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「若い人に農業を広めたい」の違和感

こんばんは!カネ十農園のふじたくです!
今年は雪が凄まじいですね。
気温も下がらないので、全然溶けないという。。。笑

ちょっと最近SNSなどで見かけることに、
違和感を感じたのでその話を。

「農業を広めたい」自体はいい

あらかじめ話をしておくと、
「農業を広めたい」ということ自体はめちゃくちゃ賛成なんです。

自分も農家として、農業が衰退していくのは絶対嫌ですし、
地方創生においても要だと思っています。

だからこそ、この違和感を持ったのかもしれないですね。
地方、というか地域があってこその農業ですから。

ただ、この「地方」が抜けてるんじゃないのかなと。

「かっこいい、かわいい」を薦めるのはいいけど

最近よく見るのは、
かっこいい農家、かわいい農家というもの。

これは農業にとっつきやすくなって、
非常にいいんじゃないかなと。

農家って格好よくはないよね。。。
っていうのが今までの普通だったし、
ワークマンとかが安いのにオシャレ!っていう感じで、
めちゃくちゃいいと思ってます。

制服やスーツより、こんな格好で働けるのいいなって
思ってもらって農業に。。。という狙いを持っている人もいるはず。


最初に戻るけど

スタイリッシュさってやっぱりよくて、
そこで魅力を感じてもらうことっていい。

けど、そこがファーストインプレッションになってほしくないというか、
優先順位はちょっと下であってほしい、というのもある。

なぜなら、やっぱり農業って、
作物を作る楽しさ、できた時の嬉しさ、
地域の中での、自分の農園や果樹園の存在証明、
地方の歴史との関わり、地域コミュニティとの連携、
この辺りにもっと目が向いたらなと思います。

だって自分の畑がある地域が死んだら、
もう農家していられないよね。だって住めないんだもの。

加えて、
就農した子たちはどうやって永続的に売上を立てていくのか、
その辺りはどうやって理解するのか。どうやって知るのか。

そういったところもちゃんと考える必要がある。

やっぱりこういうところはJAとか、
市役所の農林課とかそういったところが強くて、
しっかり手順も整っている。

農家、農業を「ファッション」として、
拡散などをすること自体はいい。

けどその裏の過程や苦労、だけど得られるもの、
そのあたりをきちんと見せていく、
そちらの優先順位を上げていきたいなと個人的には感じます。

どちらがいいとか正しい、とかじゃなくて、
現実を考えた時の優先順位って、めちゃくちゃ大事なんじゃないかなって。

そんなひとりごとみたいな記事でした。

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