞して景気が落ち込み逼迫している。さらに、国連の常任理事国が「武力」で猛威を奮ったりもしていて、平和の均衡さえ危ぶまれているような状態となって、ますます景気が低迷しそうです。
当然、日本の経済も低迷して景気が落ち込み、多くの経営者や事業主がタイヘンなことになっています。びっくりするようなタイトルをつけてしまいましたが、世界経済が逼迫したり、日本の経済状況が窮地に立たされたことは今回が初めてではありません。
近年では、2008年のリーマンショック。2001年のITのバブルの崩壊。1993年の日本バブル経済の崩壊。1985年のプラザ合意。1979年の第二次オイルショック。1974年のオイルショック。1971年のニクソンショック。ざっと7回の大型不景気が起こりました。
その度に、日本の中の多くの企業や商店(フリーランスを含めた個人事業主)が窮地に追い込まれてきました。その時、後手に回って倒産・廃業に追い込まれた事業主も大勢います。また、大型リストラといったことも何度も繰り返されてきました。
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ここで問題になるポイントは2つ。ひとつは「何をどうすれば、この未曾有の大ピンチを企業や事業主が乗り越えていけるのか?」という問題。もうひとつが「こういう時に自分がリストラされないようにするには、どうすれば良いのか?」という問題です。
つまり、雇っている側と、雇われている側に問題が生じてくるわけです。後者の「雇われている側」が、どうすればリストラされずにすむのか? については、今回のテーマとは別のテーマということで、これとは別にマガジンを用意したいと思っています。
今回は「経営者する側」の方々に、過去50年に7回も起こった大型不景気を「乗り越えてきた企業や事業主」が何をやったのか?ということをテーマに、今回の不景気に対応する手段の「ヒント」としてご案内したいと思っているわけです。
確かに、当時は、今とは「手元にあるツール」が旧式でした。昔はスマートフォンなんてなかったろう?と言い出す人がいるかもしれませんが、それは単に「Tactics(戦術)上のTool(道具)」が変わっただけで「Strategy(戦略)」は同じで良いのです。
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若い世代の人たちは、急に日本中の事業主が不景気でここまで窮地に追い込まれている状態を見るのは初めてかもしれませんが、50年で4回。平均すると10年に1回、こんなことが起こっているのです。Google検索で、ちょっと調べてみると面白い。
私は、還暦を超えて間もなく60代の半ばを迎えます。最初の不景気はニクソンショック。中学生のころから、就職して間もなくのプラザ合意まで、ずっと不景気な状態の中、不景気のアオリを受けた企業や事業主が多く生まれた中で生きてきました。
単純明快に言えば「後手に回ったところ」は倒産・廃業に追い込まれたり、大型リストラを行ったりしていたわけですが、後手に回さなかったところは生き延びているのです。さらに言えば、私は1993年の日本のバブル経済崩壊でリストラされた体験もあります。
私が、かつてサラリーマンとして働いていた会社は、バブル経済崩壊後、立て直しを図っていましたが、2度、倒産し、今は「事業解体の対象」になっています。私は、リストラされて独立起業したのですが、それはそれで正解だっと思っていたりするのです。
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さて、現在、日本中で「マーケティング」という言葉や「ブランディング」という言葉が飛び交っています。「この時代に生き残る方法は、マーケティングを使って、自分のところをブランディングすれば生き残れる。なんなら、驚くほど稼げる」といった話題。
インターネットの普及が進み、顔や実態が見えない状況なので、こういう話は本当なのか? と思ったりする人もいると思います。実態を推察すると「まぁ、誇張しすぎている人たち」が半数ぐらいいるとして、残り半分はハズレじゃないといったところでしょう。
日本の経済や産業は「新商品の誕生」→「新しい売り場の誕生」→「新しいセールス手法の誕生」→「新しいオマケの誕生」→「新しい広告・宣伝・広報手法の誕生」→「さらなる新商品の誕生」→「さらなる新しい売り場の誕生」→「新しいセールス手法の誕生」→・・・
このように「産業文化・産業文明」が進化して、新しい「Tool(道具)」が生まれる度に、1つのサイクルを回すというパターン。まるで螺旋階段をグルグル登っていくように進化発展していっています。今回のケースは1980年頃と、1998年頃とソックリです。
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実際、不景気はもっと多いのです。【1950年の朝鮮特需景気】→「1951年の反動不況」。【1953年の投資・消費景気】→「1954年の昭和29年不況」。【1956年の神武景気】→「1957年の なべ底不況」。【1958年の岩戸景気】→「1962年の 転型期不況」。
