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枠を越えて挑戦できる「余白」。CHROが語る社員への約束

2024年11月、カンムではEVP(Employee Value Proposition:会社から社員に提供する価値)を再定義しました。これは、入社前の採用候補者や現在一緒に働く社員に向けて、カンムが提供することを約束するものです。今回はCHROの横井がEVPの根本にある考えを語ります。

社員に何を約束する?「介在余白」の意味

—— 今回、EVP(会社から従業員へ提供できる価値)を再定義した背景について教えてください。

横井:今年の夏頃に経営陣で合宿を行い、カンムが中期ビジョンを達成するための組織の在り方や必要となる人材像を改めて考え直しました。しかし、求める人物像のみを考えるだけでは不十分です。これと同等以上に重要なのは「求める人物の方たちにどんな価値を提供できるか」を定義することです。

お互いにとってWin-Winの状態を目指す。それが、EVP刷新のきっかけでした。

—— EVPの1つ目にくる「介在余白」とは何を意味しますか?

横井:「介在余白」って、少し不思議な言葉ですよね。これは、社員一人ひとりが自分の力で新たな価値を生み出せる領域を指します。それは単なる役割や責任の枠を超え、組織全体に好影響を与える提案や行動を起こせる余地のことです。

カンムが目指す「銀行機能のアップデート」とは、これまでにない優れた金融体験をつくり、市場に資金をめぐらせ、それにより生活者の暮らしが良くなる好循環サイクルを生み出すことを意味します。こうした枠組みそのものを再定義するチャレンジを、年齢や社歴、職位問わず全員がオーナーシップを持って推進しており、個々人が介在価値を発揮できる“余白”が豊富に残されています。

私自身、カンムに入社を決めた理由も“介在余白”を感じたからでした。面接で代表の八巻から「銀行機能をアップデートした未来」について聞いた時にワクワクを感じ、その景色を一緒に見たいと思いました。それと同時に、解き甲斐のある課題の豊富さと関与できる幅広さを感じたことを覚えています。

—— 「役職に関わらず意見やアイデアを自由に交換できる」のも魅力の1つですね。

横井:タスクレベルで仕事が降りてくるということがほぼなく、「〇〇という状態にしてほしい」「△△という問題をクリアするアプローチを考えてほしい」のようなイシューレベルで仕事が発生することが多いです。なので、自分で全体観を把握し、どう解決していくかを考えて提案し、さまざまな意見やアイデア交換をしながら仕事を前に進めていきます。自分がオーナーシップを持って考え抜く、やり抜くことが基本スタイルですね。

—— 挑戦機会に合わせて「インプット機会」の提供も約束していますね。
横井:単純に挑戦する機会があるだけでは、事を上手く進めることはできない場合もあります。考え方や物事の整理の仕方など、課題設定から解決までの道筋の立て方、関わる人を動かすための言語化などが総合格闘技のように必要になってきます。

そのためカンムでは、ビジネススキルを一定のレベルにまで引き上げ、誰もがフラットに提案・意思決定ができるように、社長自らそれらのノウハウを提供する勉強会を開催しています。

—— 介在余白の具体的な約束事の中に「人事制度」も含まれています。

横井:どうせ仕事するなら、決まりきったことをやるのではなく「自ら意思決定をしてダイナミズムを感じてほしい」という想いがあります。この想いを出発点に、等級制度においても「意思決定の質や量の広がり」に応じて等級が変化するような設計にしています。

また半期ごとに、自己成長に繋がるフィードバックを丁寧にするようにしています。介在価値を発揮できる余白と能力発揮のサポートを合わせたものが「介在余白」です。

「ノイズレス」で快適に、でも「適度にわいわい」

—— ある意味でタフな側面も持ち合わせている「介在余白」に寄り添うように、「ノイズレス」や「適度なわいわい」が設定されましたね。

横井:オーナーシップを大切にする一方で、カンムは「ノイズレス」な環境作りにも力を入れています。働く環境って、ちょっとした“ノイズ”が意外とストレスになったりしませんか?カンムでは、社員が本当に必要なことに集中できる、ストレスの少ない職場環境を整えており、柔軟な働き方や合理的な業務プロセスによって実現されています。

