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巫蠱(ふこ)まとめ【小説】

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自作小説「巫蠱(ふこ)」のまとめ。文章も挿絵も小憶良肝油名義を用いている作者によるもので、物語の設定上では登場人物自身が絵と文をかいています。 元ネタと言うほどではないですが意識…
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#小説

【小説】巫蠱(ふこ)第二十四巻

《刃域宙宇⑨》 (カラタくんもシズカくんもよく踏みとどまった)善知鳥カラタのいる建物から…

巫蠱(ふこ)第二十三巻【小説】

《草笠クシロと之墓簪①》 シズカとクシロは来た道をたどって帰途につく。赤泉院から宍中に戻…

巫蠱(ふこ)第二十二巻【小説】

巫蠱の動向を探るべく、ついに赤泉院の地に足を踏み入れたシズカとクシロ。人質となったシズカ…

巫蠱(ふこ)第一巻【小説】

▼序  われわれの住む地とは似て非なる、その世界において、異端視されるふたつの存在があ…

巫蠱(ふこ)第二巻【小説】

▼赤泉院蓍と桃西社鯨歯④  朝。鯨歯(げいは)が目を覚ましたころには、すでに蓍(めどぎ…

巫蠱(ふこ)第三巻【小説】

▼巫女と蠱女④ 「まよいました」 「やっぱりか、おまえ何回ここきたことある?」 「数え…

巫蠱(ふこ)第四巻【小説】

▼宍中十我と赤泉院蓍①  彼女の前進がとまったのは、そのひじが蓍(めどぎ)のおでこに当たりそうになったときだった。  十我(とが)は、ぼうっとしながら歩いたらしい。  ほおからこぶしをはずしてあやまる。このごろ虫たちが人間にみえて切なくなるという。 「御天(みあめ)のことも、ごめん」 ▼宍中十我と赤泉院蓍② 「あいつの廃業はだれの責任でもない」 「分かってる、問題はそれをぎりぎりであかしたことだ。 「最後の仕事の規模を考えればもっとまえから御天(みあめ)は『

巫蠱(ふこ)第五巻【小説】

▼楼塔流杯と城射辰① 「夜更けにくるとはめずらしい」  流杯(りゅうぱい)のもとに落ち…

巫蠱(ふこ)第六巻【小説】

▼之墓簪③  自分は妹に「姉さん心配してたよ」とうそをついた。  妹たちは姉から大切に思…

巫蠱(ふこ)第七巻【小説】

▼赤泉院蓍と桃西社阿国③ 「くじら姉になにさせたいん」  湖水に浮かんだまま、阿国(あ…

巫蠱(ふこ)第八巻【小説】

▼巫女と蠱女⑨ 「さてと……そろそろここをはなれましょう。ふたりにはあぶないもの」 「…

巫蠱(ふこ)第九巻【小説】

▼楼塔流杯と桃西社阿国③ 「わたしがもぐれるとこまでは確認したんやけどなんもないんよ」 …

巫蠱(ふこ)第十巻【小説】

▼楼塔皇と流杯①  湖につかって話している巫女(ふじょ)たちを見て、皇(すべら)と流杯…

巫蠱(ふこ)第十一巻【小説】

▼巫女たち⑥ 「まあ脅威と言っても」  ここで岐美(きみ)がくちをひらく。 「のどに刺さった小骨程度の脅威じゃないかな」 「なんともありませんね」 「でも小骨は一生抜けない」 「おそろしいじゃないですか!」  そんな岐美と鯨歯(げいは)のやりとりに、身身乎(みみこ)はあきれた声をだす。 「もう……骨が折れます」 ▼赤泉院身身乎③  赤泉院身身乎(せきせんいんみみこ)は、雨のあふれるそとに目をもどした。そして、ひざを立てる。  彼女には、ひざ小僧をほおに