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自分の能力を因数分解したら、強みと弱みが見つかった

photo: ame

わたしも所属している理系ライター集団チーム・パスカルのメンバーの森旭彦さんと雑談をしていて、ふと、森さんが「ブランディングって因数分解なんだよね」と言うので、「何それ!もっと!」と盛大に食いついたら解説してくれました。

「因数分解って、4+6=2×(2+3) みたいに共通の要素でくくりだすことで、たとえばダイソンは掃除機で有名だけど、コアにあるのは『空気を動かす技術』でしょ?」

そうか。だから、ドライヤーとか扇風機とか空気清浄機とか展開しているわけですかー。じゃあ、わたしの特徴も共通要素でくくりだしてみようじゃないか。

小説(恋愛・官能)、理系ライター、医学博士、講師、演劇、脚本・・・

・・・バラバラすぎる。無理かもしれない。

消去法で行こう。「書くこと」ではない気がする。書かずに人の役に立っていることもあるし、研究とか調べることとか教えることとかがくくりだせないし。新たに企画を出すのは好きではないんだよな。相手がやりたいことの最適解を見つけるのが好き。小説もターゲット層とかジャンルとか媒体の目的とかがはっきり決まってる方が書きやすいし。

などと考えていて、えっちらおっちら言語化したのが以下のフレーズ。

「現状を分析して最適解を導き、実現させる力」

かっこいいー。パチパチ。
言語化したら強みと弱みがくっきり見えてきた。特に弱み。分析すべきデータがないと動けない。実現できそうにないことの発想はできない。0から1を生み出すタイプではない。

小説に関して言うと、あなたの好きなように自由に何でも書いていいよと言われるとフリーズしてしまう。ライター仕事はクライアントさんのやりたいことを実現させるのが好きだけど、ジャーナリストやノンフィクションライターのように自ら取材して記事を編み上げることには、あまり興味がない。マネジメントや編集の仕事をするのも好きではない。やろうと思えばできるけど。いろいろな人や予定や企画の不確定ですぐに変更される複数の要素の中で仕事をするのはとてもストレスになるし、自分で思いついた企画を実現させたいと、あまり思わない。

講座はまさにこの力を使っていて、小説やエッセイを書くという理論化されていない技術や、受講者さんが何ができないかを分析して、できるようになるためのワークを考えてそこに落とし込む。

写真遊びをしていたときも、カメラマンの作りたい世界に溶け込むことは得意だけど、わたしとして撮られるのは苦手だった。今でもプロフィール写真は苦手。

弱みばかり見えてくるのは、ないものねだりなんだろうな。もっとこう、アーティストっぽい感性と、天才っぽい発想で、誰も思いつかなかったことを鮮やかに実現させる人になりたいのに。

「現状を分析して最適解を導き、実現させる力」

これ、小説家にどうやって応用すればいいんでしょうね。これを極めていけばいいのか、逆に、現状を分析せず、最適解を導かず、実現できなくてもいいから、もっと発散させていく経験をしていったほうがいいのか。

それこそ、この力を発揮して自分の最適解を導き出せばいいんだろうなあ。また、ぼちぼち考えます。

最近はメダカを飼い始め、メダカの餌のためのゾウリムシを飼い始め、水槽の中の生態系が気になって仕方がないので顕微鏡を買いました。楽しすぎる。

きれいな形の植物プランクトンたちの間を、ゾウリムシがひょこひょこ横切っていく様子が何ともかわいいのです。ここに動画を載せられないのが残念。ツイッターにはときどき投稿しています。

水槽の中の微生物たち

連載小説「ちょうどよいふたり」noteに最新話アップしました。よかったらどうぞ。



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