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神様に会いにいく Vol.17 スサノオ命の娘神たち(宗像神社)

※この記事は2017年1月に書かれたものです。

vol.14とvol.16では、アマテラスとスサノオの姉弟対決で生まれたアメノオシホミミを紹介しました。このとき、アマテラスのほうには息子神が五柱、スサノオには娘神三柱が誕生したわけですが、今回はスサノオの娘神たちに会いにいってきます。

スサノオの娘神たちは、

多紀理毘売命(タキリビメのみこと)
市寸島比売命(イチキシマヒメのみこと)
多岐都比売命(タギツヒメのみこと)

の三姉妹です。

彼女たちを祀る神社の総本山は玄界灘に面した福岡県宗像市の宗像(むなかた)大社なのです。なぜその場所なのかというと、アマテラスが、三姉妹たちに、玄界灘に降臨してそこを守りなさいと言いつけ、彼女たちが玄界灘に降臨したからなのです。

玄界灘は福岡県の北東の海。朝鮮半島や中国とつながっていて、ここを守ることが国のために重要だったわけで、宗像三女神はかなり重要な任務を担っていたわけです。

しかし、スサノオの娘たちは素直にアマテラスの言うこと聞くのね…。やっぱりこちらがアマテラスの子なんじゃないだろうか…。任務放棄する息子たちのほうがスサノオの子なんじゃないか…。アマテラス様、弟に丸めこまれすぎのような気もしますが、それもまた姉の優しさなのかもしれません、

…いや、どうかな。アマテラス様は天然な気がする…。
(姉弟対決のエピソードはvol.14で紹介しています)

宗像と言えば、友人の実家が宗像市にあって、遊びに行ったこともあるのに、そのときは、そんな有名な神社があるとは知らず、全国チェーンのファミレスでご飯食べて帰ってきました。

友人 「宗像って、何もないんだよねえ~。あ、神社があるよ。行く?」
わたし「えー、神社? 別にいいや」

ねえ、友よ…。もっと一生懸命おすすめして? 宗像大社は裏伊勢とも呼ばれ世界遺産候補としても名高い神社なのだそうですよ?

というわけで、京都の宗像神社を紹介します。

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京都市民の憩いの場「京都御苑」。わたしは御所と呼んでおりましたが、御所は旧皇居の建物のことで、周りの公園は「御苑」なんですね。ごえんじゃなくて、ぎょえん。

南の入り口から御苑に入ってすぐのところに、宗像神社があります。

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拝殿と本殿。
この質素で厳かな感じ。やっぱり、アマテラス様っぽい雰囲気だけどなあ。

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795年に藤原冬嗣が桓武天皇の勅命で、皇居を守るために宗像大社の三女神を勧請したのだそうです。

※勧請は、こちらにもおいでませと神様を呼び寄せることです。神様は別の神社に呼んでも減ったり力が弱まったりしないのだそうで。

三姉妹のキャラは神話には記されていない。黙々と任務を遂行する静かな女神たち。わたしもそうありたい…。

境内にはこんな神社もある。

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昭和44年に観光関係業者が相寄り創建。こんなふうに神社が造られることもあるのですねえ! 

祀られている神様は「猿田彦大神」。ニニギ尊が地上に降臨したとき、地上を案内した神様です。なるほど。だから観光神社に?

他にも境内社がいくつか。

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右端の少将井社にはクシイナダヒメ神が祀られています。vol.2で紹介した、ヤマタノオロチに食べられそうになったところをスサノオに助けられて、スサノオと結婚した姫神です。おひさしぶりです。ごぶさたしております。

この宗像三女神は広島の宮島の厳島神社のご祭神でもあるそうで。わたし、広島で育って厳島神社には何度も行ってるのに(学校の遠足とか真冬の雪の中のマラソン大会とか…)、そんなこと知らなかった…と思いながら、御苑内をぶらぶら歩いていたら、ありました。

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厳島神社が。

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この唐破風鳥居は京都三珍鳥居のひとつなのだそうです。そんなこと言われると、ほかの二つも気になってコンプリートしたくなりますね。いずれまた。

以上、御苑の中の三姉妹の神様をご紹介しました。今回、自撮り写真が少ないのは、寒かったからです…! 遭難寸前の顔しか撮れなかった…!

もう少ししたら御苑の梅が咲きますね。お散歩がてら、女神たちに会いにいってみてください。

宗像神社(京都)
京都市上京区京都御苑内9
地下鉄丸太町駅1番出口 徒歩5分
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京都在住の小説家です。医学博士(京都大学)です。理系ライターもやっています。 お仕事や活動履歴などはHPにあります。 https://kanchikuizumi.amebaownd.com/

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古事記の神様の物語をひもときながら、京都の神社をめぐるエッセイです。※2016年から約1年間ウェブマガジンKosmagで連載していたエッセイの再掲載です。

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