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400字で分かる落語「鰯売り」

116:鰯売り(いわしうり)
【粗筋】 「鰯、鰯」と売り歩くと、後ろから「篩(ふるい)、篩」と売って歩く。これでは鰯が古いように聞こえるというので喧嘩になったところを、やはり物売りが止め、「じゃあ、私が丸くおさめるから」と三人で歩くことになった。
「鰯、いわしコ」「ふるーい、篩」とやると、三人目が、「ええ、古金(古かねえ)」
【成立】 商売物の枕に今でもよく聞く。
【蘊蓄】 『江戸字引』
古金買いは、貴金属は除くその他の金属類で、組合があって組み合い外の者は買うことは出来ない。
『嬉遊笑覧』
享保3年戌10月6日、古金買店ひかへ候者の外、振商売の者ばかり485人呼出しあり、これにて人数残らず相済候。(享保3年は1718年)

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