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絵描きが、こころにうつりゆくよしなしことを、かきつくります。 https://www.…

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絵描きが、こころにうつりゆくよしなしことを、かきつくります。 https://www.kanakookuno.com

最近の記事

ドーハの大雨

カタールと聞くと思い出すのはドイツでの生活を片付けて、日本で生活してみよう!と片道航空券で日本にやってきたあのときのこと。 片道航空券は往復より割高なのだけど、あの時は片道航空券としてはカタール航空が一番安くて、当時カタールなんて国があること自体知らなかったので、どっかの小さな国の航空会社なので安いんだろうう、機材とか古いやろうしサービスも期待できんやろうけども、安さ一番!っていうことでカタール航空の片道航空券を買った。  人間ふたりが生活してきた荷物は、捨てれるものは捨

    • 正直に生きる

      嘘をつかずに生きる。 ほんとうにこれだけのことなんだろうな。                人にもそして自分にも。 正直に生きる。 ただそれだけ。 ただそれだけのことやのに。 中学校のときに、自分に正直に生きることってめちゃくちゃむずかしいんやな、って思ったことを覚えてる。 制服とか校則とかも意味不明やけども、それよりも、くだらん先輩後輩関係とか女友達の社会構造も私はほとほと意味不明で疲弊して疲れて、卒業式はもうただただやれやれ終わった、という気分。 卒業式で泣いてる友達

      • 浦島太郎の考察

        絵画教室の子どもたちと”竜宮”の絵を描いた。浦島太郎のお話を読み聞かせしてから白いクレヨンでそれぞれ思い思いの想像の竜宮を白い画用紙の上に描いて、その上に絵具で色をおいていくとクレヨンの白い線が色の中にうきでてくる、というプロセスで。 で、このとき、私自身も久しぶりに浦島太郎のお話をよんだのだけど、なんというか、ああ、浦島太郎ってこういうお話なのか、ととてもびっくりして、子どもたちに読みきかせながら自分でも心の中で個人的におおお〜!と驚嘆しながら読んでいた。 まず竜宮の天

        • 樹くん

          20代の最後らへん、 自分が母親というものになる前の最後の数年、 学童保育の指導員の仕事をしていたことがある。 アルバイトで。 公立小学校に併設された学童保育。 下校後、子どもたちがやってきて、おやつを食べたり、宿題をしたりして過ごす教室。 6時までに仕事帰りの親御さんが迎えに来る。 いろんな子どもがいて、 いろんな親がいて、 そしていろんな家庭があるのだな、 ということを、生で感じた仕事だった。 そこで出会ったひとりの子のことを、 きっと私は一生忘れない。 樹くん。愛称いっ

        ドーハの大雨

          社会の光景

          雨は降り続いているし、世の中はえ?っほんま?と思う出来事や事件や色々がネットニュースでも眼にとまるし、どう考えても激動の時代、という感じがする。 バッタの大群が穀物やらを食べ尽くしながら大陸を横断しているみたいだし、世界一のダムが崩壊しそうで、家畜を連れて逃げるひとたちの映像をみてノアの方舟の話を思ったし、ボツワナで象が原因不明でいっぱい死んでいたり、 そして新しいウイルスは世界中に舞い降りていて、近代社会のシステムの”スイッチ”みたいなのを、次から次と”切”にしていってる感

          社会の光景

          何が正しいかはわからない。

          週に一度の仕事の帰りの電車、私はいつも一番前の車両に乗るのだけれども(乗り換えの駅で一番改札に近いので)、今週の電車はとても久しぶりにボックス席もある車両だった。この駅発の電車なのでいつも乗客はまばらで、今は観光客もほぼいないので、車内はがらがら。 私はボックス席の窓際にすわって、ぼーっと放心状態で発車をまっていたのだけれども、いつのまにか通路を挟んで向こう側のボックス席に乗り込んできていた人に、何やら話しかけられてわれにかえった。 一瞬、何をきかれたのかわからなくて、そちら

          何が正しいかはわからない。

          私の絵のこと。

          高校で出会った友が、私の絵を欲しいといってくれた。 赤いほっぺの作品。 ほんとは春先に彼女の新しいお家に同窓生何人かでひさびさに集まろうとなっていて、その時に絵も届けようと思っていたのだけれども、前日に子どもが熱を出して行けなくなったので郵送した。 オーダーメイドのヒノキ のフレームに額装して。 お家の壁にすっきりと納まったようでよかった。 絵の話(解説?)もききたいといってくれて、じゃあちょっと文章でも書いて絵と一緒に送ろうかなとも思ったのだけど、私は文章をかくのも時間が

          私の絵のこと。

          たまたまここ見つけましたの。

          夏頃にブログというものを書き始めてみたら、私は絵描きのはずなのだけど、書くということに予想以上に日々没頭することになって。 絵描きが言葉を綴るということ。描くのではなく書くことに時間とエネルギーを使っていることになぜか罪悪感を抱きつつも、次から次へと書きたいことは湧いてきて、そしてそれは私の中でながらくこんがらがってからまってぐちゃぐちゃになってどうしていいかわからず放置していた糸の塊がはいってる卵のからに小さな穴があいてそこから糸をするするとそとにだすような、そしてその糸

          たまたまここ見つけましたの。