【1963年の東京オリンピック景気】→「1965年の証券不況」。【1966年の いざなぎ景気】→「1971年のニクソン不況」。【1972年の日本列島改造景気】→「1974年の第1次オイルショック不況」。【1976年の省エネ景気】→「1977年の円高不況」。
【1979年の公共投資景気】→「1980年の第2次オイルショック不況」。【1984年のハイテク景気】→「1985年のプラザ合意=円高不況」。【1986年のバブル景気】→「1991年のバブル崩壊不況」。【1993年のカンフル景気】→「1998年の日本列島総不況」。
ネットなどで調べれば、もっと詳しくわかると思います。ここに「景気」「不景気」の名称を書き出していますので、上手に「ネット検索」などをしてみてください。どれだけ、日本の産業が細かくバージョン・アップしてきたかがわかると思います。
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学校で近代経済史は教えていないので、こういうことを知っている人は少ないと思いますが「ニクソン不況」「オイルショック」「プラザ合意」「裁定取引(為替裁定)」「バブル経済の崩壊」といった言葉は、どうぞウィキペディアなどで調べてください。
国連(正しくはUN=第二次世界大戦・戦勝連合国 連盟)の常任理事国に選定された大国が「ワガママ」をする度に、世界中の経済がタイヘンなことになる法則があることは少し理解しておいた方が良い。日本は振り回される側が続いていますが、それでも耐え続けてきた。
話が横道にそれてしまいましたが、これらの「好景気・不景気」の波は、小さい大きいの差はあるのですが、繰り返し起こっているということ、そして、特に、悲惨だったのが「1980年頃」と「1992年頃」と「2003年頃」・・・ そして今回です。
近代史始まって以来の未曾有の大不況などと、メディアは騒いでいますが「4回め」です。そして、私たち日本人は1980年頃と1992年頃と2003年頃に、手持ちの戦術的Toolは違うにしろ「戦略的な面を同じくしたバージョン・アップ」をしてきている。
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2)既存ノウハウを紡いで行きたい
10年サイクルで「新商品の誕生」→「新しい売り場の誕生」→「新しいセールス手法の誕生」→「新しいオマケの誕生」→「新しい広告・宣伝・広報手法の誕生」というサイクルが「ひと回り」してきています。今回の「流行病スタート前」に新商品が生まれていた。
そして、新しい売り場として「YouTube」といったプラットフォームなどがクローズアップされた。これから「新しいセールス手法の誕生」→「新しいオマケの誕生」→「新しい広告・宣伝・広報手法の誕生」といった時期に入っていくという流れになるわけです。
歴史的に初めての・・・ なんて言っていますが、私が生きている間に起こった超不景気は「4回め」です。3回予習してきているんだし、成功パターンは毎回同じ。騒ぐほど儲かるメディアさんが「お祭り騒ぎ」をして広告収入を伸ばそうとしているだけなのでしょう。
とはいえ、企業やフリーランスを含めた事業主は「体質改善」を迫られています。いま「次の時代に対応する体質にバージョン・アップ」しておかないと倒産・廃業という道が待っていることは、3回の予習体験からも、すでに目に見えている状態です。
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どうすれば良いのか?それを知ってるというのなら、教えてくれ。。。と言い出す「若者」もいそうですが、具体的な手法は、君たちの世代で考えてください。ぢぃちゃん世代に できることは「勝ちパターン」と「注意項目」をお伝えしておくことくらい。
そして、なぜ、こんな情報を「note」という場で発信しようとしているのか? これからの産業がITやIOTが中心になっていくことくらい、ぢぢぃでもわかる。そして、この転換期にチカラを発揮しなきゃいけないのがデザイナーさん達なんです。
幸いにも、IT関係、IOT関係の人と、WEBデザイナー、グラフィック・デザイナー、コンピュータ プログラム アナリスト、システムエンジニア、プログラマーといった人たちが、この「note」にたくさんいらっしゃる。ぜひ、本気の人に読んで欲しい。
生半可な人が面白がるような話ではないので、記事は有料にしておこうと思います。中途半端にやったら怪我したり火傷したり事故したりします。だからといって、ぢぢぃが儲けようとしている・・・とかじゃないんだ。それなら「note」を選びません。
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有料原稿で自分が儲けようとするならWordPressを使って「有料ブログ」を作って、そっちで発信します。noteの運営側に手数料をしっかり払う必要もなくなる。でも、このマガジンは、この状態から先、活躍する人たちが多い「note」じゃないとダメなんです。
