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400字で分かる落語「芋の地獄」

106:芋の地獄(いものじごく)
【粗筋】 南無阿弥陀仏、ナムアミダブ……人も物も定めあり。芋も焼いたり煮たりすれば美味いが、生では食えぬ。うまく焼き上げると、奥歯で、噛む阿弥陀仏、カムアミダブ……
【成立】 「滑稽説教」と説明がついていて、現在演る人もあるまい。落ちは陳腐だが、最初から最後まで説教の口調で一貫する、そのリズムだけで聞かせるもの。桂枝雀(1)が明治末期に録音したSP版がある。枝雀の名は、その後継ぐ者がなかったが、上方のあの枝雀が2代目となった。

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