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ものごとの習得プロセス

何かを学ぶ時、それぞれのレベルに応じてやるべきことがあるし、今自分がどこにいるのかを意識するのも大事だなぁって話です。

料理の下手な友人

僕の友人で料理が全然できない友人がいるのですが、ある時その人の家にお邪魔したら、珍しくその友人が料理をしていたんですね。

なんでもカレーを作ると。

まぁまぁまぁ。
カレーなんてまずく作るほうが難しいのでしょ。
大丈夫だろうと安心してご馳走になったんですが・・・。

いや、まずいんですよ。

そんなことあるか?
カレーで??

作り方カレーの箱の後ろに書いてるじゃん。
間違えようないと思うんですけど?

聞いてみたらどうやら、途中でコーヒーの粉を入れたと。
なぜ??
昔、SNSとかでみた記憶があるからアレンジしたんだと。

なぜ普通に料理も作れない、作ったこともない初心者がアレンジする?
なぜレシピ通りにつくらない??

アレンジする意味がまったくわからんのですが、これって料理だけじゃなくてどのジャンルでもよく見る「初心者あるある」なのかなぁって思ったりします。

初心者に限って言われたことを無視してアレンジしたり、オリジナルをしようとする。

頼む!!とりあえず基本通りやってくれ!!
お前の個性はその後だ。

学びのカタチ 守破離

日本の「守・破・離」(しゅはり)をごぞんじでしょうか?

これは千利休の書物から引用されたとされている言葉で、茶道・武道・芸事などにおける師弟関係を表した修行のプロセスのことだそうです。

学びの段階として、守と破と離というそれぞれの段階がどういう状態なのかを表しています。

chatGPTに聞いてみます。

守(しゅ):
- 基本を学び、忠実に守る段階
- 師の教えや伝統的な技法を厳密に守り、模倣する
- 基礎的な技術や知識を身につける
- ルールや型を重視する
破(は):
- 基本を理解した上で、新しい方法を試みる段階
- 伝統的な方法に疑問を持ち、自分なりの解釈を加える
- 創造性を発揮し始め、独自の工夫を加える
- 基本を応用し、様々な状況に対応できるようになる
離(り):
- 基本から離れ、独自の境地を開く段階
- 伝統や基本を超越し、自然体で技を表現する
- 高度な創造性と独自性を発揮する
- 無意識のうちに最適な判断や行動ができるようになる

要は初心者、中級、上級ってことなんですが、それぞれで何をするべきかってのいうのを説いてるわけです。

「守」の段階では、ルールや形を重視し、教えを厳密に守り、真似をしなければいけません。
基本ができていない状態では、余計なアレンジも個性もいらないわけです。
ここをすっ飛ばして次のことをしようとするといっこうに上手くなりません。

続いて「破」。
実はここが1番大事なのではと思っています。
破では、いままでの教わってきたルールを一旦疑わなければなりません。
いままでやってきた基本の形から、自分にあった形を模索するために既存のものを「破壊」する必要があるわけです。
そうやっていままでのことを破壊することで、自分の形やオリジナルができたりするわけです。

ただし、これは第一の「守」があってこそ次の「破」へいけるんだろうと思います。

そして自分の形を見つけた後は、より高みに行くための「離」。
達人の域へとつながるわけです。

というわけで

僕の友人は料理に関しては間違いなく「守」の段階なので、まずはレシピ通りに作れるようにならないといけません。
それを経験した後、ようやくコーヒーでもパイナップルでも好きなように自分流でアレンジが出来るようになるわけです。

僕も英語を勉強していますが、まだまだ自分では「守」の段階だと認識しています。
とりあえずテキストや参考にしているYoutube、TedTalkなどをそのままコピーできるぐらいまでやらないとなぁと感じています。

どんなジャンルでもこの守破離のプロセスは当てはめれるのかなぁと思うので、自分が今どこのステージにいるかを意識すればいいかもしれません。じゃあ基礎の勉強もちょっとは楽になるかも。

基礎を積み上げて壊してまた作り上げる。これの繰り返し。
なんでもスクラップ&ビルドです。

はやく英語もエンジニアとしても、「破」「離」にいけるようになりたいです。

ではでは。


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