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「もののあはれ」がわかるようになると景色が変わる No.296

あなたは何に心を動かされますか?
最近どんなものを見たときに心動きましたか?

美術館で絵画やそのほかの作品を見るのって好きですか?
私は以前は美術的素養がほとんどなく美術館に行っても行ったことに満足し、有名な作品だけ数点見てほとんどスルーしてしまうような感じでした。

というよりも、世の中のほとんどのものに関心がなく自分に興味のあるものしか感情が動かなかったというのが事実で関心があったのが、飲食、おもちゃ(ゲーム)、漫画、大きな建造物、大自然、乗り物など趣味に偏り子供の時のままのような状態でした。

40代になってもあまり変化はありませんでしたが、この数年色々なセミナーに参加する中で、他者の存在に気が付かせていただく体験を何度もすることでようやく感情が動くようになりだしました。

物理的に触れ合う事、感じていることをしゃべる事、周りの方と同じ体験をする事、お互いに感じたことを指摘しあう事、自分を打ち明ける事、協力して一つの事を成し遂げる事など、他者の存在を感じる体験を数多くさせて頂きました。

そうすると人間はすべて関係性の中で生きている事、自分一人では何もできない事、周りの方のおかげで自分が成り立っている事に気が付き、他者への感謝の気持ちが生まれてきます。
私は、その感謝の気持ちが心を動かし感情が動くようになりました。

感情が動くようになった当初は慣れていないので、ちょっと泣いたりするだけで頭が痛くなったりして、最初はかなりしんどい感じがありました
最近はそんなこともなく、思い切り笑ったり泣いたり出来るようになってきましたが、いまだ苦手なのは怒ることですが、これもそのうち慣れてくると思います。

怒ることともう一つ苦手なのが、はっきりと物を言う事で、注意する、断るといったことがとても苦手だったのですが、これも少しずつ口にできるようになってきましたので、今後さらにしっかりと出来るようにしていきます。

そうやって感情が動くようになると、人に共感出来るようになったり、ちょっとした自然の変化に気が付いたり、芸術を見て心動いたりするようになってきます。

例えばトップの写真は昨日の朝焼けなのですがそこにカラスが飛んでいて(ごめんなさいカラスがうまく映っていません)そんな風景を見て「いとをかし」と思えたり、金木犀のかおりで季節を感じたり、道路わきにちょっとした花を見つけたりする事でも心動きます。

また、セミナーやセッションに参加中に参加者の気持ちに共感し涙したり、映画を見て大泣きしたり、美術館で絵画を見ることも楽しくなってきます。
とてもベタな表現ですが、「世の中のすべての色が鮮やかになった」気になり、「もののあはれ」がわかるようになってきました。
これに気が付くと「なんでもっと早く気が付かなかったのか」と今までとても損をしていたような気にもなりますが、今日が一番人生で若い日なので、今気が付いてよかったと思います。

昨日の分水嶺の話でも書きましたが、人生には常に分岐点があり今ここを真剣に取り組んでいると良い選択をできるようになります。
この年齢で気が付いた事に感謝し、まだこの素晴らしさに気が付いていない方にこの世界の素晴らしさを伝えていきたいと思います。

この世界はそんなに素晴らしくないと思っている方、どうしたら素晴らしいと思えるか質問がある方、はっきりと物が言う事が苦手な方、お気軽にご連絡ください。

今日の一言
他者の存在に気づく体験をすると感情が動き出す

11月20日にじゅうろくプラザでセミナー開催します。
今回はコミュニケーションについてお伝えします。
ご興味のある方は下記ページご覧ください。
https://inoue-kando.com/news/detail/8

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