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幼き頃の“死後”は夜泣きレベルだったなぁ②

前回の話はこちら


まぁとにかく、夜に“死後”を考えては漠然とした怖さを感じ、夜泣きをしていた幼き頃の私。あれから十数年経ち、30手前にして“死後”に対してなんとなく腑に落ちる漫画に出会った。


手塚治虫「ブッダ」


キッカケは知り合いのおじさまのオススメ。(これまた恋多きおじさまで面白い方なので、今後とりあげます。)おじさまは根っからの仏教で、ことあるごとに仏教について話してくれた。私は宗教に対して無関心で、強いて言うなら自分しか信じない教。だから最初は、仏教トークについて申し訳ないがあんまり興味はなかった。

ただ、ある時おじさまは“私はねぇ、死ぬのは怖くないんだ”と私に言った。今まで椅子の背もたれにガッッッツリもたれながら聞いていた私は前のめりになった。なんと言うか、今まで見ないようにしていた扉がギィって動いて見入った感じ。

おじさまは色々意見を言ってくれたが、私の理解が遅くうむむとなっていたら、仏教に基づいているからブッダを読めば良いよとすすめてくれた。


全巻一気に借り、G.Wの2日目の13時〜夕飯前で一気に読んだ。まだ見てない人のためにネタバレは避けるが、強いて言うなら1巻からむせび泣いた。ティッシュを鼻に当ててハーハー言いながら。私にはとにかく衝撃的な内容だった。

ただ不思議な事に、読み終わった時、胸に漫画を置いて静かに感動した。その時は“死”に対する恐怖はなかったし、ブッダのようにあらゆることを受け入れるようになってから“死後”にむかいたいと思った。なんというか前向きに“死/死後”を捉えた瞬間だった。


こうしてブッダに出会えたおかげで“死/死後”に向き合えたわけだが、それだけではなくブッダという共通認識は中々聞けない死の話を聞くキッカケにもなった。

私は早速親と同僚に聞いた。

(ひっぱってすみません。まだつづきます。)

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