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エアープランツ(ティランジア)育成マニュアル

今回は私が独自にまとめたエアープランツの育成マニュアルをご紹介します。

※あくまで現時点での知見です。最新のものがアップされた場合はそちらを優先的に参考になさってください(こちらの記事に後から加筆修正するかもしれません)。


「置き場所」
・最低温度が5℃以上ある時期は屋外(種類によって耐寒性は異なります)で栽培し、屋内に取り込んだ後はレースのカーテン越しの窓辺かLEDライト等で補助します。屋外では木漏れ日程度の光が当たる場所が適していますが、遮光ネット等を用いるのも良いでしょう。特に西日の直射日光は葉焼けしやすいので注意が必要です。
・通年屋内で栽培する場合は、しっかりと光が確保できる場所を作ります。レースのカーテン越しの窓辺か、LEDライトも非常に有効です(昼光色、昼白色であれば、どんなものでもOK)

「水やり」
屋外では朝か夕方以降にシャワーでたっぷり与えます。基本的に毎日やりますが、雨天時はやらなかったり等、多少調整します。
屋内では週に一回程度水中に2~3時間程度沈めて吸水させるソーキング法をメインとして、これをミスティング法(霧吹き)で補うやり方がおすすめです。数が少なければ都度お風呂場や屋外に移動させてシャワーをかけるのも良いでしょう。肥料はやらなくても全く問題なく育ちます。
※あくまで基本の形です。水やりは奥が深いので、やりながらベストを見つけていきましょう。


「失敗しないために抑えたいポイント」
ポイント1「明るさ」ティランジアは明るさが足りないと耐寒性と耐暑性が下がります(←ティランジア栽培における最重要ポイント)
春秋は調子良かったのに夏や冬に枯らしてしまったというのは、明るさ不足で体力が落ちたことが主な原因だと考えています(蒸れ抵抗が下がる)。

ポイント2「温度」…耐寒性は種類によって大きく異なります。例えばアンドレアナ等は最低10℃あったほうが良いですが、アエラントス等は0℃でも平気だったりします。但し、光が不足していると全体的に耐寒性が下がります。
夏場、屋内で光が足りない時は耐暑性が下がるのでエアコン28-32℃設定でつけっぱなしにするのも大変有効です。高温時はサーキュレーター首振りで軽く風を当てるのも良いでしょう。そのあたりは人間と同じで、暑い時は無風より風があった方がいいですよね。

ポイント3「水やり」…葉がカールしたり丸まったり葉先が枯れる場合は水が足りていない状態と言えます。水のやりすぎで腐ると言われることが多い(但し、特に夏季及び冬季は濡れている時間が長すぎるのは避けたほうがいい)ですが、腐るのは主に光の不足など環境の不備が最初の原因であることが多いです。光や温度等の環境が良い時はガンガンやり、環境が悪い場合は控えめに、ということです←水やりを抑えることで致命傷を躱(かわ)せることがある。

ポイント4「風」…重要度は個人的にそれほど高いとは思っていませんが、室内の場合はサーキュレーター等で緩やかに風を送るのは有効な手段です。植物体周辺の気体が入れ替わることにより光合成や呼吸が円滑に行われるようになります。また、夏場高温時にはやや強めに風を送ることにより、高温腐れを防ぐ効果もあります(夏季の通風は重要)。

※「風」の重要度を引き上げと濡れっぱなしの危険性引き上げのため2022年9月18日に追加しました。光の重要度に関しては変わらず非常に高いものと考えております。


以上、要点のみですが簡潔にまとめました。

それでは、よいチラライフを!


本文章は転載禁止でお願いします(SNS等へのリンクでのシェアやリツイート等はokです) Nature Garden 神田

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