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#クローズアップ現代プラス『ピーター2.0 サイボーグとして生きる』

2021年11月24日(水)のクロ現プラスは、難病のALS患者であり、ロボット工学博士のピーター・スコット-モーガン博士のお話でした。

今回は、ものすごく濃い30分!!

なぜかというと、今後の世界の在り方を変える可能性がある『人間とテクノロジーとの物理的融合の話』だったからです。

この方は、2017年にALSの診断を受けます。その際の余命宣告は2年。通常ならば相当なショックなはず。漫画「宇宙兄弟でも尊敬する科学者の先生がなっておりました。兄弟で趣味のピアノを弾いてもらうために力がなくても弾けるキーボードをプレゼントしていたシーンは泣きそうになりました。

この意識は最後まであるのに、筋肉が動かなくなるという病気。なんで神様は我々にこんな試練を与えるのだろうと本気で感じる病気です😭

しかし、ピーター博士は、これを前向きにとらえ、自分がこの先どうなるかをパートナーであるフランシスさんと考えます。

元々、イギリスでロボット工学の第一号として活躍なさっていたピーター博士。すでに1984年には人間とAIの共存を考えた本も出版されています。そして考えた結果、

「最先端のテクノロジーを肉体に導入すれば、難病を克服する道を開けるのではないか」

これはどういう事かなと番組みていましたら、なんと自分の体をまだ機能しているけれど、いずれ動かなくなることを見越して先に手術をしてロボット化する。たとえば、食物摂取と排泄を機械で行うための手術を行っておけば、機能しなくなった後でも問題なく生活できます。この様にどんどん改造していくことを決意されました。

さらに顔も3Dスキャンし、さまざまな声も予め録音。それをAIに入れて顔の表情が失っても、たとえ声が出なくなっても、AIで出来た新たな自分が代わりにしゃべってくれるようにしました。その結果、機械が代わりに話すので、一緒に翻訳システムを通せば、英語に関係なく日本語も話せるようになります。実際に番組では日本語でインタビューに答えていました。まさに未来の人類の姿を見ました。実際の映像をNHKがすべて公開していました。本当にスゴイ!!

また、このプロジェクトでピーター博士は財団を立ち上げます。その名も「スコット- モーガン財団」。これは、ピーター博士が今までに行っている人とテクノロジーの技術を他の方も自由に使えるようにするためを目的に設立されました。これに、多くのインテルやレノボなど世界的な企業が参加しています。難病や、老化(目の病気、筋力の衰えなどを含む)、そして認知症までもカバーして、これらもテクノロジーで克服できないかと考えられています。

普通に生きていればあきらめなかったものも、もしかしたら、ピーター博士の技術を使えば希望が見えるかもしれないと感じました。

自分の話になりますが、私はヘルニアが悪化して腰椎の調子が悪く、おそらく足首の痺れや麻痺を取り除くことが難しそうです。ですが、もしテクノロジーが進化してくれれば、足を動かさなくても気にせず世界中を動けるようになる気がします。ARやVRを用いれば、今でも容易にできるかもしれません。その時は、躊躇なく、ピーター博士が残してくださる技術をお借りすると思います!

現在、ピーター博士は、自分の肉体が止まり人間として死を迎えたと時のために、パートナーのフランシスさんと一緒に自分の脳とAIの融合させるという常識破りな計画を考えられています。

肉体の死を乗り越えた時こそ、真のピーター2.0になれると話されています。肉体の死は大した問題ではなく、生物とAIの違いは些細なことだと答えております。この言葉に、私は感動して泣きそうになりました。

ゲストで呼ばれた東大教授の稲見昌彦さんが「AIのピーターさんを愛せますか?」という質問に対してフランシスさんが「もちろん愛せます。私はこの先もすごく楽しみなんです」と二人でとても楽しそうに話せていたことが印象的でした。

このようなお話をするとピーター博士に大変失礼かと思いますが、ピーター博士は、このためにロボット工学を人生をかけて勉強され、最終的に人類の分岐点を自分で体現し、我々に残してくださっているのかと思いました。終始感動しまくりです。

しかし、ピーター博士の冒険は現在進行形で続いております。博士もテクノロジーが進化していけば私はさらに快適に生活ができる、すでに寝ながら食事をとったりと通常の人間では出来ない事ができると話されています。

ピーター博士は、自伝も多く書かれていますが、未来について本にまとめてくださっております。

NEO HUMAN
現実逃避でなく、自分取り戻すためにVRを使おうという話です。私もその考えに賛同です。VRを駆使すれば宇宙にだって行けます。

この本は、ひろゆき氏も絶賛しており、やはり自分が老いたら、博士のテクノロジーの恩恵を受けたいと出版元の東洋経済新報社のインタビューに答えていました。こちらも記事も面白かったです。

最近は、どうしてもウイルスの話になったり暗いニュースが多めでしたが、久々にクローズアップ現代プラスらしい硬派な話であり、未来への希望が持てる番組でした。ぜひ、続きを作ってほしいです。

そして、番組中のこのインタビューの博士の答えが大好きです。

「この宇宙のどんな問題も解決できると確信しています。賢明で勇気があり、最高にクールなテクノロジーがあれば。私の人生をかけた実験です」

本当に希望がある。もう希望でしかない。
ピーター・スコット-モーガン博士。ありがとうございました。

Thankyou for Dr Peter B Scott-Morgan!


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