通院に疲れた時にすること
妊活で産婦人科に通っている時は、気持ちの浮き沈みが結構ある。不妊治療専門の病院ならまた違う雰囲気なんだろうけど、私が通っている病院は産婦人科でもあるからお腹の大きい妊婦さんもいる。内科もあるから、子供やじいちゃんばあちゃんがいて、待合はにぎやかだ。
片道30分
私が通っている産婦人科は、住んでいるアパートから車で30分かかるところにある。個人でやっている病院で、土日祝日でもタイミング法で通う患者がいる限り病院を開けてくれる。仕事前に行きたいといえば少しだけど早く開けてくれたりもほど、不妊外来に力をいれている先生だ。
そんな神がかった病院をどうやって見つけたのかというと。ひょんなことからだった。
きっかけとなったのは、友達がそこで出産し、出産の際に写した写真をスライドショーにしてDVDに焼いてくれるような優しい先生だと聞いたから。確かに優しくて、安心感のある先生だ。
その病院は、不妊治療が有名だとか不妊治療専門の病院だというわけではない。むしろ、内科もやっているので赤ちゃんの予防接種だったり、風邪ひいた子供、大人、色々な人が待合室にいる賑やかな病院だ。
病院に着くまで30分の道のりは近くはない。主人が休みの時は乗せていってもらうが、基本は自分で通う。山道だから登った日降りたり、くねくねカーブを走ったり。いつも好きな音楽をかけて運転しているんだけど、向かっている時はどこか不安な気持ちも隠せない。
「今回のタマゴは元気かなぁ?」
「排卵日いつかな?」
「正常な数値かなぁ?」
一人でいるからこそ、そういうマイナスなことばかり考えてしまう。
仕事を遅くしながらの通院
生理日の11日後に来院してくださいね。と言われている為、その周辺になってみないと、通院日がいつか分からない。
ということは、仕事も1週間ちょっと前に「午前中休みもらいます」っていうことになる。
お昼休みも間に合わないし、夕方にも間に合わない為、朝イチに病院に行き、その足で仕事にいくのがベストだと思っているからだ。
上司は私の事情をわかっているから、何も言わないが、担当しているお客様に対しても、予約時間を遅らせてもらう必要がある。
その度に、お客様お一人お一人に事情を説明しなければならない。幸い、お客様も女性がほとんどだし共感してくれる人までいる。しかし、やはり毎月このことで自分の仕事を調整しないといけないというのは、パワーを使う。
排卵後だった時
生理後、11日後に通院というのは、その日が排卵日とは限らない。その日は、排卵日付近に過ぎない。というのは、排卵日まで連続で通い続けなければいけないということだ。
タマゴの成長やおりものの様子、子宮内膜の厚み、尿検査でホルモンを測る、など。1回3,000円で3日〜4日。毎月となると結構大きい金額だ。
ある月に、通い始めた日から2日目のこと。
先生が「ん〜。内膜の厚みはいい感じだけど、タマゴの大きさがあと少しだね。排卵今日ではないな…明日も来れるかな?」
私は言われた通りに次の日もお客様に連絡をして朝イチで病院に行った。
朝イチで行き、名前が呼ばれすぐ処置室に入ると、先生はすぐ膣の中に機械入れる。
先生「あれ?あれあれ?排卵しちゃってるな…。恐らく、たった今だね。病院に向かっている時じゃないかな?今日、旦那さん何時に帰ってくる?」
私の頭の中は真っ白。「え?どーゆー?こと?」
つまり、排卵したら6時間しか持たないタマゴは、その時間から計算すると午後3時までに性交渉をしないといけない。
先生は、旦那さんがその間に帰ってくるのかを私に聞いてきた。
仕事の日は旦那さんの帰りは19時半〜20時半になる。
今月は諦めよう。。
そう心の中で思ったら、何かの糸が切れた。
とりあえず休む
その月以降、産婦人科には行っていない。
仕事の都合をつけながら、毎日往復40分通って、気持ちの浮き沈みを感じながらの生活に、少し疲れた。
友達や近所周りの赤ちゃんが産まれた報告、産婦人科での妊婦さんの姿、若い夫婦がベビーカー押してる風景、そればかり目がいっていた。
今度は、少し休もう。
妊活妊活って言い続けてそれに疲れた。
赤ちゃんはほしいけど、一旦休憩。
旦那さんとの楽しい時間を過ごすことにした。
映画に行ったり、キャンプに行ったり、海に行ったり山に行ったり…
りやりたいことがたくさん!!
とにかく、赤ちゃんが産まれたら出来なくなることを今のうちに叶えておこうと思った。
そしたら不思議…
身近な人の出産も、友達の妊娠も、ベビーカーを押してる若夫婦のことも、なんとも思わなくなった。
むしろ、色んなことをしている私たちって羨ましいでしょ?くらい自慢げになっていた。
二人の時間をゆっくり作ってくれた、将来の赤ちゃんに感謝しよう。
そんな風に思えた。
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