夜は(詩)

夜は深く吸い込んでいく
体を柔らかに包み込んでは

赤い頬を隠すように
淡い螺旋を描いている

まだ何も 知らない

互いは 溶け合っていく
軽率だろう 単純だろう

まだ灯りを絶やす気はない
不確定だろう それを勇気と呼べるか