新卒薬剤師が働くおすすめの会社はどこ?

こんにちは。お松と申します。
普段はドラッグストアの薬剤師をしており、
医療業界の仕組みの説明や薬・健康に関する記事を書いています。
(調剤薬局での勤務経験あり)

自己紹介はこのあたりにして、今回は薬剤師が新卒で働くことを前提とした
各大手の大まかな特徴についてお話したいと思います。

本記事の内容

本記事の内容としては
各大手の収入面の比較
私の経験からのコンサルの紹介

上記内容についてお話したいと思います。

皆様もよく考えることとは思いますが、
結論として薬剤師として働く以上,やってることはだいたい同じです。
そして大手となるとたいていそれも同じです。
理由は大きくなるほど会社の縦の関係が構築されて、統率が取られているからです。
そして会社が大きくなるほどノルマのようなものであったり,
「この時間必要?」みたいな時間が増えてきます。
それはある程度覚悟しておいてください。
ただし,一部そうではない会社も紛れ込んでたりもします。

重要なことですが、
ここは公共の記事となっているので内部事情までは書けません。
ある程度の内部事情を知りたい方は最後に公式ライン貼っておくので
僕にコンサルを依頼してください。
(それか、転職エージェントに話を聞くのもオススメです)
ここで書ける内容としては
,会社の評判を落とさない程度の
募集要領の要約と,
店舗展開等から見たノルマ等です。
そんなに多くのことは書けません

今回比較対象とするのは
関西をメインとする新卒の薬剤師が就職するものということで
それらを前提にして行いました。

比較対象の薬局

比較する対象の薬局は、店舗数で上位に入ったり有名なところを対象として比較しました。
メリットについては筆者が個人的センスでチョイスしてます。
ただし,正直どっこいどっこいです。
言いにくいことに関しては,ぼかしてお伝えしてます

アイングループ

参考(https://ain-recruit.co.jp/specialsite/recruit/require.html)

勤務や教育的なメリット


その他メリット
ブランド(業界で特に有名)

デメリット
敷地内薬局を展開している
かかりつけ薬剤師が多い
手取りがなんとも言えない(個人的な意見です)
ノルマがあるかも(後述)

初任給;
月給250,000円~380,000円(残業手当・通勤手当などは別途支給)
※週40時間勤務の場合

年間休日;
126日(2019年度実績)
※当社規定の1ヶ月変形労働時間制による取得

福利厚生;
借上社宅制度(初期費用全額、毎月の家賃の80%を会社が負担)・契約保養所・アユーラ化粧品社員割引・スポーツジム優待・育児短時間勤務制度・インフルエンザ予防接種補助(本人・家族)・復職制度・従業員持株会・各種祝金/見舞金(結婚、出産、負傷疫病、香典、災害)・永年勤続表彰・退職金(確定給付企業年金)など

教育研修;
新入社員研修・フォローアップ研修・OJTトレーナー研修・リーダー研修・薬局内勉強会・エリア内勉強会・在宅研修・がん治療勉強会・eラーニング・Live Webセミナー・各種学会参加(参加費・交通費・宿泊費全額会社負担)・海外研修(交通費・宿泊費全額会社負担)・病院研修( 大学病院、専門病院など)・研修認定薬剤師取得補助・大学院奨学支援制度(入学金・授業料の80%を会社が負担)・内定者への薬剤師国家試験合格支援 など

https://ain-recruit.co.jp/specialsite/recruit/require.html

筆者の意見要約
就職するとしたら、メリットは教育研修制度大手というブランドの安定感
休日が多い点
です。

また、社宅制度があるために、家賃をそこまで気にしないでも良いというところもメリットです。
(ただし、社宅は新卒採用においてそんなに珍しいわけではない)
年間休日126日について言及すると、
他の数多ある会社と比較しても休日はかなり多い部類です。
H31年厚労省統計によると(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/19/dl/gaiyou01.pdf#page=3)
年間休日130日以上が約2%
120~129日が約27.5%となっています。
つまり会社が10つあったとして、少なくとも3番目以上の休日数になります。
実際には126日とその中でも多めになっているので(正確な分布はわかりませんが)
10つの会社があるなら2番目くらいの休日数となるでしょう。
休みのとりやすさとしては相当なアドバンテージがあります。
※休日数の数え方の目安はhttps://job-medley.com/tips/detail/393/
を参考にしています。
家賃は自己負担2割

