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インフルエンザワクチン接種の開始時期について

厚生労働省は、「季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い」として、定期接種対象者(65歳以上)の接種を10月1日から行い、それ以外の人は10月26日まで接種を待つよう発表しました。

過去5年で最大量のワクチンを供給予定の中で、より必要とされている方に確実に届くようにという主旨で、とのことでした。

しかし自分のクリニックでは厚生労働省の意図を汲みつつ、例年通りこの10月1日から、65歳以上の方も、それ以外の方も予防接種を開始する予定です。

これまで、効果持続期間を考慮して、10月初旬からの接種を積極的には勧めず、10月後半からの接種を勧めてきました。
しかしそれぞれの事情で10月初旬の接種を希望される方もいて、そうした希望にもこたえて接種を行ってきました。

こうした例年の動向を踏まえて、各医療機関はワクチンを発注しています。
今年は昨年並みかそれ以上の十分な数を確保できており、薬品卸会社からはスケジュールも例年通り滞りないと聞いています。

ところで、例年11月はフル稼働となり、予防接種できる数は頭打ちになるため、10月に制限しても、それを11月に振り分けることは困難です。今年は区の健診の開始が遅れたため、11月は健診で忙しくなっており余力はありません。
そして12月は目に見えて接種希望者が減ります。

そのため10月に接種を控えると、予定していたワクチンを打ちきれなくなる恐れがあります。

当院のインフルエンザワクチンは数年前からネット予約になりましたが、65歳以上の公費対象者には、開院以来ずっと予約なしで接種しています。
ご高齢の方々は、いつもの通院のついでに接種していく方も多く、ワクチンがないからといって改めて来て頂くことが困難な事もあります。
そのため、2017年の深刻なワクチン不足の時も、高齢者のワクチンだけは確保して切らさないようにしました。当時多くの医療機関がそうしたと思います。

このように、これまで一貫して高齢者への優先接種を心がけてきました。
10月1日から一般の方のワクチン接種を開始したとしても、高齢者への配慮をしていないわけではないことをご理解頂きたいと思います。

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とよす内科クリニック院長|埼玉県浦和市出身|山形大学|クリニックを開院して色々な経験をしました。特に悩まされ続けたのは電子カルテでした。今ではその失敗談も笑って話せるようになりました。
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