見出し画像

なぜ文章を書くのか

「ブログを続けられない」「noteを続けられない」というツブヤキを耳にすることは少なくない。私自身もここ1ヶ月ほど、noteへの投稿をしなかった。だから「#noteのつづけ方」を投稿する資格はないのかもしれないけれど・・・

少し前に、顔を合わしたシェアメイトとこんな会話をした。

シェアメイト「週末、いつも何してるんですか?」

私「パラグライダーに行きます。天気が悪くていけない時は、本を読んだり、文章を書いたり・・・」

「文章を書く?」

「うん。あなたはよく料理してるよね。似たような感じに、私は思いつくと文章を書く。ブログやnoteに上げることもあるけど、ただ書いてるだけでも楽しい」

「へー。楽しいんですか? マジで?」

「うん、楽しい。うーん、なんで楽しいかを説明するのって難しい。私的には料理のほうが「楽しいんですか? マジで?」だよ!」

画像1

文章には、2種類ある。自分のための文章と、誰かに読んでもらうための文章だ。誰かに読んでもらうための文章(for you文章)は、たまに書くのが辛くなる。そんなときは自分のための文章(for me文章)を書く。

最近になって、この2つは完全に割り切ってしまって良いのだ! という悟りに至って、前よりも文章を書くのが楽しくなった。

for me文章は、自分だけが読める場所に書けばいい。日記帳でも、チラシの裏でも。私はあとで見返したいでEvernoteやメモ帳に書き溜めている。読者は自分だけなのだから、何を書いても、どう書いてもいい。キャッチーなタイトルも役に立つマトメも要らないし、上手に書けなくても面白くなくてもいい。反社会的なことや罵詈雑言だって自由に書ける。

for you文章の典型は仕事で書く文章だが、noteやブログもそこに含めてしまおう。銀河系の星並みに情報が溢れかえっているインターネットだから、たくさんの人に読んでもらえるとは限らないけれど、インターネットは間違いなく「誰が読むかわからない場所」だ。オンライン公開したという事実が、たとえばビュー数がつくという事実が、自分のメンタルに少なからず影響を与える。見知らぬ人から批判的なコメントをされるかもしれないし、逆に公開したのにまったくビュー数が伸びないかもしれない。反応がある・ない、どちらにしても、ちょっと心にさざ波が立つ。

for you文章を上手に書けることに価値があることは、誰もが認めることだろう。理路整然とした企画書や100万PVを超えるメディアを作ることができれば、仕事としてお金を稼ぐことができるし、社会的に信頼を得ることもできる。面白い記事を書いたら、友達が増えるかもしれない。

いっぽう、for me文章はいくら上手に書けても、対外的な価値は生まれない。価値がないから、書かなくていい。無駄なことだ。そんなふうに言う人もいる。私自身、そう思ったこともある。

でも、そんなことはない。

for me文章を書いて、自分の思考をまとめたり、自分の心を整理すること。内省的になる時間を確保して、自らと向かい合うこと。それらしい言葉を使うなら、セルフ・マネジメントやセルフ・コーチングの時間を持つことは、その後の活動のアウトプットを最大化するために重要なプロセスになる。

そんなカッコいい表現をしなくても、少なくても私にとっては、文章を書くのは楽しく(ときには辛いけれど、それでも続けてしまうくらいには楽しく)大切な時間だ。

noteにアカウントを作ったのは、for you文章を書きたいと思ったときに公開する場所が欲しいと思ったから。ただ、他にも色々な場所があって、どこに何を書くか悩むことがある。というか、現在進行形で、悩んでいる。

パラグライダーに関する体験エッセイや旅行記を書き溜めている。それをnoteで公開するべきか、別の場所にするか、悩んでいるのだ。

noteはパッと書いてすぐに公開できるし、書き続けると(バッジなどで)褒めてくれるし、見知らぬ誰かが「スキ」を投げてくれるし、気軽に続けられる工夫がたくさん込められている。いっぽう、noteアカウントがないとコメントしづらいとか、バックアップが取れないとか、デメリットもある。それに最近の英語圏の類似サービスMediumの事例を見てもわかるように、便利なサービスがずっと便利であり続けるとは限らない。

・・・と、色々なことを考えて立ち止まることにあまり意味はないのだろう。でも、自分は決して器用な人間ではないので、立ち止まって熟考する時間が必要なのだ(という言い訳をしているけど、そろそろ動かなきゃと思って、この文章を書いている笑)。

お題企画「#noteのつづけ方」を眺めたら面白かったものの、今の私はnoteが止まっている真っ最中なので(笑)、代わりに「文章書きのつづけ方」を書いてみた。

note、どうやって続けようかなぁ・・・

この記事が参加している募集

noteのつづけ方

サポートでいただいたご厚意は、「パラグライダーと私」インタビューで生じる諸経費や執筆環境の整備に使わせていただきます。