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もうとっくに失ってしまったものが、そこにあった

今日の午前は、研究者取材。朝から出かけるという、多くの人が当たり前にしていることが大仕事だ。取材は面白かった。そして撮影のために研究室を見せてもらって、そこで実験をしていた学生さんの、溢れる若さに、うわああってなった。

なんだこの、ぴちぴち、きゃぴきゃぴ、人生楽しくてしょうがない感じの!こんな生き物が研究室にいる光景をわたしは見たことがない!

…と思って「何年生?」って聞いたら「学部3年生」だって。どうりで。理系の学部はだいたい4年生から研究室に所属する。このキラキラ感は、4年生の終わりごろには、もう失われているのだ(※偏見)。就活やら卒論やらですり減るからかな…。そういえばわたしだって、学部3年生の学生実験では、白衣を着たのが嬉しくて、みんなできゃぴきゃぴ記念撮影とかしたよ。

今日は取材から帰ってきて、メールの返信や戻ってきた原稿の直しや請求書の発行や、おもちの飼い主を探すためのあれこれ、などをしていたら、もう22時になっていて、慌てて、この日記を書くために短編をひとつ、読んだ。今日は本の原稿を書けなかった。焦るけれど。明日、がんばろう。

〈本日の小説活動〉
『文学2022』の温又柔さんの短編「永遠年軽」を読んだ。39歳の主人公が若い時の記憶をいろいろ思い出す話。思い出のエピソードを積み重ねながら、国籍と、ジェンダーと、結婚と、いろいろな問題が立体的に自然に立ち上がってくる。面白かった。


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