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夜はひとりでに

まだずっと幼い子どものようにに泣いてしまう
噛みしめるような泣きかたは まだできない

夜きみがいないだけ
だけど


君がまだ知らぬ夜があり、僕がまだ知らぬ朝がある
そうだった
わたしだって知らない
きみだって、幼い子みたいに泣くのかもしれない

嬉しかったこと、しあわせだったことを
鮮明に思い出せなくなることがつらい
きみはそれを
ふとしたときに思い出すものだと言った
今まででいちばん自然に 自分のなかに溶け込んだことばだったかもしれない
ふとしたときに思い出してみることにした
そっとしておくべき思い出を
無理に引っ張ってこないようにした
すこし、上手になった 生きることが

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