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VUCAの時代を乗り切るには 曖昧な時代の目標設定 No.581

VUCAの時代と言われて数年が経ちますが、コロナでますますその様相を深めてますね。

VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字をとった言葉で、ブーカと発音します。自分や自社を取り巻く社会環境の変化が大きくなり、次々と想定外の出来事が起こり、より複雑で予測が困難な状況を意味する言葉です。

もともとはアメリカで使われていた軍事用語で、ロシアとアメリカが対立していた冷戦が終わり、単純な対立構造でなくなることを表すときに使われた言葉です。

それが2016年のダボス会議使われたのをスタートに、その後徐々にビジネスシーンでも用いられるようになりました。

下記で、それぞれVUCAについて解説します。

1. Volatility(変動性)

私が学生の頃はブームってありました。バンドブームとかアメカジブームとか、何かが流行ると皆さんが一気に取り入れていました。それが今ではニーズが多様化されると共に市場が細分化されてきています。

その原因が、以前はマスメディアなど情報が一元的だったのが、SNSなどの発達により発信者が増え、よりコアな情報が集まるようになりました。自分が本当に好きな物にたどり着く可能性も増えています。

またそのスピード感も以前とは比べもにならないほど早くなっていますので大きな変動が起きています。

2. Uncertainty(不確実性)

地球温暖化に伴う気候変動、世界的に起こる異常気象や自然災害は規模がますます大きくなってきています。またコロナやデング熱などのウィルスによる疫病の感染拡大など、突如として現れた事象は全く予測できません。

また、世界的に見ればブレクジットやトランプ大統領の行動など予測できないことが多く、国内でもリモートワークへの移行や、複業の解禁など、個人レベルでも不確実性の高い事象が増えてきています。

3. Complexity(複雑性)

ニューノーマルという言葉が表すように今までとは秩序の変化が起きています。今までは国家や企業という概念は明確に定義されていましたが、ITの発達により、個がより大きな力を持つようになりました。

様々な物がオンライン化し、クラウドによって管理され、所有から共有されるようになりました。決済はキャッシュレス化し、サブスクリプションのサービスが広がっています。こういったことが複雑に絡み合いより複雑な関係性の中で社会が出来あがってきます。

これからますますSNSやインターネットを通して個人の発言力が強くなり、個人が直接企業とつながったり、オンラインサロンのようなコミュニティーを作っていけばさらにお金を払って仕事するような複雑な関係性が出来あがります。

4. Ambiguity(曖昧性)

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)が組み合わさることによって、因果関係が不明、かつ前例のない出来事が増え、曖昧性の高い世界になっていきます。

今までは明確だった業界の壁や企業の壁が無くなり、個人が複雑に絡み合う時代になります。例えばトヨタ自動車が街を作るという計画を発表しましたが、これは企業が国を作ることに近い発想です。

こんな時代になると、曖昧な中で判断をしなければいけなくなり、経営者にはより高い判断力、決断力を求められるようになります。

判断する力、決断し行動する実行力

こういった曖昧な時代には何を基準に判断し、決断しなければいけないのでしょうか?

曖昧な中で相手軸で決断していては、毎回ぶれが生じ判断を誤ります。明確な自分軸を持ち、自分自身の基準に置いて判断する必要があります。

自分自身で明確な判断基準はどのように決めるのでしょうか?
一番大切なのは「なんのために」やっているかということを明確にすることです。

先日定性目標のことを書きましたが、定性目標からくる「なんのために」をしっかりと見つめる必要があります。

自分基準でVUCAの時代を乗り切っていきましょう。

今日の一言
曖昧な時代にも自分基準で明確な判断基準を持つ
成長するための実践行動
定性目標明確にし自分が進むべき道を決める
その目標を達成するために必要な判断基準を決める
曖昧な時代では自分の基準で物事を決める


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