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【連載エッセイ】神様に会いにいく

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古事記の神様の物語をひもときながら、京都の神社をめぐるエッセイです。※2016年から約1年間ウェブマガジンKosmagで連載していたエッセイの再掲載です。
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2019年10月の記事一覧

【エッセイ】神様に会いにいく
Vol.1
はじめに

【エッセイ】神様に会いにいく Vol.1 はじめに

2016年から約1年間ウェブマガジン「Kossmag,」さんにて連載していたエッセイを許可をいただき再掲載することになりました。古事記の神様の物語を軸に京都のいろいろな神社を紹介していきます。カメラマンも編集者もモデルの同行もなし、ひとりで全部やるエッセイ。自撮りの技とともにお楽しみください。
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1.はじめに

数年来の友人であるK氏が

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神様に会いにいく Vol.2 スサノオノミコト(岡崎神社)

神様に会いにいく Vol.2 スサノオノミコト(岡崎神社)



※この記事は2016年9月に書いたものです。

数ある京都の神社の中で、友達に薦めてよかった神社ナンバー1は、岡崎神社だ。狛犬ならぬ狛ウサギがいるこの神社は、子授け・縁結びのご利益で有名で、子授け祈願をした友達が見事に子を授かり、別の友達は恋人ができ、また、うさぎ好きだからという理由だけで連れていった別の友達も結婚して子が生まれ幸せな日々を送っている。すごい。

ちなみにわたしは、うさぎにちな

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神様に会いにいく Vol.3アマテラス (朝日神明宮)

神様に会いにいく Vol.3アマテラス (朝日神明宮)

日本神話で一番愛らしい神と言えば、太陽神アマテラスオオミカミ(天照大御神)だと思う。神様のくせに天岩戸に隠れてしまう無責任なメンタルがたまらない。そして、外のにぎやかな宴会が気になって戸を開けてしまい、まんまと外に引っ張り出されてしまうエピソードは、抱きしめたいくらい可愛らしい。

まるで、わたしみたいだ。

弟であるスサノオが絡むと、アマテラスの可愛さはさらに倍増する。

姉に会いに来たス

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神様に会いにいく Vol.4 天岩戸 (日向大神宮①)

神様に会いにいく Vol.4 天岩戸 (日向大神宮①)

前回の記事に引き続き、今回もアマテラスさまに会いにいくのです。

日本七神明のうち、二社が京都にあって、そのうちの一社が前回の朝日神明宮。そしてもう一社が日向大神宮。日向大神宮は京都のお伊勢さんと呼ばれるほど、たくさんの神様が祀られている。そしてアマテラスが引きこもった天岩戸を祀る神社まであるらしい。

最寄り駅は地下鉄蹴上駅。美しい紅葉で有名な永観堂や、桜がきれいなインクライン、レンガのアー

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