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平時の対応・有事の対応 No.584

コロナの第二波が広がって街の中の人でも心なしか少なく感じる今日この頃ですが皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか?

ビジネスにおいても判断が非常に難しい状況になっていますが、そんな時こそ自分軸の判断が出来るよう判断基準を明確にしていきましょう。

先日そんな判断基準については書かせていただきました。

判断する際にもう一つ意識しなければいけないのが、今は平時ではなく有事であるという認識を持つことです。

皆さんが同じように平和を享受し、同じ状況の中にいた平時ではなく、今は有事であるという認識を持ち判断をする必要があります。

今月中旬にも日本の4~6月のGDPが発表されますが、比較ができる1980年以降、リーマンショックを抜いて歴史的落ち込みになることは確実です。

そんな状況で平常時と同じ判断をしていては、確実に判断を見誤ります。日本は2008年からすでに人口減少に入っていましたが、現在の環境は「右肩下がり」で縮小する経済の中で何をしていくかという視点で考える必要があります。

例えば、4~6月のGDPが30%の落ち込みで、通年で15%の減少とすると年率10%の成長を続けていても5%の減少になり、停滞は15%の減少で衰退と同じ意味になります。普段なら大きく成長するスピードで動いてようやく現状維持できる状況です。

※もちろん成長していない企業との差は開いていきますが、現状と比べるとという意味です。

イメージをするなら下りのエスカレータに上向きに乗っていているイメージです。(小学校の時よくやりましたよね)そのままじっとしていると下の階についてしまいますが、歩いていて現状維持、走ってようやく上がる事が出来るレベルです。

成長が見込めないのであれば戦略の変更も必要となり、どうやって身を守るのかという考え方も重要になります。拡大ではなく現状維持の中での効率化や、抜本的な改革も行う時期に来ています。

普段できないと思っていても、今しかできない決断が出来るのはチャンスだと取る事も出来ます。

また、有事ということを考えれば、今までの常識ではなく非常識なくらいのアイデアも必要になってきます。

例えば、戦国時代には一歩外へ出ればいつ切られてもおかしくない緊張の中で生きているので、茶道というのは非日常を楽しむものでした。今は外を歩いていて命の危険を感じることは無いので、茶を飲むことで非日常を感じることは難しいと思います。

それくらい大きな変化が起きていますが、体感するのは難しく、経験として「あの時が変化のタイミングだった」と感じるのは10年後くらいでしょうか。しかし、経済的に生き残るという視点で考えた時に、今までの感覚では非日常だと思える状況が目の前に迫っています。

今すぐ経済的に問題があるほど切羽詰まっていませんが、これから先を考えるとそれくらいシビアに考えておき、結果として何事もなく大丈夫だからよかったと思えればOKです。

「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」と稲盛和夫さんも言われていますが、計画は悲観的に立てますが、後は「何とかなる」と思って行動するしていきましょう。

今日の一言
有事の判断を行う
成長するための実践行動
今は非常事態だと認識する、その上で最悪の事態を想定する
最悪の事態から比べれば改善できることは多々あるのでリスト化する
その重要度の高いリストから順に取り組んでいく


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