気になったのはかかりつけ薬剤師が多いところです。
(1600人以上と記載)
かかりつけ薬剤師は一応推進されてはおりますが、実はミスリード的な部分があり、制度としては必要ありません。かかりつけ薬局で十分です。
(根拠→https://www.pharma-informations.com/kakarituke/)
あまり長々と説明すると本題から外れるので本記事においては割愛しますが
(本当の意味での)
今の業界の流れに合ってるのかは私としては”なんとも言えません。”
というか、ここでは言えないという感じです。
同じ意味で敷地内薬局が展開されていることについても”なんとも言えない”
と表現せざるを得ません。
ただ、企業としての”安定感”に関してはメリットとなるでしょう。

学会発表等の機会も設けられているようですが、これをメリットととるかデメリットと受け取るかについては皆様にお任せいたします。

日本調剤

メリット
研修制度(基本はアインと同様)
社外ジョブチャレンジ制度
奨学金返済制度(上限あり)
家賃補助制度(計算上はア○ンより少し多めになりそう)
年間休日121日
家賃補助

筆者の意見要約
記載通りだと家賃はほぼかからず、給料はそれなりにありそうです。
ただし、給与が頭打ちになりそうです。
就職当初は周りより高いですが平の社員で続けている場合はどうかなといったところです。
役職さえついてしまえばという可能性もありますが、つけるかどうかですね。
あと、個人的に気になるのはかかりつけ薬剤師の人数が気になります。

2年前の16年度改定直後の4月、日本調剤の薬局における調剤基本料1、2、3の算定割合は、それぞれ70%、7%、23%だった。だが、かかりつけ薬剤師指導料などを薬剤師1人当たり月100回以上算定すると、低い基本料から基本料1に“復活”する「特例除外」の薬局などを増やして、基本料1の薬局は全店の85%にまで増加した。ところが、18年度改定では、特例除外は廃止となり、その影響を真正面から受けたといえる

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201805/555993.html

それなりにはかかりつけ薬剤師の業務がありそうですね。
また、大手ブランドとしての安定性はかなり強いです。
そして敷地内薬局も展開しています。(褒めているわけではないです)
また、調剤薬局でありながらも後発品製造も行っていて、トップの人の頭が本当に良いというのは感じますね。安定感があるという意味です。
まとめると、「長く務める覚悟があるなら」この会社を選択肢に入れても良いと思います。
家賃については,実質自己負担は1万円以内におさまるはずです。


給与
エリア勤務(自宅通勤)
250,000〜310,000円
エリア勤務(エリア指定)
250,000〜310,000円
全国勤務
270,000〜330,000円
全国勤務手当毎月2万円を含む
奨学金返済サポート
270,000〜380,000円
奨学金返済補助手当毎月最大7万円を含む
社宅制度
エリア指定勤務
自己負担30%
家賃自己負担分に対する住宅補助
(上限2万円/毎月支給)
全国勤務
自己負担20%
家賃自己負担分に対する住宅補助
(上限4万円/毎月支給)
奨学金返済サポート
自己負担20%
家賃自己負担分に対する住宅補助
(上限4万円/毎月支給)
奨学金返済サポートコースについて
奨学金返済補助手当は1人あたり3年で最大252万円(毎月最大7万円)
=奨学金借入金総額を36分割した額と7万円を比較し、いずれか少ない額を支給
在学中に奨学金を借入しており追加試験に合格した方が対象
借入金の最少金額は72万円を想定しています。

社宅利用に伴う補助
家電購入補助最大8万円
借上社宅入居時の引っ越し代全額補助*
敷金・礼金など入居にかかる初期費用会社負担
* 一人暮らしの住居から、実家等に荷物を戻す際の引っ越し代は自己負担です。

