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『おもたせしました。』

みなさま、こんにちは。

春ですね。

そして今日は4月8日、バンチコミックスの発売日です。

敬愛なる師匠、うめ先生の「おもたせしました。」1巻の発売日です。

さっき近所でいちばん早く開く本屋さんに行って買ってきました!ばばーん!

単なるくいしんぼうとしては、「美味しそうだなー。あれ、ほんとに買って食べられるじゃん!よっしゃー✨」と嬉しい一冊。

描き手としては「くそー、こうきたか!」と思わず唸ってしまういろんなしかけがあって、楽しい(ちょっと悔しい)一冊。

美味しいものが好きな人、漫画が好きな人、読書が好きな人。

かの有名な新潮社校閲部お墨付き!そこもかっこいい。

贔屓目なしにおすすめですので、ぜひ!こちらからどうぞ✨

http://www.shinchosha.co.jp/book/771965/

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そして春ですねぇ…。(2回目)

春といえば、出会いと別れの季節ですね。

うめ先生単行本発売記念、ということでうめ先生との出会いを…と思ったんですがそこは「ブルーサーマル」3巻発売時にうめ先生が語ってくれましたので、割愛します(笑)

ぜひ写真にあるうめ先生の記事を読んでみてください。

なかなかいいネームが出来なくて悩んでる時、しょぼーんとなった時、落ち込んだりした時、読み返したりします。

ご本人には「そんなことしてんのかよー」と笑われそうですが、私にとってはお守りのような記事なのです。

私が今描いている「ブルーサーマル」はうめ先生との出会いがなければ、おそらく今のようなかたちでは世に出せなかった物語です。

人との出会いって、すごいです。

前に描いていた編集部でどうにもうまくいかなくて、漫画のお仕事をやめようかと迷って落ち込んでいた私を、うめ先生(その頃はただのママ友パパ友)がランチに誘ってくれて、そこで「漫画を辞める前にどうしてもグライダーの漫画だけは描いてみたかったなあ」と、私がぽろっとこぼした一言を救い上げてくれたのがはじまりでした。

ご本人たちは忘れてるかもしれないけど、私にとってはここから起きたことは本当に奇跡のような出来事で、宝物です。 

そのランチのあと、夕方の公園で子供同士遊ばせながら、太鼓橋みたいな遊具の前でうめ先生に「じゃあさあ、ほんとうちくる?」って言われたときのこととか。    

私が持ち込みに行った先の編集部で何回もネーム直して、やっぱりだめでNGくらってへこんで「だめでした」と泣きつくたびに美味しいごはんを作って、食べさせながら「じゃあ次どうしよっか」と背中を押してくれたこととか。

ただの一度も「もうやめちゃえよ」とか「むりかもなあ」とか言われたことないなあとか。

世に出すのを、あきらめようと思ったことは一度もなかったなあとか。

いざ掲載が決まってタイトルを決める時も、「伸ばす棒がいっぱいはいってて「ブル『ー』サ『ー」マル」ってよみにくいかな」とか「ロゴにしたときどうかな」とかいいつつ実際に作ってみてくれたり、はたまた日本語表記はどうだろう「青色気流?蒼色?うわ、書いてみるとださいかな」なんて深夜まで一緒に考えてくれた日のこととか。(実際字面見るために作ってくれたデータ。大学名が仮の時代)

連載の予告が掲載された日に、素敵なごはんやさんに連れてってくれて、その時にお祝いにもらった花束のリボンは今も仕事机の見えるとこに置いてあることとか。(これまた「うわ、捨てろよー」とか言われそう)

連載の継続の悩みを散々聞いてもらった次の日が、実は〆切当日だったとか(後で知りました…もちろん先生方、原稿はちゃんとあげてました。かっこよすぎでしょう)

当のご本人たち、ここまで読んでたら、若干ひいてるかもしれません(笑)

「長っ。ほんと、めんどくさいやつだなあー」

あまりある愛が伝わりすぎて気持ち悪くなって、そんでもって笑っててくれたらいいなあと思います。

そうやって生まれて育った「ブルーサーマル」とうめ先生が描いている「おもたせしました。」が同じ雑誌に載っているというのは、私にとっては本当に夢のような出来事で、とっても嬉しいのです。

というわけで、

「おもたせしました。」http://www.shinchosha.co.jp/book/771965/

「ブルーサーマル」http://www.shinchosha.co.jp/writer/5199/

どちらもよろしくお願いします✨

あーぜったい「こんなん長くて誰も読まないだろー」って言われてるな(笑)


小沢かな


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