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斎藤環×與那覇潤が考える、《うつ病社会》を生き抜くヒント(No. 865)

考える人 メールマガジン
2020年5月21日号(No. 865)

『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
斎藤環×與那覇潤が考える、これからの社会を生き抜くヒント


「ひきこもり」を専門とする精神科医・斎藤環さんと、「重度のうつ」をくぐり抜けた歴史学者・與那覇潤さんが、心が楽になる人間関係とコミュニケーションを考えた対談本『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』(新潮選書)が、2020年5月27日に発売されます。

刊行を記念して、お2人の対談や本の内容の一部を再編集した記事を続々掲載! いまの社会を生き抜くヒントがぎっしり詰まっています。

トイレットペーパーはなぜ消えたのか?
https://kangaeruhito.jp/interview/14466

「死にたい」と言われたら、どうするか?
https://kangaeruhito.jp/interview/14637

「コミュ力」が高い人は「共感力」が低い?
https://kangaeruhito.jp/interview/14676

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長島は熊本から鹿児島にかけて連なる天草諸島のひとつ。以前、長島を訪れた若菜さんが想い出す「赤巻」という地元菓子の可愛らしいピンクと控えめな甘さ。


編集長のお気に入り


◎全卓樹『銀河の片隅で科学夜話』朝日出版社

理論物理学者が、この世界の不思議なすばらしさについて書く22篇の短いエッセイ集です。ポピュラーサイエンスの本は得意ではないのですが、とても面白く読みました。

まず本が美しい。普通の本より横が短いソフトカバーで、本文はオールカラー。アンティークな雰囲気のセピア色の図版がふんだんに収録されていて、なんとも洒脱なかわいらしい書物になっています。放射能の発見、確率統計の心理的トラップ、天体宇宙の発見、働きアリの話、真空の発見など、話題は専門分野だけでなく、天体・原子・数理社会・倫理・生命と話題は多岐にわたります。引き出しが多い。

そしてなんといってもエッセイとして文章がいいんですよね。短いけど印象に残る文章です。決して饒舌になりすぎず、抑制され、省略されている。

緊急事態宣言後、日ごろ見たり読んだりするものが、どうも直截的な大きな言葉になっていて、うんざりしているところがあったのですが、全さんのこの本は、令和時代の寺田寅彦とでもいいましょうか、読んでいて普段使わない脳みその場所が使われ、なんとも楽しい知的刺激が自分の中に広がっていくのを感じました。夜中に一人で静かにこの本を開いているうちに、心地よい気分になりました。

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