グッドイートカンパニー ✕ カンカク
6台のiPadのために作ったデジタルメニューアプリの裏側
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6台のiPadのために作ったデジタルメニューアプリの裏側

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こんにちは。カンカクの元Software Engineerの松館(@d_date) です。店舗にお越しいただいたみなさまはお気づきでしょうか?

以前紙だったメニューをiPadにリプレイスしました。各店舗に1台ずつ(執筆時点)配置しているので、計6台のために開発しました。

この記事では、テクノロジーとクリエイティブの力で、新しいライフスタイルを創り出すことを標榜するカンカクが、紙のメニューをわざわざリプレイスしたことについて、その裏側を書いてみたいと思います。

ステータス更新がアナログだった

もともとメニューというのはデジタル化の対象ではありませんでした。紙としてレイアウトされたメニューを利用しており、店内の雰囲気と調和したものを提供していたのです。

その後、自社でコーヒーの焙煎を行うことになり、最大16種類のコーヒーの提供を行えることになったり、季節に合わせたシーズナルドリンクやフードなど、商品数の増加により、紙のメニューのメンテナンスが大変になりました。

そしてたどり着いたのがこちらです。

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1日の中で商品が売り切れになった際、口頭でのコミュニケーションで売り切れをお伝えしていましたが、オーダーする前にわかった方がよいだろうと工夫した結果がマスキングテープでした。

きっかけはプロトタイプ

実は1年半ほど前にちょっと時間が空いたタイミングで誰かが言った「iPadで見れたらいいのにね」の声を受けてプロトタイプの実装をしました。

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アプリで取得できる情報を元にレイアウトし直しただけですが、これをきっかけに「ああしたい、こうしたい」とさまざまなフィードバックをもらい、ついに電子メニューはプロジェクトとなります。

プロジェクトをミニマムに

他のエンジニアリングリソースを極力使わないようにするために、バックエンドに関する作業をのぞいて、実装やデザインはひとりで行いました。

毎週定例のミーティングを開き、代表の @ryomats やショップマネージャー2名から日頃のオペレーションや欲しい機能をヒアリングし、実装仕様に落とす、実装の進捗共有を行いました。

仕様がある程度固まった時点で定例で話す議題はなくなったので、Slack上で進捗共有を行っていました。店舗とエンジニアの垣根をなくし、対等に議論し、ブラッシュアップしていくカンカクらしいプロジェクトとなりました。

できるだけ触らせない

新型コロナウイルス感染症が急速に広まりつつあった段階だったという影響もあり、現在アナログに更新されている作業をデジタル化することをマイルストーンとし、開発を行いました。タッチできるようにして商品の情報を見せるとか、注文をiPadで完結させるような使い方も想定できますが、機能をできるだけシンプルにし、スッキリとしたレイアウトで見せることも店舗でのアプリに求められる機能だと思っています。

外部ディスプレイからiPadへのシフト 〜Apple Platformの恩恵〜

少しだけエンジニアに向けてもお話ししましょう。

当初、できるだけ大きなタッチディスプレイで実現したく、Mac miniに接続した外部ディスプレイにアプリを表示しようと考え、macOS向けのアプリをSwiftUIで実装していました。

しかし、解像度の良いディスプレイがなかなか見つからず、iPadが一番いいのでは、という話になりました。

Apple M1では、SwiftUIで作成したアプリをそのままiPad向けにもmacOS向けにもビルドすることができます。

すでにM1で開発していたので、すぐにiPad向けにターゲットを切り替えてスクリーンショットを共有することができました。

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< mac向けに作っていたアプリのiPad対応のことを気にしてくれた代表との会話 >

App Clipのように、Appleの最新テクノロジーに追従しながら開発し、その恩恵を享受しやすいのもカンカクならではかもしれません。

この出来事は先日AppleのVPとお話しする時間をいただいたときにも共有し、Appleの技術を活用したすばらしい判断だねとフィードバックをいただきました。

導入することでお客様とのコミュニケーションのきっかけにも

デジタルメニューは2021年4月から全店舗で運用しています。運用から半年ほど経過し、これまで大きなトラブルになることもなく運用しています。

導入後はデザイナーが作業することなくメニューのレイアウトを変更できるようになり、デジタルメニューがお客様とのコミュニケーションのきっかけにもなりました(自然と触ってしまう方をよく観測します)。

これからも進化するカンカクのプロダクト

今回ご紹介したデジタルメニューのように、6台のiPadでしか使われないアプリでも、来店してくださるたくさんのお客様が利用していただけるものであれば、エンジニアリングリソースを使って自社で開発を行える土壌があります。

自社で運営する『KITASANDO COFFEE』『TAILORED CAFE』で利用できる、モバイルアプリ『COFFEE App』をはじめとしたデジタルプロダクトは、現在約10名のプロダクトチームが内製し、リリース後もメンテナンスしています。

今回はミニマムな仕様でリリースしたデジタルメニューですが、今後さまざまな要請に応じて柔軟に進化していきますし、今後また新しいプロダクトが日の目を見るかもしれません。

ぜひ定期的にお店に足を運んで進化するカンカクのプロダクトを肌で感じてください。

一緒にプロダクトを進化させてくれるエンジニアも募集しています。
https://kankak.notion.site/0b95be90170a4578b5c05e3dc94c7cf0


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Building the next Ordinary. “テクノロジーとクリエイティブの力で、新しいライフスタイルを創り出す” というミッション実現のため、オンラインとオフラインをつなぐ事業を展開しています。