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自分を変えたければ外堀を埋めればよいのかも

締切に追われながら、合間にこの本を読んでいる。

いつも「時間がない」あなたに

副題が「欠乏の行動経済学」。貧困はお金の欠乏。忙しくてスケジュールがいっぱいな人は時間の欠乏。何かが欠乏していると、目の前の危機をやり過ごすのに集中しすぎて、ほかの能力が劣化するよねという話。そして遠い危機のことを考えなくなる「トンネリング効果」を起こす。だから貧困からも忙しさからもいつまでも抜けられない。高い利子でお金を借りたり、時間が経ったら手間が余計にかかるのに仕事を後回しにしたりする。
そしてギリギリでなんとかやっていても、不意に割り込んでくる緊急事態に対応できず、どんどん皺寄せされて行き詰まってしまう。

時間がないのに本を読んでいるのもなんだかなあ…という感じなんだけど、でも、今のわたしに必要なことばかり書いてあって読むのをやめられない。忙しくて時間に追われて目の前のことで精一杯で、なんでいつもこうなっちゃうのだろうと嘆いてばかりの日々をどうにかしたい。

「スラック」が必要だ、と本には書いてあった。slack、辞書を引くと「緩み」とある。スラックがあるから良い仕事ができたり、新しいものが生まれたりするのだと思う。

さっそく応用する。まず、緊急の割り込みは必ずあると想定して、スケジュールをぎりぎりにしないこと。いや、わかってるけど難しい。今まで全然できなかった。でもそれは目の前の締切に追われて欠乏の罠に陥っているからだとわかった。

先のことを考えたくないけど、えいっと勇気を振り絞って、今受けている仕事の執筆時間を書き込んだら、4月末までは埋まってしまった。でも5月からはまだ隙間がある! これをこのまま放っておくと埋まってしまうから、今のうちに休日を確保する。週1日を緑のペンで囲んで「休み」と書いていく。書きながらドキドキした。不安と達成感が同時に湧いて興奮する。ふうう…!!もうこれだけで大革命だ。いくら決意を固めても自分を変えることはできないけど、こうやって外堀を埋めれば、何か変われる気がする。

週1休みが達成できたら、晩御飯の後は仕事をいれない、というのを実行したい。いや、したい、じゃない。しよう。インプットの時間にする。

立ち止まって考える時間は、これから先の長い人生を考えたら、とても価値が高いのではないだろうか。どんなにお金を積んでもかなわないほどの価値がある気がする。

未来のわたしが自分の望む通りに楽しく生きるために必要な指針。それはお金では買えない。わたしがわたし自身の知恵で自分にぴったり合うものを創造するしかない。それを行うためには立ち止まって考える十分な時間が必要だし、考えている時間は本当に自分のために生きている感じがする。

週1の休みがある未来を楽しみにして、そしてその休みによって新しい何かが開花するかもしれないことを期待して、次々押し寄せる目の前の締切を何とか乗り切ります。

写真は植木鉢から勝手に生えてきた草。カタバミだって。冬なのに元気。

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京都在住の小説家です。医学博士(京都大学)です。理系ライターもやっています。 お仕事や活動履歴などはHPにあります。 https://kanchikuizumi.amebaownd.com/