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GMOペパボの決算から、次期決算に向けての戦略を立ててみる。

お疲れ様です。カナメです。

GMOペパボの3Q決算が発表されましたね。

次期4Q決算に関して、想像できるストーリーについても書いていきますので、是非ご覧下さい。


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こちらかぶたんから引用した、3ヶ月決算の実績推移です。

今回の決算は前回の2Qから比べたQonQが全体的に低下しており、チャートの反応も上に下にと、評価の方向性が割れました。

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※5分足:決算翌日は朝から大きく落とし5160円を付けた後、翌々日は大きく上げ、6030円で引けました。

それでは、まず決算説明資料を読んでいきましょう。

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堂々1ページ目から、20%以上の売上成長を目指すと言い切っているところに非常に好感が持てますね。言うだけは簡単、実現に向けたGMOペパボの戦略も見ていきましょう。


◆特需の落ち込みが現れたハンドメイド事業

値動きが大きく乱れる要因になった理由はおそらくここにあるでしょう。

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先ほどお見せしたQonQでの営利の減少ですね。


POINT:グロース株のQonQでの営利減は、株価が下に反応することは多いが、ファンダメンタル的に実際には大きな問題が無い場合、下からファンダメンタル勢が買い叩いてくる場合があります。


さて、今回の営利減少の原因は一体なんでしょうか。結論から言うと、「コロナ特需が落ち着いた」為です。

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最も営利減少の原因となったのはハンドメイド事業です。GMOペパボといえばハンドメイドのフリマサイトminneを運営していることで有名ですが、コロナ巣ごもりによるハンドメイドの売り案件が、巣ごもりが徐々に解放されていく中で減少したということでしょう。

但し、これ自体は元々特需になるであろうことは分かっていましたし、これ以外の要素が堅調なら、私はそれほど問題無いと感じます。(資料自体にもminnneのDL数、ユーザー数は堅調に推移しており、長期的には右肩上がりの成長をしていくと想像できます。)


◆一方でEC支援事業は

一方で、ハンドメイド事業に対しもう一つのセグメントであるEC支援事業は非常に好調な印象です。特にSUZURIというオリジナルアイテム制作支援サイトが非常に伸びています。

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↑販売力が大手ほどはない個人が、個人の営業活動拠点としてTシャツやスマホケースを販売できるサイトです。

ここに関しては3Q売上が2Q売上を大きく上回っており、反面、売上増の為に広告宣伝費に力を入れた影響で営利は減少していますが、やはり特にSUZURIの強さには目を見張るものがあります。こちらは売上や営利への寄与度が高いため、こちらが3Qで落ちていないことは非常に高く評価できます。

また、GMOペパボではEC関連サービスの成長を意識し、売上高の安定的な20%増を目指すことを掲げているようです。

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↑エムスリーでも見ているかのような右肩上がりです(笑)もしこれを本当に実現できるのなら、今の時価総額は「超割安」になります。


◆安定した売上と営利のホスティング事業

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一方でサーバーの貸し出しなどを行うホスティング事業は基本的にヨコヨコになっています。この事業には過度な成長を期待することは出来ませんが、安定した収入源として考えることが出来ると思います。




◆GMOペパボは積極投資を告知している!

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