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環境ウォッチ TOKYO

環境ウォッチTOKYO(旧「東京都公害防止条例改正市民案をつくる会」)は、1999年3月からフロン回収について都に改正案を提言するなど、公害や環境の状況、東京都や国の施策を「ウォッチ」して市民の目線で政策提言してきた環境NGOです。
今後100年先を見据え、TOKYOのみならず、全国の環境をウォッチし、環境政策や地域環境について調査研究しつつ、以下のような活動を展開します!

5つの行動指針

① フロン・アスベスト・土壌汚染など有害物質排出や公害に関する政策提言
(予防原則・汚染者負担原則を踏まえる)

② 人々の幸せな将来のための生物多様性及び生態系サービスの保全再生に関する調査研究及び普及啓発

③ 温暖化対策・自然エネルギー利用・省エネ普及による環境負荷削減,光熱費の域外流出削減と地域雇用創出の提言、普及

④ 環境政策及び地域環境に関するシンクタンク、コンサルタント、出版活動等

⑤ アスベスト公害・労働被害者との交流・ケア活動(地域医療情報の活用を含む)

環境ウォッチTOKYOの立ち上げの経緯と、これまでの活動

京都議定書を定めた1997年の京都会議に先駆けて、江戸川区在住者を中心とする市民が環境NGO「足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ」(初代代表:牛島聡美)を立ち上げ、自動車破砕業者に地球温暖化物質のフロンガスの回収事業を依頼し実現しました。その後,自動車のエアコンからのフロン回収は江戸川区の事業となり、京都会議のNGO会議で足温ネットが発表しました。

1999年には東京都公害防止条例改正に対する市民案を20以上もの各種環境NGOと協働して提言するため、「東京都公害防止条例改正市民案をつくる会」を立ち上げ、東京都との意見交換を元に、フロン回収などを含むほぼ全般的な市民要綱案を作り、シンポジウムの開催を行い、東京都環境確保条例に多少とも影響を与えたものと考えております。

その活動中に、アメリカ連邦政府が、フロンガス放出したニューヨーク州を訴え、高額の民事罰(約1億円)の支払いで和解した事例を知り、その背景を学ぶため代表が日弁連(日本弁護士連合会)よりニューヨーク大学へ派遣留学(専攻:環境法、客員研究員)。
その後も、東京都が温室効果ガスに関する排出量取引制度を策定した際には、国内外の調査をもとに政策提言をして成果の調査研究にも取り組みました。

他方、建物解体改修工事からのアスベスト飛散事例が都内の保育園などで増加し 訴訟にもなり、アスベストに関する種々の政策提言をし、またアスベスト被害者地域医療充実を求める声を、さいたま市、東京都に伝え、リスク・コミュニケーションに関する環境省のパブリックコメントに応じるなどしています。

環境ウォッチTOKYOの出版物

● 「市民が作る 東京の環境・公害条例」

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執筆者:淡路剛久(立教大学教授)、山崎求博(足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ)、田中徹二(市民フォーラム2001)、加藤三郎(環境文明21)、中下裕子(弁護士、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議事務局長)、標博重(すみよい環境をつくる東京住民運動連絡会代表幹事)、牛島聡美(弁護士、足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ)、桃井貴子(ストップ・フロン全国連絡会議事務局)、矢花公平(弁護士)

内容:本書は 旧東京都公害防止条例とそれに対する改正案の中間とりまとめと市民案を比較し、滋賀県の地球環境保全および大気保全対策のあり方,川崎市の環境関連3条例改正の背景と趣旨等を詳細に説明している市民が市民のために市民の手によって東京の環境・公害条例を提言した方法論について詳細に説明している市民主体の環境アクションを知るための入門書である。

「市民提言―21世紀、環境首都に」

執筆者:牛島聡美(弁護士)、後藤隆(環境NPO研究会代表:当時)、国府田諭(青空の会事務局:当時)、後藤敏彦(環境監査研究会代表幹事)、八木雄二(第14期自然環境保全審議会都民代表委員:当時)、須田春海(市民運動全国センター代表:当時)、山田佳代子(画家)、高畠千尋(自然デザイン研究所:当時)

内容:資料集として 東京都の公害防止条例(当時)の解説、東京都環境基本計画の見直し、ディーゼル車の規制,環境自治体の過去現在未来について市民が提案する東京都の環境保全・公害防止条例案等と対比しながら編纂されている本書は、市民が主体的に環境施策を推進する方法論を提示するブックレットである。

関連団体「足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ」の本

● 「ハルナの力」
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執筆者:田中優、絵画:古林いつ子 

地球温暖化が世界中で進行していることで地球上の沢山の地域で貴重な生物種が絶滅に追い込まれている。その事実の原因を作っているのが我々人間であり、普段何気なく使っている象牙の印鑑が どのような経緯で生産されているのか?
沢山の象たちが象牙を取るためだけに殺されている現実や、発展途上国の森を伐採し油を取る植物へと植え替える人間のエゴ。樹木が伐採され森が焼かれる炎で、多くの生物を死に至らしめている事実を、子どもたち伝えている。
地球温暖化の進行が子どもたちの未来をどのように破壊してしまうかを、ビジュアルで理解できる本書は、ハルナという生まれたばかりの赤ちゃんと交信する能力を秘めた少年の眼を通して温かな筆致でえがかれている。お母さんが小さい子どもに読み聞かせることで、環境問題に触れながら対話できる心温まる絵本である。

組織について

代 表 
◆牛島 聡美 (弁護士、上記法律事務所、東京弁護士会所属、司法試験考査委員(2010-2013年環境法)
日本弁護士連合会公害環境委員,東京弁護士会公害環境委員、アスベスト部会長、
元ニューヨーク大学客員研究員(2000-2001年 環境法専攻)

副代表 
◆田中 徹二 (NGOオルタモンド事務局長(国際連帯税)
元市民フォーラム2001事務局次長)
◆都甲 公子(NPOこだいらソーラー代表者)

アドバイザー  
◆歌川 学 (温暖化対策技術、産業技術総合研究所、安全科学部門 主任研究員)
◆後藤 敏彦 (環境監査研究所)

連絡先

住所 〒110-0015   東京都台東区東上野1-20-6-32
オリーブの樹法律事務所気付 
電話 03-5807-3101    FAX 03-3834-2406
( 事務所は、1992年ブラジル国連環境サミットに参加した市民による「市民フォーラム2001」の事務所のあった場所にあります ) 

※見出し画像:山田佳代子さん作 






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