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10年10万kmストーリー 第36回 スバル・インプレッサWRX Type-RA(1998年型)20年25万9000km 愛はどこに行くのか?



 最近のクルマには、運転支援機能が次々と装備されてきている。
 代表的なところでは、ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)だろう。高速道路や自動車専用道で前方を走るクルマとの車間距離を一定に保ちながら追走していくことができる。
 長距離を走り続けたり、渋滞に巻き込まれてしまった時に、ACCはとても助かる。僕は自分のクルマだけではなく、ACCが装備されたクルマを運転する時には必ず活用している。脳や視神経などの負担が軽減されて、疲れが少なくなる。それが安全に大いに寄与していると思っている。
 ACCの他にも、車線からハミ出ないようにしたり、車線の中心を維持して走るようにステアリングを動かして調整してくれる維持機能を備えたクルマも増えてきた。
 さらには、車線変更まで支援してくれる機能も実現されている。ウインカーを出すと、自車の側方部や後方の安全を確認し、車線変更をアシストしてくれるのだ。
 一部のクルマでは高速道路上の渋滞時における合流などもアシストしてくれるまでにもなっている。それらの競争のスピードは速く、日進月歩だ。
 前述したACCや車線内を維持する機能などは、今では軽自動車にまで装備されるようになった。つまり、自動車メーカーや関連メーカーの開発の最前線に躍り出たのだ。なぜならば、そうした運転支援技術が発展していく先にあるのが、まだ見ぬ自動運転だ。
 事故が減り、ドライバーの疲労が軽減され、省エネも進むわけだから、この動きの勢いが弱まるとは予想できない。
 これから造られるクルマはその大きな流れから外れることは考えられないが、今まで造られたクルマはその限りではない。

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