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いい方向へ、向かわせなくちゃ。

自信
自分の価値・能力を信じること。自己を信頼する心。

岩波国語辞典

本当に、溶けるような速さで6月が過ぎていきました。7月は、編集に携わっている季刊誌の発行月。6月に入ってからは、取材や編集作業に追われる日々でした。先週でひと段落したので、この週末は久しぶりにほっとした時間を過ごすことができました。

前回(春の号)から担当記事の本数がぐっと増えたので、前回は書き切るのに必死。今回は取材担当エリアが広かったので、回り切るのに必死でした。長距離移動には慣れっこですが、これだけ短い期間でこれだけの距離を移動するのはなかなかないこと。ちょっと大げさにいえば、北海道を横断したような気分です。時差ボケならぬ距離ボケで、数日頭がふわふわしていました。

そうこうしているうちに原稿が遅れてしまって、今度は遅れを取り戻そうと必死になる日々。結果的に取り戻せたかといえば微妙ですが、大体の記事が形になり始めた頃、同時並行で校正祭りへ。本当は、書く期間と直す期間は分けたほうが良いです。頭の使い方が違うので。「書きながら直す」って難しいんですよね。

朝早くから夜遅くまで、書いては直して、書いては直して。体力的にも精神的にもそれなりに負荷はかかりましたが、できるだけのことをしました。そして、その途中でふと思いました。「こんなに文章と向き合っているんだから、この先きっといい方向へ向かうでしょ。というより、向かわせなくちゃいけないな」って。わかりやすい言葉ではないと思いますが、ここではそのまま書かせてください。

今までの私だったらもっと、「書くのは好きだけど、どうしてこんなに頑張らなくちゃいけないんだろう」とか、「どうして思ったペースで頑張れないんだろう」って気持ちでいっぱいになっていたと思います。今も思わないわけではありませんが、自分の頑張りをほんのり肯定できるようになりました。自信はないけど、自分のことは信じていたい。今はそんな風に思っています。ちょっとだけ、前向きになれたのかもしれませんね。

全部いい方向へ向かうために必要なこと。そう思えてからは大変さや辛い部分がするする消えて、出来上がっていく記事を前にうれしさが広がっていきました。あの人にも、あの人にも、読んでもらえる日が待ち遠しい。そんな風に思えるのは、とても幸せなことです。

明日からまた別媒体の取材が始まりますが、合間を縫って少し心と身体を休める7月にしようと思っています。それから、忘れられない取材や校正について考えたことなども書いていきたいです。

できるだけ健やかな7月になりますように。

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