年間休日121日(週休2日、祝日、年末年始)
※2021年度
+夏季休暇2日+有給休暇(初年度10日、うち5日取得必須)
その他休暇:特別休暇、慶弔休暇、産前産後休暇、育児休業、介護休業、介護休暇、子の看護休暇、裁判員休暇

福利厚生
従業員持株会、退職金制度(確定拠出年金)、財形貯蓄、社内預金、団体定期生命保険、定期健康診断、薬品使用料支給制度、OTC社員割引制度、慶弔見舞金、インフルエンザ予防接種補助、長期収入ガード(GLTD)、ゴールドカード入会優待、保養施設、リロクラブ社「福利厚生倶楽部」、会員制リゾート施設、白衣(通常・マタニティ用)貸与、接遇(CS)表彰制度、産前産後・育児休業中のフォロー資料提供、育児短時間勤務制度、ベビーシッターサービス、月極育児補助金、認可外保育園優先入園枠確保 ほか

https://www.nicho.co.jp/shinsotsu/recruit#recruit01

クオール薬局

メリット
休みが多い
給与は普通

初任給
≪全国コース≫321,000円~381,000円
≪広域コース≫281,000円~341,000円
≪地域限定コース≫261,000円~321,000円
※時間外手当・通勤手当等は別途支給

休日
年間休日125日(2019年実績)、有給休暇(初年度13日)、
年末年始休暇、慶弔休暇、特別休暇 ほか

福利厚生
カフェテリアプラン(ライフスタイルに合わせ、5つのプランから選べる福利厚生制度)、各種社会保険、退職金制度(401K<確定拠出年金>、前払い退職金の選択制)、借上社宅制度(全国コース・広域コース選択者・地域医療研修者)、赴任支度金、帰宅旅費(単身赴任者月1回、独身者年2回※実費全額支給)、従業員持株会制度、法人契約保養施設、EAP(Employee Assistance Program:従業員メンタルヘルスケアプログラム)、産業医・健康管理室(保健師)による健康チェック、社員割引(一般用医薬品等が3割引で購入可能)、メディカルナレッジ補助(認定薬剤師取得・更新)、GLTD(団体長期障害所得補償保険※2020年度から新規導入)ほか

https://qol-recruit.jp/fresh_pharmacist/21/recruit/guideline


筆者の意見要約
まず,有給発生時の日数が13日からスタートです(これはでかい)
福利厚生については、家賃補助が自己負担約1割です。
その他の福利厚生についてはそんなに輝くものは感じませんでした。
あってもなくてもそんなに変わらないかなと。

ただ、私が気になったのは,とあるニュースです。

これに関してはググってください。私からは書けませんので,
ちゃんと調べたら出てきます。
一度ニュースにもなったことがあるので、ノルマのようなものがあるのかなあと思いました。
ただ、そういったことがあるからこそ,コンプライアンス遵守のようなものは強化されているとも考えられますのでそのあたりは皆様にご判断をおまかせします。

なの花薬局


給与
自宅勤務;256,000円
全国勤務;356,000円(エリア希望者は306,000円)

家賃補助
自宅通勤;25000円
エリア希望;50,000円
全国勤務:70,000円

休日・休暇
週休2日制、祝日(応需先医療機関に準ずる)、年末年始休暇(5日間)、夏季特別休暇(3日間)、年次有給休暇(初年度10日)、
保存有給休暇(傷病または介護に利用・最大30日)、慶弔休暇、産前・産後休暇、育児休暇、
通院休暇(妊娠中の女性または出産後1年を経過しない女性)、介護休暇、医療貢献特別休暇、スポーツ文化活動特別休暇、
永年勤続特別休暇

福利厚生
退職金制度、従業員持株会、育児短時間勤務制度、借上社宅制度(広域勤務のみ)、研修保養施設、永年勤続表彰、
選択型福利厚生サービス、社内サークル制度、団体総合生活保険制度、インフルエンザ予防接種補助

https://www.nanohana-ph.jp/recruit/information/

筆者の意見要約
特に尖ったところがないという印象を受けました。
今まで挙げたところと異なるのは、基本給が載っているという点です。
基本給は20,6000ですので、そこからボーナスの計算がされるはずです。
勘違いしないで頂きたいのが、他のところは役職手当がいくらなのか不明なので、もっと基本給が低い可能性はあります。