具体例として、カンムでは全国各地のメンバーがフルリモートやフレックス勤務を活用しています。育児や通院などのライフスタイルに合わせて柔軟に働けるため、社員が生活と仕事のバランスを保ちながらパフォーマンスを発揮できるのです。また、業務では役職や社歴に関係なく、ロジックに基づいた提案が尊重される風土があり、政治的な駆け引きがない点もノイズレスな環境を支える要因となっています。

—— 合理的な要素の強い「ノイズレス」を補完する位置付けとして、「適度なわいわい」が設定されました。

横井:合理的で効率的な環境だけでは人との繋がりを感じにくくなることもあります。そのため、カンムでは「適度なわいわい」を意識的に取り入れています。

業務内容の共有だけではなく、楽しさや時には苦しさなども含めたエモーショナルな部分も共有しながら働くことを大切にしたいと考えており、リラックスしながら相互信頼できる機会を意識的につくっています。

たとえば、「FM社長室」。社長がラジオパーソナリティに扮して社員をゲストに招き、その半生を面白おかしくインタビューします。仕事上の役割としてでなく人間としてお互いを知ることができ、その後の意思疎更がとりやすいと好評です。

更に11月からは月1回の出社イベント「月刊プレイバック」をスタートしました。任意参加になりますが、お酒や軽食を用意してその週にあったGOOD(良い出来事)を振り返ったり、その月に入社した社員にスポットを当てたトークセッションなど、人間味を共有する機会を設けています。地方に住むメンバーの旅費も全て会社負担で力を注いでいます。

▲今年11月からスタートした「月刊プレイバック」の様子

今後も「介在余白」「ノイズレス」「適度なわいわい」の提供を軸に、社員の皆さんがモチベーション高く働けるような環境づくり・制度づくりなどを推進していきたいです。

社員から会社への約束事、6つとは?

—— 今回は会社から社員への約束(EVP)を決めましたが、元々あった「社員から会社への約束」についてもご紹介ください。

横井:カンムでは自律駆動のできる個人の強みを集結させた「チーム駆動」を実現したいと考えており、そのエンジンとなる6つの行動を設定しました。

まず、「考え抜く・やり抜く」や「オーナーシップ」はイシューベースで仕事を進めるからこそ重要な振る舞いとなります。また、正解も1つではないからこそ、じっと考えて100点を目指すよりかは素早くプロトタイプをつくって、そこから検証しながら想像を超える成果を目指す「スピード」や「踏み出す」ことが求められます。加えて、チームで成果を出すための「相互信頼」や、現状維持は衰退となってしまうので常に「自己成長」をするという6つがカンムの行動基準であり、社員から会社への約束事となります。

——面接時には上記6つの基準に着目することが多いのでしょうか。採用面接にあたってのポリシーを教えてください。

横井:カンムでは採用候補者の方を見極めようとするのではなく、“どこでどういうアサインをすれば活躍してもらえそうかの見立てをすることを心掛けています。

経歴だけで良い・悪いとかは判断できないと思っているので、「職務経歴書でこういう書き方をしているから、こういう人であるに違いない」といった先入観で、個人の可能性を勝手に狭めるようなことは決してせず、候補者の可能性を広げることを重視しています。

採用チームでは、ミスマッチ以上に「マッチロス」を防ぐことに注力しています。本当は活躍できる人を見逃さないために、人の可能性を引き出す採用選考を心がけています。

—— 最後に、未来のカンムのメンバーとなる方へ一言お願いします。

カンムは、自分の可能性を信じて成長を楽しめる方であれば、働きがいと働きやすさの両方を手にできる環境だと思っています。少しでも興味があれば、ぜひ気軽にお話ししましょう!

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