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4月1日、登万里子と無事に会う

前日にしっかり登万里子に連絡し、翌日会うことを互いに確認できた。最初は「お昼前に行くね〜」と言っていたにもかかわらず、「この電車に乗る!」と提示してきたスクリーンショットには「到着10時48分」と書かれていた。早い! と思ったが、最近6時にはしっかり起きている私には余裕の時間だった。翌日、起きて、お散歩し、ポテチを食べ、お風呂に入り、出掛ける準備は万端になった。しかし、ここ何年か「待ち合わせの時間に間に合う」ということが難しくなってきている私は、やはり数分だけ遅刻をした。数分は遅刻のうちに入らないかもしれないが。

高崎駅西口で登万里子を車で拾う。一目見て思ったのは、「ファッションかぶってる!!!!」ということだ。この日の私はショート丈のベージュ色っぽいジャケットを来ていた。登万里子も似たようなジャケットを着ていたのだ。きっとパクったのは登万里子だろう。そのうえ、登万里子はメガネを新調していた。おしゃれなメガネだった。登万里子はいつもおしゃれなのだ。前に一緒に住んでいたときの部屋も、今住んでいる家も、かなりおしゃれだ。ダサい私とは正反対だけれど、登万里子と張り合って、私もおしゃれなファッションや家のインテリアを頑張っている。

今日、登万里子に会ったのは4月29日(土)〜5月8日(月)まで開催する写真展(二人展)の打ち合わせ&会場下見のためだ。私は事前に会場を見ていたが、普段東京にいる登万里子はまだ見ていなかった。高崎駅から車で数分の会場「高崎シティーギャラリー」に向かい(徒歩だと10〜15分)、地下に車を止める。地上に出て、建物の中に入る。ここで初めて気がついたのだが、母方の親戚である画家の山口薫さん(故人)の大きな絵が1階に飾ってある。ずっとそこにあったのだと思うが、そのときに初めて気がついた。とても素敵な絵なので、高崎シティーギャラリーに行く人はぜひ見てみてほしい。

私たちは高崎シティーギャラリーの第6展示室で展示をする。今日はちょうど書道の展示をしていて、かなり面白かった。皆がおのおの書きたいことを書いていて、自由に表現しているのが素敵だった。シンプルなものから、手の込んだものまで。いろいろな人の作品があったからこそ、飽きることなく展示を楽しめた。私たちは展示を見つつ、室内のレイアウトを頭の中に入れた。その後は、高崎シティーギャラリーの人と展示について話したり、もう一度展示室を見たりして、会場を後にした。

外にはすぐ近くに大きな広場がある。今日はちょうど「春祭り」をやっていた。小さい子供を連れた親子や中高生、若者など、多くの人が集まっていた。屋台も多く出ていて、どの屋台も混んでいたが、一番人が少ない列に並んで無事に「高崎バーガー」(500円)を買うことができた。登万里子はヤング・ポートフォリオの1次審査を通過したので、お祝いで奢ってあげた(私は今年はヤング・ポートフォリオに出さなかった)。芝生で高崎バーガーを食べつつ、登万里子の近況を聞く。すると、かなり充実した日々を送っていることが判明した。多くの知り合いや新しい人と出会い、遊び、写真を撮り……。私は恐る恐る、「ならすとだいたい週何日働いているの?」と聞いた。登万里子は「週3くらいかな」と。なんと、週3……。それは確かに遊ぶ時間があるはずだ。私は週5で働いているから、時間がないのか、やはり働きすぎなのか、と涙した。

その後、高崎のスズラン(地元のデパート)へ行き、春のうまいもの展に行き、甘い物を買い、レジのおばちゃんにお会計を間違えられたりしながら(600円くらい余分に取られた。もちろん返却してもらった)、話の流れで私の実家に行くことになった。車で移動すること1時間。実家には、母親と父親、祖母がいた。母親がコーヒーやらお菓子やらを出してくれ、リビングでそのまま母親と父親と私と登万里子で話をする。展示の打ち合わせのために登万里子と話したかったのだが、おしゃべり好きの父親の話が止まらない。つられて私もベラベラと話す。遅々として進まない展示の打ち合わせ。しばらくして、ようやく話を切り上げ、登万里子と展示の話を詰める。楽しい。実に楽しい。私には、同年代の写真仲間は今のところ登万里子しかおらず、普段は一人で黙々と写真を撮るだけの日々を送っていたから、展示について話すことができるのは、とても楽しい時間だった。

17時には、家族で近所の焼肉屋「金山亭」(前にも書いたお店だ)に行くという話になっていたため、その時間になるとみんなで歩いて移動した。展示の話し合いはまだ終わっていないが、腹が減っては戦ができぬ。焼肉をみんなでたんまり食べた。やはりおいしい&ボリューミー。食べ終わると再び家に戻り、少し話をして、登万里子の電車の時間のため、高崎へ戻ることにした。運転しながら展示について話し合う。

途中、デニーズに寄り、そこでも話し合った。そう、ドリンクバーについて。ドリンクバーは料理につけると安くなるが、単体だと高くなる。料理を頼もうと思ったものの、料理で最安の「みそ汁」は料理かどうか。みそ汁とドリンクバーを注文して、何か言われはしないだろうか。そんなことをする客はどんな客なのだろううか。もちろん、私たちはそんなことはせず、登万里子はアイスが食べたいとのことで、アイスを頼み、するとそれにドリンクバーをつける選択肢がタッチパネルの画面に出てきた。アイスはOKなのだろう。私はポテトが食べたかったから、ポテトを頼んだが、そこにドリンクバーをつける選択肢は出てこなかった。アイスはOKなのに、ポテトはダメなのか!? 店員に聞こうとしたが、「料理につけるドリンクバー」という単体の選択肢があったため、「アイス+ドリンクバー」「ポテト」「料理につけるドリンクバー」というかたちで頼んでみた。店員に「ポテトは料理ではないのでダメです」などと言われないか、ドキドキした。しかし無事に、料理は提供され、私たちはほっと胸を撫で下ろしたのだ。

まあ、そんなこんなでここまでで文字数が2400文字を超えているため、話をまとめると、登万里子は自分のために買ったパンと母親がくれたお菓子が入った袋を私の車の中に忘れ、帰りの電車に乗った。

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