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《刃域宙宇⑨》 (カラタくんもシズカくんもよく踏みとどまった)善知鳥カラタのいる建物から…
《草笠クシロと之墓簪①》 シズカとクシロは来た道をたどって帰途につく。赤泉院から宍中に戻…
巫蠱の動向を探るべく、ついに赤泉院の地に足を踏み入れたシズカとクシロ。人質となったシズカ…
▼序 われわれの住む地とは似て非なる、その世界において、異端視されるふたつの存在があ…
▼赤泉院蓍と桃西社鯨歯④ 朝。鯨歯(げいは)が目を覚ましたころには、すでに蓍(めどぎ…
▼巫女と蠱女④ 「まよいました」 「やっぱりか、おまえ何回ここきたことある?」 「数え…
▼宍中十我と赤泉院蓍① 彼女の前進がとまったのは、そのひじが蓍(めどぎ)のおでこに当たりそうになったときだった。 十我(とが)は、ぼうっとしながら歩いたらしい。 ほおからこぶしをはずしてあやまる。このごろ虫たちが人間にみえて切なくなるという。 「御天(みあめ)のことも、ごめん」 ▼宍中十我と赤泉院蓍② 「あいつの廃業はだれの責任でもない」 「分かってる、問題はそれをぎりぎりであかしたことだ。 「最後の仕事の規模を考えればもっとまえから御天(みあめ)は『
▼楼塔流杯と城射辰① 「夜更けにくるとはめずらしい」 流杯(りゅうぱい)のもとに落ち…
▼之墓簪③ 自分は妹に「姉さん心配してたよ」とうそをついた。 妹たちは姉から大切に思…
▼赤泉院蓍と桃西社阿国③ 「くじら姉になにさせたいん」 湖水に浮かんだまま、阿国(あ…
▼巫女と蠱女⑨ 「さてと……そろそろここをはなれましょう。ふたりにはあぶないもの」 「…
▼楼塔流杯と桃西社阿国③ 「わたしがもぐれるとこまでは確認したんやけどなんもないんよ」 …
▼楼塔皇と流杯① 湖につかって話している巫女(ふじょ)たちを見て、皇(すべら)と流杯…
▼巫女たち⑥ 「まあ脅威と言っても」 ここで岐美(きみ)がくちをひらく。 「のどに刺さった小骨程度の脅威じゃないかな」 「なんともありませんね」 「でも小骨は一生抜けない」 「おそろしいじゃないですか!」 そんな岐美と鯨歯(げいは)のやりとりに、身身乎(みみこ)はあきれた声をだす。 「もう……骨が折れます」 ▼赤泉院身身乎③ 赤泉院身身乎(せきせんいんみみこ)は、雨のあふれるそとに目をもどした。そして、ひざを立てる。 彼女には、ひざ小僧をほおに