あはれな二人暮らし
3年半の一人暮らしを経て、今は二人暮らしをしている。4ヶ月間一緒に暮らした感想は「面白い」だ。面白いというか趣があるというか。古語の「あはれ」がちょうどいいかもしれない。
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ふわふわした考え事を整理するのに相方に話してみるとそこから最近の考え事発表会が始まったり、
各々の知らなかった食べ物の好みや癖を知り、お買い物ついでで「これ相方に買って帰っておこう」と
小さなサプライズハーゲンダッツマカデミアナッツ(語呂良くて言いたいだけ)
が冷凍庫にふと入っていたり、
台風でお仕事がお休みになった日には一人分のマリオカートを買い足して一緒に遊び、相方はうまく走れず隣でぷんすかしてたり。
ただひたすらに自分と違う生き物と一緒に暮らす面白さをしみじみと感じている。
たぶん誰かと暮らすメリットはこれなんだと思う。20数年で培った文化や習慣が急に覆されたりする。
そんな新鮮さも面白いし、これは絶対に正しくないんだけど、晩ご飯が済んでだらりとし始めた相方は靴下を脱いで床に投げ捨てる習慣があるので最近は真似してみている。
今のところ、足の開放感以外に床に投げるメリットなどは見出せていない。
先日、飲食店に日雇いでお仕事しに行ったとき、ここで働かない?と声をかけてもらった。
メインのお仕事があるのでそれのスキマにはちょうどいいかと一旦承諾したけれど、都合の良さ以外に働く理由が見つけられずお断りすることにした。
どうやら私は目的が明確にあるお仕事に魅力を感じるらしい。せっかく認めてもらったのに蹴るなんてもったいないとも思うが、ここを妥協し始めると生きがいの一つが崩れてしまう気がするので、もうしばらく自分のしっくりくる居場所探しを続けることにする。
そんなことを模索しながら、涼しくなるのを待つ9月。
あ、相方や友人の果物を楽しむ習慣のおかげで今年は梨も桃もその他の果物もたくさん楽しめています。よい季節。