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神様に会いにいく Vol.22 ふたたびスサノオ尊(八坂神社)

※この記事は2017年2月に書きました。

京都の町の中心を東西に横切る四条通。地下鉄駅のある四条烏丸はオフィス街で、そこから東に歩いていくとショッピングする人たちでにぎやかな河原町、さらに東に向かうと鴨川が見えてくる。

鴨川を渡ると雰囲気ががらりと変わる。祇園だ。祇園は舞妓さんがいる花街や、歌舞伎の劇場である南座、石畳の小道など京都らしくて観光客に大人気の町。

祇園四条の入り口には、こんな石碑があった。

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もうここから八坂神社へのお参りは始まっているのです。

今回は八坂神社にやってきました。

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顔が半分なのは、可愛く写るための自撮りテクニックというわけではなく、知らない人の顔が写ってしまったのでトリミングしたからです。いや、まあ、テクニックでもありますが。

平日の昼間でこの賑わい。階段に上って記念撮影する人は一瞬たりとも途切れない。うまく自撮りするのも一苦労。

門をくぐると、屋台が出迎えてくれます。

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お祭りみたいで楽しい。特に何か行事があるわけでもないけれど、いつも屋台がある気がする。それだけ常に人でにぎわっているのだろう。

八坂神社は大きな神社なので、境内には摂社や末社がたくさんある。今回訪れた目的はその末社のひとつ大国主社なのですが、それは次回に語るとして、まずは本殿にお参りです。

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ここに祀られているのは、

中御座:素戔嗚尊 (すさのおのみこと)
東御座:櫛稲田姫命 (くしなだひめのみこと)
西御座:八柱御子神 (やはしらのみこがみ)

この連載で最初に会いにいったのが岡崎神社のスサノオ尊とクシナダヒメ命(vol.2)だったので、ひさしぶりの再会。
スサノオ様! あれからいろんな神様に会ってきましたよ! 
スサノオ様のうわさ話もたくさん聞きましたよ!

八柱御子神はスサノオの8柱の子たちのこと。vol.19の大歳大神のところでちらりと触れましたが、スサノオには2柱の妻がいます。ヤマタノオロチから助け出したクシナダヒメと、大山祇神の娘・カムオオイチヒメ。

大山祇(オオヤマツミ)という名前でハッと気づいた人は偉い。vol.12の梅宮大社の回で会いにいった神様です。コノハナサクヤヒメとイワナガヒメの父であり、お酒を発明した豪快な神様です。

さらにオオヤマツミ様はクシナダヒメの祖父でもあります。

つまりスサノオはオオヤマツミの孫娘(クシナダヒメ)と娘(カムオオイチヒメ)をめとったわけであります。

ううむ…。神様だもんね。年齢とか関係ないよね。話を続けましょう。

スサノオとクシナダヒメの子が
八島篠見神、五十猛神、大屋比売神、抓津比売神、大屋毘古神、須勢理毘売命。

ここで紹介しておきたい神が2柱いらっしゃいます。
1柱目。八島篠見神(やしまじぬみのかみ)はオオヤマツミの娘・コノハナチルヒメと結婚します。

また登場したオオヤマツミ様であります。いったい、娘が何柱いらっしゃるのか。そして、どれだけもてるのか。それとも嫁に行かせる名人なのか。藤原氏みたいだ。イワナガヒメも美人な妹の結婚と一緒にまとめたりせず、ちゃんとふさわしい相手を探してあげればよかったのに…。

ちなみに八島篠見はオオヤマツミのひ孫にあたるわけで、そのひ孫がオオヤマツミの娘と結婚したということになりますが・・・

やっぱり神に年齢は関係ない。近親婚とかも関係ない。

とりあえず、この八島篠見の子の5代あと(スサノオから見て6代あと)に、大国主命が生まれたことだけぼんやり覚えておいてください。大国主様には次回会いに行きます。

で、紹介したい神様2柱目は、須勢理毘売命(すせりびめのみこと)です。彼女は大国主命と結婚します。

つまり、スサノオの娘と、スサノオの六代後の子孫が結婚することになりますが…。みなさん、もうここまで来たら慣れてきましたよね。もう気にしませんよね! というか、もう何が何だかわからないよね!

スサノオに結婚を許してもらうために苦労する大国主のエピソードは結構有名です。毒蛇のいる部屋に放り込まれますからね。スサノオ様、パパになっても心が狭いよ。そして相変わらずやることがえげつない。

そして、スサノオのもう1柱の妻、カムオオイチヒメとの子が

大年神、宇迦之御魂神 です。

大年神はvol.19でちらりと紹介した穀物の神様。宇迦之御魂神はお稲荷さんとして広く信仰されています。

…ああ、スサノオ関係のお話をたどり始めると盛りだくさんになってしまう。大国主も負けず劣らず、盛りだくさんのエピソードがあるので、それは次回に語ります。

本殿の横にある大神宮社にはスサノオのお姉さん・アマテラス様が祀られていました。

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鳥居が真新しすぎて、神社という感じがしなくて、二度見してしまった。平成28年10月に修復を終えたのだそうです。まさに、修繕したて。ぴかぴかです。なんとなく古く朽ちているほうが霊験あらたかな気がしてしまうのだけれども、神道では社を新しくすることで神の生命力もよみがえると考えられているのだそうです。

「ぴかぴかで気持ちいいわ~」
なんていうアマテラス様の声が聞こえてきそう。
そしてその横の大きな本殿を見ていたら、

「姉ちゃん!俺のおかげ!俺のおかげ!見て、このたくさんの参拝者!すげーだろ!」

恩を着せようとするスサノオのはしゃぎ気味の声も聞こえてくる。

「こんなことくらいじゃ、全然埋め合わされないんだからね!」

と言いながら、まんざらでもない笑顔を浮かべるアマテラス様。やっぱり姉というものは弟には弱いのです。

…以上、脳内妄想をお届けしました。

次回は、八坂神社の境内にある大国主神社を訪ねます。縁結びの神様ですよ。お楽しみに。

八坂神社(やさかじんじゃ)公式HP
京都市東山区祇園町北側625番地 
TEL:075-561-6155 FAX:075-531-1126
・京阪祇園四条駅より徒歩で約5分
・阪急河原町駅より徒歩で約8分
・JR京都駅より市バス206番祇園下車すぐ
・JR京都駅より車で約15分(駐車可能台数 約40台 料金 1時間600円)


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京都在住の小説家です。医学博士(京都大学)です。理系ライターもやっています。 お仕事や活動履歴などはHPにあります。 https://kanchikuizumi.amebaownd.com/

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古事記の神様の物語をひもときながら、京都の神社をめぐるエッセイです。※2016年から約1年間ウェブマガジンKosmagで連載していたエッセイの再掲載です。

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