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子どもは神様の贈り物、年寄りは芸術の賜物

これはデンマークに伝わる言葉なのだそうです。

素敵な考え方だなと感じます。

こちらの本を図書館で借りて読んで、デンマークの子育てや教育に興味を持ちました。

そして、図書館でデンマークの子育てに関する本を借りて読みました。

率直に感じたことは

「人が資源」という考え方が素晴らしい


デンマークの「子どもは神様の贈り物、年寄りは芸術の賜物」という言葉ですが、子どもと高齢者を大切にしていることを物語っており、やがては大人となり社会の担い手となる幼子は、大事な社会の資源なのだそうです。


だからデンマーク社会の「人育ち」が、経済的にも生活的にも世界のトップ水準にあるのだと思います。

デンマーク人の子どもに対する考えは「子ども時代は子どもらしく」に徹底しているのだそうです。

デンマークの保育園では、全員でいっせいに何かをする、という場面もなく、ましてやカリキュラムなどは考えもおよばず、「子ども時代は、子どもらしく」たっぷり遊んで、遊びを通してものごとを悟り、覚えていくプロセスを重んじているそうです。

この国の基本的保育目的の中でデンマーク人が最も大事にしていることは、遊びや体験を通して子どもの「個人的な発達」を促し、それによって自尊心や自己決定力を養うこと。

あくまでも「個」を尊重しているのですね。

例えば昼食の場面。

子どもたちが食品を自分で選べるように工夫されています。自分で選ぶのは、いいのですが、とったものは責任をもって食べることも大事です。「自分の選ぶものは自分の食べられる量で」ということが自然に身についていきます。ここでもすでに自己決定と自己管理の道筋が感じられます。こんな日常の光景でも、自分の決定に対して責任をもつという大事な関係を身につけていくのでしょう。

これは以前読んだ「10年後の仕事図鑑」にも同じようなことが書いてありました。


デンマークの人々の満足度は、「自分の人生を自分で決定すること」にあり、常に「自分らしい人生を築く」ことを真剣に考えています。この国民性の根源は、「自立」した人間像にあり、「個」を尊重することに始まりがあります。


デンマークの子どもたちは、幼い頃から「個」が育まれ、体験を通して自分の「限界と可能性」を身につけていき、やがては生きる姿勢と進路において「自己決定」「自己管理」ができる自立した若者に育っていきます。

例えば、高校で教育を受ける目的が、日本とデンマークでは違うようです。

日本の中学校の生徒は、その後の進路として高等学校に進学するのが一般的で、悩みはどこの高等学校に入るかにつきます。デンマークの生徒は、同じ時期に自分はどのような職業につき、どういう人生を送りたいのか、違った意味で難しい選択をしなくてはなりません。
デンマークの場合、社会は多種多様な職業で構成され、それを支える「人材」は、「かけがえのないデンマークの資源」と考えられています。そして教育は、将来彼らが何らかの労働市場の担い手となることを前提としているので、教育を受ける意味がより現実的で、生徒一人ひとりの人生の目標も明確になります。
日本の教育とデンマークの教育を概観してみると、「他人と競争するしくみの日本」「自分との競争で自らを発展させるしくみのデンマーク」の違いがあるように思えます。デンマークの教育の位置づけは「生きるため」です。そして、教育は社会が求める“人資源”と密接な関係にあり、自分で物事が判断できる「自立した人間像」づくりを明確な目標としています。

う~ん。

息子には日本以外で教育を受けさせてみたい。

特に、高校。

でも、自己決定はわたしではなく彼。

日本では、まだ、子どもの進学する学校、大学、そして結婚に至るまで親が関与する、または、影響をおよぼす風潮が少なからず残っています。

こういう親にならないように気をつけよう。

自立した人間を育てよう。

「生きるため」


この本を読んで、わたしが息子に施したい教育。

・子ども期に子どもとして生活させる
・自分の決定に対して責任をもたせる
・他人と比較する姿勢より、自分を信じる姿勢
・子どもの可能性を信じて、そばでじっと見守る
・自分の将来の進む道を自分で考え、決断する力を養う
・彼自身の自己発達のため、また彼自身の目的のための勉強をさせる


オススメです。


それでは、またお会いしましょう。

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