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猪木武徳『社会思想としてのクラシック音楽』サイン本プレゼント!(No. 917)

考える人 メールマガジン
2021年6月10日号(No. 917)

第9回河合隼雄物語賞・学芸賞決定!

6月2日、一般財団法人河合隼雄財団の主催(協力:新潮社)による「河合隼雄物語賞」「河合隼雄学芸賞」の第9回選考会が開催され、授賞作が決定しました。

第9回河合隼雄物語賞は、寺地はるな『水を縫う』(2020年5月30日 刊行 集英社)、学芸賞は、石山徳子『「犠牲区域」のアメリカ 核開発と先住民族』(2020年9月24日刊行 岩波書店)に決まりました。

授賞理由と受賞のことばは、こちらからどうぞ。

なお、当日の記者会見の様子は後日掲載予定です。お楽しみに。

猪木武徳さん『社会思想としてのクラシック音楽』
サイン本プレゼント!


 先日終了した経済学者・猪木武徳さんの連載「デモクラシーと芸術」が、『社会思想としてのクラシック音楽』と改題し、大幅な加筆修正のうえ、新潮選書から好評発売中です。

 刊行を記念して、猪木さんのサイン入り本書を抽選で【3名様】にプレゼント。ご応募は下記URLからどうぞ。6/30(水)23:59締切です。

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「考える人」と私(17) 金寿煥

 何回かにわたって、インタビュー記事における「問わず語り方式」について考察してきましたが、その過程で、私自身がこの方式にトライしたのはいつだったのかが、気になるようになりました。
 記憶にあるのは2001年末、私は翌年2月刊行の文庫『三億円事件』(一橋文哉著)の編集担当をしていました。「考える人」のスタッフになる前、数か月だけ新潮文庫編集部に所属していたためです。
 その解説を、ビートたけしさんにお願いしました。たけしさんは同書を原作にした2000年のドラマ『三億円事件 20世紀最後の謎』で犯人役を演じていたので、それゆえのオファーです。1時間ほど話をうかがいましたが、緊張で当日のことはほとんど覚えていません。
 後日、「おいらが事件を知ったのは~」なんて、初めてとなる「問わず語り方式」に挑みましたが、なかなか要領がつかめず苦戦しました。あげく「あとはお任せします」と、途中で先輩編集者に投げる始末(ちなみに新潮社には、たけしさんの話を文章化した経験のある編集者が多くいて、私はそれを「”おいら文体”の使い手」と勝手に呼んでいます)。
 これが私の「問わず語り方式」のデビュー戦です。その相手がたけしさんというのはとても光栄なのですが、不本意な結果に終わりました。もしかしたら、その時の苦い記憶があるからこそ、私はこうして執拗に「問わず語り方式」について書いているのかもしれません。

 しかし、その10年後に「リベンジ」の機会がやってきました。
 たけしさんに長時間インタビューをして、それを新書にまとめる――その担当を拝命したのです。「聞き書き」と呼ばれる古くからあるポピュラーなスタイルですが、新潮新書では『バカの壁』(2003年)がこの方式を採用して、400万部を超える大ベストセラーとなりました。
「聞き書き」の文体は、もちろん「問わず語り方式」です。一冊の書籍を「問わず語り方式」でまとめるのは、雑誌記事や文庫解説よりも字数が多く、全体のダイナミズムも考慮しなければいけないので、なかなか大変なのですが、この時はヨレヨレになりながらも何とか最後までやり遂げました。結果、30万部を超えるヒットとなり、10年前の苦い経験を払拭することができました。

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