調剤薬局まとめ

初任給(地域勤務で計算,値は中央値で計算)
クオール;291,000円
アイン;290,000円
日本調剤;280,000円
なの花;256,000円

初任給(全国エリアで比較,値は中央値で比較)
なの花;356,000円
クオール;351,000円
日本調剤;325,000円
アイン;320,000円

年間休日
アイン;126日
クオール;125日
なの花薬局;125程度(推測)
日本調剤;121日

となります。

ドラッグストア編

正直ドラッグストアは特に店舗ガチャの割合が大きいです。
基本的には家賃補助や年間休日,給与で決めたほうが良いでしょう

ウエルシアホールディングス

1ヶ月単位変形労働時間制
(年間所定労働時間:1992時間、月間平均労働時間:166時間)
※1日4~15時間の1時間単位、繁閑に応じて設定
年間休日
年間116日
※1日平均8時間勤務の場合、月間休日8~10日
年次有給休暇(初年度10日、最高年間20日付与)、慶弔休暇 他
初任給【基本給】 355,000円

役職手当、通勤手当(当社規程により上限100,000円/月)、時間外・休日・深夜勤務手当、赴任手当 等

従業員持株会、退職金制度(一時金・確定拠出年金)、長期障害所得補償制度(LTD制度)、グループ保険・医療保険、健康診断、従業員割引制度、ユニオン助成金制度、社宅制度、産前・産後休業成制度(産前6週・産後8週)、育児休業制度(子が3歳になるまで)、介護休暇、育児時短勤務制度(子が中学1年生になる4月まで)、労働組合有

基礎研修(新入社員研修、フォローアップ研修)、階層別研修(役職研修、キャリアアップ研修)、
資格取得研修(登録販売者)、専門研修、eラーニング 等

https://www.welcia-yakkyoku.co.jp/recruit_new_graduate/recruitment/requirements_yakuzaishi.html

1ヶ月単位変形労働時間制ということは,日や週によって働いている総時間は違うということですね。
また、年間休日116日ということは、祝日出勤がちょいちょいあるというイメージです。
家賃補助もそれなりの額が出ます。
基本給が355,000円ということは,薬剤師手当が付けばもう少し高くなるかもしれません。

スギ薬局

【総合薬剤師】318,000円(薬剤師手当等含む)*6年制
【調剤薬剤師】293,000円(薬剤師手当等含む)*6年制

【総合薬剤師】8時間を基本として、4時間以上12時間以内の範囲で勤務計画にて定める
【調剤薬剤師】9時~19時までの間で8時間を基本として、4時間以上9時間以内の範囲で勤務計画にて定める


手当
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、資格手当(薬剤師手当)、時間外手当、子ども手当、赴任手当、特別休暇など各種休暇 産休育休制度、介護休暇、短時間勤務制度、退職金制度、社員割引制度、従業員持株会、勤務地限定制度、社宅制度

https://www.sugi-recruit.jp/employment/recruitment/newp_guide.html

総合は土日祝出勤,出勤する時間はどこにでも入れられるという感じで
調剤は土日祝休みの〜19時までがメインということですね。
店舗によりますが、調剤をメインとしたい方向けです。

正直、ドラッグストアはこれからの時代の流れに沿っているので
オススメではあります。
ドラッグストアに就職するとなんだかんだ調剤をすることにはなりますので、勉強にならないことはないです。

大まかな比較はしましたが、調剤薬局内ではそれぞれ似てきますし
ドラッグストア内ではそれぞれ似てきます。

私が個人的にオススメの会社を私なりにお伝えしても良いですが、
まずは紹介会社に登録することをおすすめします。

「ここだけはやめとけ」の会社を知りたい方は
詳しくはこちら→https://www.pharma-informations.com/yakuzaisi-tensyoku/








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