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AmazonがPayPayで支払えるようになったってよ

クレジットカードを持たないチョウナーンは、Amazonで買い物をする時はまずコンビニなどで、Amazonのプリペイドカードを買ってきてから買い物をしていたのですが、とうとうPayPayが使えるようになったらしく(PayPayのアプリも割と最近やっと入れたらしい。現金おろしてこなくてもやりとりできるの便利〜と喜んでいた。私が立て替えた何かの代金なども、全部PayPayでくれる。本当に便利だわ)、

「やっとこれでとても楽にAmazonで買い物できる!」

と大喜び。

私が
「そのうち、『クレジットカードて何?』て時代が来るかもね。『ホンモノのおカネの作り方』でやったみたいにね」
と言うと、

「何それ?」
と言うので

「知らんのか? 貨幣論だが。確か高1か高2位で現代文? 国語総合あたりでやるでそ? 岩井克人の」

と言ってみたが、知らない模様。

最近はやらないのか? 学校にもよるのかもしれないが、よくよく聞くとチョウナーンはフィクションは古今東西を問わず、授業で読んだ文章は大体覚えてるけど、ノンフィクション…というか評論随筆の類はあんまり覚えてないのだそうだ。興味ないのね。ということでやったかもしれないし、飛ばしちゃったかもしれないらしい。

面白いのになぁ、貨幣論。私も授業でやった範囲しか知らないけども。

 ホンモノのおカネの作り方は、ニセガネを作らないこと。そのためには、ホンモノのおカネに似せないこと。という逆説について、江戸時代からのおカネについて考える。
 佐土原藩は最も精巧なニセ金を作ったが、その他ありとあらゆる偽造の方法が知られていた。これらの共通点は、ホンモノの金銀でないものをあたかもホンモノの金銀に似せるように細工する作業であり、まさに「似せ」ガネである。
 江戸時代に大阪で両替商を営んでいた天王寺屋や鴻池屋は、金貨や銀貨などを交換する本業のかたわら、金貨銀貨と引き換えを保証する文章を添えた「預かり手形」を発行して、財産管理も行っていた。現在の銀行預金の通帳のようなもので、それを持っていけばいつでも金貨銀貨に交換してくれる。実際の金貨銀貨を使わなくても、「預かり手形」で支払い手段を代用できる。持ち運びも保管も容易なので、金貨や銀貨の「代わり」の支払い手段して通用し始めた。ホンモノのおカネの「代わり」が、本来のホンモノのおカネに「代わって」それ自身がホンモノのおカネになってしまったのである。もっとも、そのためには、資力による信用と厳重に守られた金蔵の安全性が条件である。
岩井克人『ホンモノのおカネの作り方』より

私も自分が趣味で読むものは小説などが多かったため、現代文で読む様々なジャンルの評論文は逆に貴重な情報収集源だった。現代文てお得だよね。

という事で。

今に現金はみんな使わなくなって、クレカや紙の商品券も無くなって、電子マネーやさらにそれに代わる何かがメインになるでしょう。

新しいおカネは便利で信用さえ担保できればすぐ流通するようになるのさ。

PayPayは私も初めは信用してなかったからすぐには取り入れなかったけど、もうすっかり便利で……重宝している。初めて電子マネーを考えた人、この本に書かれたことを実践したわね、と思った(仮想通貨はまだあんまり信用してない)。すごい。

ということで、そろそろ寝ます。

そういえば昔、ノイタミナ枠のアニメでCというアニメあったね。ミダスマネーという架空のおカネが出てくる話……。ふと思い出した。

ありがとうございますサポートくださると喜んで次の作品を頑張ります!多分。