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【産婦人科のリハビリ日記】#10. 授乳姿勢を伝えながら伝え方について考える

産婦人科でリハビリをしている理学療法士が
妊産婦さんとの関わりの中で思うことを綴っている

\産婦人科のリハビリ日記/

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授乳中の肩こりとか腰痛がすごくて...
っていう方がやたら多くみえる日があって
なんか1日授乳の姿勢のことを
お話していた日がありました。


授乳クッション使ってても...

授乳クッション使っていても
気がつけば自分が赤ちゃんに合わせて
前傾して回旋して
しかもちゃんと飲めてるか心配だから
覗き込むために結構胸椎も頸椎も屈曲してて...

画像1

そりゃあっちこっち痛くなるよね...
っていう姿勢になっちゃってる方は
私が出会った中でも結構みえたりします。



座面も色々なんですよね。
深いソファでそれをやってしまって
仙腸関節に負担がかかっているケースもあったり
ベッドの上だからと横座りのまま授乳していたり。


授乳クッション使ってるのに
腰や肩が痛くなるから
このクッション失敗だったかなと思って...
っていう方もみえれば

そもそも面倒で使ってませんっていう方もみえれば...


クッションうまく使えるといいな

高さを合わせたりするの
一見面倒に思うかもしれないけど

もし授乳姿勢が元で
痛みが出ていたりして辛くなっているのだとしたら
授乳姿勢を見直すっていうのは
一つだなって思うんですよね。


クッションの質の問題も
そりゃ確かにあるかもしれないけど

それで買い直すくらいなら
既存のものをどうやってうまく使うか?
っていうところをお伝えしていきたいと思って

少々面倒な方法かもしれないけど
いろんなパターンをお伝えしたりしています。


伝え方って難しい

その人の背景や環境っていうのは
本当にそれぞれ違うから

実際に対面でお伝えする時は
出来るだけその方の背景を知った上で
踏み込み過ぎず押しつけ過ぎず
提案として一緒に考えていくような形でお伝えしたりと
色々と配慮はしたりしています。


結局は運動療法も、日常生活動作指導も
本人にその目的や必要性や捉え方が
伝わっているか?っていうのが大事だけど

メンタルが弱ってる時に
あーだこーだ言われたって
それはただ鬱陶しいだけだし

そういうところもちゃんと汲み取って
考えて接していけるかどうかは
すごく大切だなっていうのを
産前産後の方に関わらせてもらうようになってから
とても勉強になっています。

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