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iDeCo(個人型確定拠出年金)~老害?~(その2)【2021年5月7日】


第1回の続きです。

老害?


今の人口上、若者は高齢者のために働かざるを得ません。
そして、高齢者は現役世代に払ってきたよりも高い年金を貰っているのです。
今回は年金制度の話ですが、上がり続ける医療費もそのほとんどが高齢者に使われており、医療保険制度も限界を迎えていると思います。
他にも生活保護など、高齢者に使われるお金については話し始めるときりがないくらいあります。

こんな話をすると先人を敬えない、などと言われるので先に言っておきますが、
私は先人たちに本当に感謝しているし、尊敬もしています。
今の日本があるのは先人たちのおかげです。
現代人からすると高度経済成長期の企業なんて全企業が超ブラック企業というくらい働かされています。
今の住みよい日本を作ってくれて来た先人達には本当に感謝しています。
(かくいう私は、おじいちゃん、おばあちゃんが大好きで、それに関するような仕事をしていますしね(笑))

ただ、こんなずさんな年金制度を放っておいた先人には腹が立っています。
そして、おカネ(今の日本の現状と財政)に関してのみ言えば、今の若者たちにとっては、老人を支えるのにもう限界なのです。
だからこそ、国が運用する年金はいつ破綻するかわからないので、自分で老後のために自分の年金を積み立てる必要があるのです。


年金の種類と金額

年金には国民年金と厚生年金の2種類があります。
これは上記で言ったように“国が運用する年金”です。
自営業の方などは国民年金のみ、会社員は国民年金と厚生年金の2つがあります。
国民年金は 月額定額で約16,000円程度です。
厚生年金は率のため、給料が高い方はそれだけ多く収め、低い方は安いです。
ただ将来の支給額も率で計算されるので、現役時代に多く収めた方は老後も多くのお金がもらえます。
つまり自営業の方と会社員は将来同じ金額の年金をもらい、会社員は自分が収めた額に沿ってさらに+αの年金がもらえる予定です(年金制度が破綻しなければ・・・)

厚生年金は給料の2割

その厚生年金の金額(率)ですが、
会社員の皆さんは給料から天引きされている内訳をきちんと見たことがありますか?
健康保険や介護保険、厚生年金保険料に雇用保険料、所得税に住民税など。。。
恐らく一番多く引かれているのが厚生年金かと思います。(給与明細には厚生年金保険料としか書かれていませんが、その中に国民年金も入っています)

この厚生年金の率ですが、現在2割近くもあります。給料の2割は年金なのです。



厚生年金の歴史


1942年6月に開始された厚生年金は、開始時は6.4%、1944年10月からは11%になるも、1948年8月には3%になりました。その後10年以上3%で推移し、それから60年以上かけゆっくりと上昇してきました。
そして、2020年9月時点でその率は18.3%です。
3%時代がメインの年齢層にとって、現役時代に拠出した額より圧倒的に多い金額をもらっていることは間違いありません。
そして、
2020年時点で、28.7%という超高齢社会の日本で、若者は少ない力を合わせて高齢者を支えていかないといけないのです。
(ちなみに厚生年金は労使折半なので、18.3%の半分は会社が払ってくれていますので、実際の天引きは1割くらいです)

とまぁ、ここまでが、私の個人的感情が大いに盛り込まれた日本の年金の歴史についての紹介です。


第3回は、「iDeCoの導入」についてです。

心の底から感謝です!