見出し画像

#草花日記 01|ヤナギ

草花が好きだ。
この6年ほど花木が多い部屋で暮らしているので、気がついたこと、知ったことをメモがわりにゆるっと書き綴ることにしました。

特に専門的なことは書きません。部屋や身の回りで見つけた小さな変化を中心に。


アカメヤナギ

今回は、「ヤナギって生命力がモンスター級だよな〜」と思ったので、ちょこっと観察記録を。

実は、数週間前にお稽古(いけばなを習っている)で使った花材のひとつだった「アカメヤナギ」を花瓶にさしていた。しなやかに弧を描き、真っ赤でエビのひげみたいな姿をしたこのアカメヤナギは、花瓶にさされて数日、節々から小さく薄緑の葉をのぞかせ始めた。

画像1

「そういえば、以前にネコメヤナギとか、他のヤナギでも同じようなことがあったなあ・・・」と振り返りつつ、花瓶の中の水中をのぞいてみたところ、案の定、真っ白な根っこがにょきにょき生えている。

画像2

ヤナギはとにかく強い。

切り花として幹から切り離されたとしても、その枝からまたぐんぐんと根を張り、新たな芽を出してその成長をやめない。

土に挿し木をすれば、あっという間らしいということはいけばなの師から聞いたことがあったが、土に刺さずとも小さな花瓶でも十分。

「生きる意思」が明確にみてとれるアカメヤナギの力強い生き様は、みてるとなんか元気をくれる気がした。


ヤナギの種類は驚くほどたくさんあるらしい。

世界に約350種あり、主に北半球に分布しているそうだ。

空海なんかがいた時代の中国・長安では、旅立つ人に柳の枝を折って手渡し送る習慣があったとも言われている。柳を環(わ)にした形で「無事に還って来る」という意味を込めて渡すこともあったらしい。旅立つときの幸運を祈るげん担ぎの風習ってなんだか素敵だな、また現代でも今風に復活したりしたらなんだかいいなあ、と思ってみたりもした。

そのほかには、解熱鎮痛薬として古くから用いられてきた歴史もあるそうだ。日本でも枝が歯痛止めや爪楊枝の材料として用いられていたという。

また、ヤナギといえば、しだれ柳を思い浮かべる人も多いと思うが、しだれ柳はなにかと川や池の周りに植えられているイメージがあるはず。これは水害防止対策を目的としているらしい。

ヤナギが湿潤を好み、強靭なしかもよく張った根を持つこと、また倒れて埋没しても再び発芽してくる逞しい生命力に注目して選ばれているそうだ。

ほらやっぱり、ヤナギってたくましいのよね。と納得してWikipediaを開いたブラウザをそっと閉じた。

この辺の知識はWikipedia先生から。Wikipedia先生、いつもありがとうございます。


\ありがとうございます!/ いただいたご厚意は、新しいチャレンジに役立てます!