下着デザイナー鴨居羊子さんを知っていますか?(本の感想)
鴨居羊子は昭和31年から下着デザイナー、人形や絵画などの創作兼会社経営といった多彩な活動をした女性である。今でいう、起業家だった。当時、下着は大半が白色、実用品としか見なされなかった。そこに、下着を実用性以上のものとして、カラフルでファッション性があるものを作った。そんな彼女の自伝エッセイ『わたしは驢馬(ろば)に乗って下着をうりにゆきたい(ちくま文庫)』(表紙に使われている人形は、鴨居羊子の創作したもの)について書きたいと思う。当時の社会状況等の補足をするため、彼女について