神奈6月号

あっという間に梅雨に入った。
ステイホームにもそろそろ倦んで来る頃だけれど、天気も悪けりゃどこにも行く気もしない。静かに本を読んで過ごすのもどうだろうか。その人を知りたければ本棚を見よ、知性は語彙に宿るとはよくいったもので、文章とは蓋し、「人となり」を否応なく反映するものであるだろう。
さて、「神奈」6月号のテーマは「私の日常」をテーマとした。趣向を変えてエッセイ集としてみた。書き手の些細な日常を感じて頂ければ幸いである。
(編集担当:三津凛)


執筆陣
文野麗:「朝日の輝きと孤独」
Twitter:@lei_fumi_zb8
作者コメント:日々の慌ただしさで世の中は季節を忘れそうな勢いですが、自然が奏でる歌は夏になったようです。雨空の下でしか見えない草花の色を楽しんでいます。つい先日ドクダミの花弁は何と純潔な白だろうと心を動かされました。


四葉美亜:「手紙 今はなきあなたに、送るもの」
Twitter:@miahclover28
作者コメント:この度、「神奈」に参加致しました四葉美亜と申します。よみにくい作品が多かろうと存じますが、目を通していただければ幸甚です。


桜々中雪生:「ここにいること、先へ行くこと。」
Twitter:@uru_honyanya
作者コメント:今回の作品は独り言かしら、と個人的には思っています。人に会わなくなって独り言が格段に増えました。起床から就寝まで、やるべきことを総てひとりで喋っています。声に出すことは思いの外大切なのだなと、今日も今日とてぶつくさ呟きながら。


三津凛:「私の日常」
Twitter:@rinrin7523
作者コメント:最近なんとなく、ドストエフスキーを読んでみた。人の生はいつだってままならず不条理だ。それでも極限状態の人間が示すある種の多幸感のような、不思議な希望が私たちの中に包まれて息づいている。言葉はそのささやかな発露か、それとも宿命的な病理か……。

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