繰り返しますが「具体的に、どういう戦術やツールを使って、どう進めるか?」は、若い世代のあなたがたに任せます。ぢぃちゃん世代にできることは「超がつくほど不景気になった時の勝ちパターンはこうだぞ」と、ご案内しておくことで精一杯です。
ただ、ぢいちゃん世代は「戦略面での勝ちパターンの予習を3回」やってきているから、あなたがた若い世代が試行錯誤して ドッタンバッタンやったり、わざわざ失敗すると見え見えなようなことを自分たちでやることはない・・・と言っているだけです。
何千人、何万人の人に、このマガジンを読んで欲しいとは思っていません。数人のIT・IOT企業の経営幹部や、数人のWEBデザイナー、数人のグラフィック・デザイナーさんに、ぢぃちゃん世代のノウハウを紡いでいければ十分。そのように思っています。
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だからといって、ここに書いていない業種の人が読んじゃいけないか?っていうと、そういうことでもない。どこの会社の経営者も、こういうことをやり始めるのか… がわかっておけば、いろいろ先回りしておけるから、先回りしたい人は読んでソンはしない。
時代が生まれ変わる時には「マーケティング」とか「ブランディング」という「Tool(道具)」が必要になります。この言葉ですが、言葉だけは知っているけど実際の中身はよくわかっていないという人ばかり。その意味と目的を、少しだけ ご案内していこうと思います。
核となるのは「企業経営の効率化」。こういう「超がつくほどの大型不況」になると、企業を経営している人たち・事業を運営している人たちが「どう効率化して良いのか?」がわからなくなる。これから、今までとは「売り方」が色々と変わっていきます。
カンタンに言えば「どうやって 売れる商品を作ってやろうか」と思っていた物理対応型の経営パターンが「どうやって 販売モデルというもの自体を作っていこうか」という購買心理対応型の「販売モデルづくり」の経営パターンに変わっていくということ。
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この説明で「あぁ、このマガジンは、それが書いてあるのね」と内容が見えてしまった人は、わざわざ この先の有料記事を買ってまで読むことはありません。このマガジンは「成功パターンの販売モデルの作り方」についての内容です。これから時代は、そういう風に変わっていくことが見えている。
毎度、恒例なのですが、こういう時に「恐怖感を煽る人たち」が登場します。今だったら、そうだなぁ… 「二極化の波に乗らないとタイヘンなことになる」とか… かなぁ。こういうことを言って脅したり煽ったりしている人たちは、この先の変化で消えてなくなってしまうのも毎回の恒例行事です。
「二極化の波に乗らないと 生き残れなくなるので私のセミナーに参加してください」とか「生き残れる方に行きたいなら、私のLINEアドレスに登録してください。良い情報を届けます。」とか・・・ あんまりタチが良くない「脅し商売」を やってる人たちが消えるのも 毎回の恒例行事です。
そもそも論だけれど、結局「働き者」が残る。「手抜きして、なんとか得してやろう」と思っている人たちは必ずオミットされる。誰が考えても解る話だと思います。そして、これからは「もっと効率よく真面目に儲けようとする働き者たち」が日本を救う。これも毎回の恒例行事です。
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Prologue-02へ 続く(次の投稿記事まで 無料です )
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この時点でお断りしておきます。このマガジンシリーズの投稿は、全て、基本的に 10,000文字を越える読み物の投稿となります。売上を上げる業績改善法の習得は、武道の黒帯取得のような話。本気で「売れるように事業改善したい」「組織体質を改善したい」と思っていない経営者・事業主・副業主が、軽い気持ちで読んで、冗談半分でやって、事故をしたり、怪我をしたりしないように 次の次の投稿から、全て 有料マガジンにしてあります。内容も本気でやらないと業績が上がらない「売上を上げるための事業体質の改善法」なので軽くありません。予め ご了承ください。
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ここにご案内する内容は、正直、一般の方向けに書いたものではありません。1989年よりスタートした、6ヶ月コースの「超実践・売れる企画セミナ…
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