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10年10万kmストーリー

一台のクルマに長く乗り続ける人々のルポルタージュ。自動車ライター金子浩久が全国に出掛け、クルマ好きの喜怒哀楽を共有する。
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#マツダ

10年10万kmストーリー 第76回 マツダ・アテンザXD(2014年型) 8年10万3000km

10年10万kmストーリー 第76回 マツダ・アテンザXD(2014年型) 8年10万3000km

 最近のクルマだったら、10年間乗り続けようが10万km走ろうが、まず大きなトラブルに見舞われることはないだろう。

 クルマが壊れなくなったのだ。

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10年10万kmストーリー 第62回 マツダ・ルーチェ ロータリーターボ(1988年型) 33年25万4000km

10年10万kmストーリー 第62回 マツダ・ルーチェ ロータリーターボ(1988年型) 33年25万4000km

 ありがたいことに、取材相手になるかもしれないクルマについて連絡をくれる人が僕には何人かいる。
「近所にフタ桁ナンバーのクジラ・クラウンがいます」
「いつも買い物しているスーパーの駐車場で、デルタ・インテグラーレを見掛けます」
「毎月通っている整体師が初代テラノにずっと乗っていることがわかりました。詳しく聞いてみましょうか?」
 などといった感じだ。でも、紹介ではないから、その時点では取材できるか

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10年10万kmストーリー 第45回 ユーノス500(1992年型)19年5万7000km マツダのデザインコンシャスは変わらない

10年10万kmストーリー 第45回 ユーノス500(1992年型)19年5万7000km マツダのデザインコンシャスは変わらない

 緊急事態宣言が発せられる直前の晴れた日に、718ボクスターのトップを下ろして新宿通りを都心に向かって走っていた。半蔵門一丁目の交差点を越え、麹町警察署の前を過ぎ、目の前の半蔵門のT字路の信号で停止した。
 内堀通りをはさんだ左斜め向かい側の千鳥ヶ淵公園では、桜が満開の一歩手前だ。しかし、コロナ騒動によるものなのか、例年のような人手とは違う。
「カネコさんッ! やっぱり、いい色ですねッ!」 
 眼

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10年10万kmストーリー 第26回 マツダ・サバンナRX-7(1978年型)40年12万km     “ツットバカセル”から40年乗ってきました 

10年10万kmストーリー 第26回 マツダ・サバンナRX-7(1978年型)40年12万km    “ツットバカセル”から40年乗ってきました 

  静岡県に初代のマツダ・サバンナRX-7を40年間乗り続けている女性がいる。
 カメラマンの伊藤嘉啓さんから貴重な情報を紹介されたのは暑かった今年の夏の始まりの頃だった。
 そのRX-7オーナーにさっそく電話してみると、話は間違いなかった。
「もう79歳の後期高齢者なんですよ。フフフフフッ」

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